めだかの稚魚におすすめの餌と餌やりのキホン!量や回数の適正は?

めだかの稚魚(針子)は生まれた直後は餌がいらない

めだかの稚魚は孵化直後は餌を食べない

 

めだかを繁殖させていて、やっと産まれた稚魚(針子)はとても可愛いものです。か弱い姿で懸命に泳ぐ姿を見ていると、早く餌を与えて大きくしてあげようという気持ちになると思いますが、実は産まれた直後の稚魚は餌を食べません。

 

めだかは生まれた直後は ヨークサックと呼ばれる栄養分蓄えた袋をお腹にぶら下げています。めだかはヨークサックに入っている栄養分を吸収しながら孵化直後の2~3日を過ごすため、孵化直後は口から餌を取る必要はないのです。

 

焦って餌を与えてしまうと、餌が水中に残り水質悪化を引き起こしてしまうため、与えないように注意しましょう。2~3日するとヨークサックがなくなり、より活発に泳ぎ回るようになります。そなったら餌を与えるようにしましょう。

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めだかの稚魚にはいつから餌をやったらいいの?

めだかの稚魚の餌はどれがいい?

 

前述した通り、めだかの稚魚に餌をやるのは 卵が孵化してから2~3日後が基本です。しかし、水温によってめだかの稚魚は成長速度が大きく変わってきます。

 

水温が低いとめだかの成長もゆっくりであるため、ヨークサックが吸収されて口から餌を取るようになるのにも3日程度かかりますが、28〜30度といった高水温で管理している場合などは、1日半〜2日程度でも口から餌を取れるようになります。

 

管理している水温に合わせてよくめだかの稚魚の成長度合いを観察し、適切なタイミングで餌をやれるようにしておきましょう。

 

また、卵が産まれた日別に稚魚を分けて管理しているのであれば別ですが、普通は2~3日分の卵などをまとめて一つの水槽で管理している場合が多いと思います。その場合、先に産卵した卵から稚魚が孵化し、毎日、時間差で稚魚が生まれてくることになります。

 

そのため、最初に産まれた稚魚が餓死してしまわないように、孵化直後の稚魚がいる場合でも餌を与える必要が出てきます。

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めだかの稚魚におすすめの餌

めだかの稚魚に与えることができる餌には色々な種類があります。それぞれ、与えるタイミングなどや与えるコツがありますので、しっかりと覚えておきましょう。

ゾウリムシ

ゾウリムシはめだかの稚魚餌に最適

 

ゾウリムシはめだかが生まれてまもない段階で与える生き餌として、非常に優れています。稚魚の中でも針子と呼ばれる段階に与えると餓死する割合をグッと抑えられて成長速度もぐんと上がります。

 

餌のサイズも200〜300μmととても小さいため、針子もしっかりと口に入れることができます。また、自宅で簡単に培養ができるため、毎回お店に買いに行かなくてもいいのがとても魅力的です。

ゾウリムシがいっぱい

ゾウリムシの培養方法とめだかへの与え方!稚魚の餌におすすめな理由は?

2023年9月25日

ミドリムシ

めだかの餌にミドリムシ

 

ミドリムシはゾウリムシとサイズも同じくらいで、光合成を行う微生物です。栄養価も高く、自宅で増やすこともできますので、ゾウリムシとミドリムシをめだかの稚魚の餌に使っている人もいます。

 

ただし、ゾウリムシよりも培養にはコツが必要です。

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ミジンコ(タマミジンコ)

ミジンコはめだかの稚魚餌にいい

 

ミジンコは針子からやや成長した段階のめだかの稚魚におすすめの餌です。生き餌で栄養価も豊富であるためめだかの嗜好性も高く、与えると体格のいいめだかに育てることができます。

 

タマミジンコの他にもオオミジンコやタイリクミジンコなどがいますが、サイズが大きいので基本的にはタマミジンコが稚魚の餌としてはよく用いられます(大型のミジンコも生まれたばかりの小さなミジンコを稚魚の餌として使用することもあります)。

ブラインシュリンプ

めだかの稚魚にプラインシュリンプ

 

ブラインシュリンプが卵を孵化させて与える餌で、タマミジンコと同様の成長段階でよく用いられます。孵化にはエアレーションや加温の必要があり少し手間ですが、栄養価は非常に優れており、めだかをはじめ、さまざまな観賞魚の稚魚餌として重宝されています。

 

価格が少し高いのがデメリットです。

 

マイクロワーム

マイクロワーム

 

近年注目され始めためだかの稚魚餌で、イースト菌などで培養が可能です。水中でも1週間近く生きられるとも言われており、長期間の外出時の餌などにも利用できます。

粉餌

めだか稚魚の粉餌

 

めだかの餌として最も主流なのが粉餌です。めだかの成長段階(体長)に合わせて、さまざまな粒のサイズや栄養バランスの粉餌が発売されています。稚魚のサイズにあった粉餌を選んであげると良いでしょう。

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めだか稚魚の餌やりの方法(量や回数)

めだかの餌やりの頻度と量

 

めだかの餌の種類と同じくらい重要なのが、餌の与え方です。めだか稚魚の最適な餌やりの量や回数についても解説します。

餌やりの量

一度の餌やりであげる量は 2~3分で食べ切る量が基本です。この目安は親のめだかでも同様ですので、覚えておきましょう。与えすぎると食べ残しが発生して、水質悪化の原因となるので注意が必要です。

 

反対に少なすぎても、成長が遅くなるなどの弊害が出ることもあります。粉餌などの場合は、1度にドサっと与えるのではなく、少しずつ小分けにしながら与えて、一度に食べる量を把握するようにすると良いでしょう。

餌やりの回数

餌やりの回数は 1日2~3回が理想です。しかし、実際はお仕事などでお昼はあげられないという人が大半だと思います。そのような場合は、朝にゾウリムシやミジンコといった生餌を与えることをおすすめします。

 

ゾウリムシやミジンコはめだかの稚魚の水槽でもある程度、生きることができるので日中の餌を与えられない時間でも、めだかが餌を食べることができます。ただし、めだかが餌を食べれば食べた分だけ、フンなどの排泄物により水質は悪化していきます。

 

たっぷり餌を与える場合はその分水変えの量も多めにして、水質悪化に気をつけるようにしましょう。

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めだかの稚魚が餌を食べない理由と対処法

めだかの稚魚が餌を食べない場合、いくつかの原因が考えられます。めだか稚魚が餌を食べない理由とそれぞれの対処法について解説します。

水質が悪化している

めだかの稚魚が餌を食べない理由

 

水質が悪化してくると、めだかの稚魚は餌の食いが落ちてきます。その場合は、早急に水換えをするようにしましょう。水槽内が一見すると水が綺麗そうでも、目に見えないアンモニアや亜硝酸といった汚れの原因が溜まっている可能性があります。

病気にかかっている

病気のめだか

 

めだかの稚魚が病気にかかっている場合、餌を食べないことがあります。換水ののち、必要に応じて塩浴と薬浴を行う必要があります。めだかの稚魚の体に何かついていないか・泳ぎ方がいつもと違わないかなど、確認しましょう。

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旅行や出張でめだかの稚魚に餌やりができない!?どうする?

外出時のめだか稚魚の餌やりについて

 

旅行や仕事の出張で自宅を空けるため、めだかの稚魚に餌やりができない場合もあると思います。

 

体長が1~1.5cm程度まで成長していれば、3~4日程度餌を与えなくても餓死してしまうことは少ないでしょう。ただし、孵化直後の針子の場合は、2日程度何も食べないと餓死で死んでしまいます。

 

2日程度の外出であれば、ゾウリムシなどの生餌を外出する直前に水槽に入れておけば、餓死する割合を減らすことが可能です。ミジンコを食べられるサイズであれば、ミジンコも効果的です。

 

一方で、1週間などの長期で自宅を空ける場合は、生餌などは反対に使わない方がいいでしょう。餌があれば、めだかは餓死せずに済みますが、その分排泄物などで水が汚れていきます。水質悪化の結果、病気になったり死んでしまうなどのトラブルにもなりかねません。

 

グリーンウォーターが作れる夏場の長期外出であれば、グリーンウォーターに針子などの稚魚を入れておくと安心です。グリーンウォーターには稚魚の餌となる微細物がたくさん含まれており、またグリーンウォーター内のプランクトンが水質浄化もある程度おこなってくれます。

めだかの稚魚は餌がとっても重要!

稚魚の餌やりは重要!

 

めだかに限らず生き物にとって食べ物というのはとても重要な要素です。めだかの場合は、特に稚魚期の餓死が大きな問題になりますので、今回ご紹介した稚魚餌の基本を抑えて、めだかを健康に育ててあげてください。

 

めだかが日々成長していくのを観察するのはとても楽しいですよ!

めだかの稚魚餌について