アイキャッチ画像出典:ヤマリア
エギ王Kのスペックと7つの特徴
エギ王Kはルアーメーカーのヤマリアが発売しているエギシリーズ「エギ王」のひとつで、低活性のイカを釣ることをコンセプトとして開発されました。エギ王Kにもベーシックから夜光カラー、シャローモデル、船用モデルなどのいくつかのモデルに分かれており、エギングにおける色々なシチュエーションで活躍します。エギ王シリーズについては、以下の記事で紹介しています。
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作成:FISH PARADISE!編集部
上図はエギ王Kの基本的なスペックです。エギングで良く用いられる2.5~4号をカバーしており、ウエイトやフォールスピードも標準的ですが、その設計にはスレイカを釣るための様々な工夫がなされています。
特徴① ハイドロフィン
エギ王Kにはボディ後部にハイドロフィンと呼ばれる、魚のヒレのような構造が搭載されています。このハイドロフィンは舵の役目を果たし、ダートやフォールを安定させます。エギ王Kの一番の特徴といっても良いでしょう。
特徴② ハイドロアイ
エギ王Kの目には凹凸の少ないハイドロアイが採用されており、水の抵抗を最小限に抑えられます。また、目玉部分はホログラムとケイムラ加工がされており、目玉の周囲はグロー塗料でコーティングされているので、暗闇でもアピール度抜群です。
特徴③ ハイドロボディ
エギ王Kはハイドロボディという特徴的な形状が採用されています。腹部がフラットになっており、フォール時にはここが水を受けて、ゆったりとしたカーブを描きながら沈んでいきます。スレたイカには、こうしたスローな動きが効果的です。
特徴④ ハイドロシンカー
エギ王Kのハイドロシンカーは幅広の直線的な形状をしており、安定したフォールを可能にしています。また、最初からシンカーに穴が開いており、ウエイトチューンがしやすい設計となっています。
特徴⑤ Gフラッシュ
エギ王Kには、ボディの側面にGフラッシュと呼ばれる黄色い線があります。Gフラッシュは光源に対して強い光を反射する、いわゆるフラッシング効果に優れ、光量の少ない状況でもイカにアピールできます。
特徴⑥ コンビファインフック
エギ王Kのカンナ(フック)は2段になっており、前部と後部でカンナの開く角度が変えられています。これによりスレイカのわずかなアタリもキャッチでき、フッキング効率が高まります。
特徴⑦ WARM JACKET(ウォームジャケット)
イカは周囲の海水よりもわずかに高い魚の体温を感知して、狩りを行うと考えられています。エギ王Kはボディに蓄熱素材であるウォームジャケットを搭載することで、温度という観点からイカにアプローチすることもできます。
エギ王Kの全10モデル
エギ王Kは使用するシチュエーションなどにより、全部で10のモデルに分かれています。設計やスペックも異なるので、それぞれのモデルについて見てみましょう。
ベーシック
エギ王Kの基本モデルです。オレンジゴールドやピンクゴールドなど、エギングにおける定番カラーをベースに全15色がラインナップされています。
エギ王K ベーシック
ナチュラル
イカが捕食しているベイトに忠実に似せたナチュラルカラーモデルです。きめの細かいナチュラル布を採用し、水に濡れるとよりリアルな色合いに変化します。金アジやマジカルコノシロなど、全6色。
エギ王K ナチュラル
シャロー
シャローエリア攻略用に開発されたモデルで、青い目玉と羽が特徴的です。サイズは3号(15g)、3.5号(20g)、4号(24g)の3タイプあり、5.5~6.0秒/mのスローフォールアクションです。
エギ王K シャロー
スーパーシャロー
8.0~10.0秒/mと、シャローよりもさらにフォールスピードの遅いスーパーシャローモデルです。サイズは3.5号・19.5gの1タイプです。形状はシャローモデルと同様です。
エギ王K スーパーシャロー
ケイムラ
紫外線によりケイムラ発光するボディです。ハイドロフィンもケイムラ加工されています。オレンジ、ピンク、ブルーの3色に加え、ケイムラ強調の全身発光タイプであるパワーケイムラカラーがあります。
エギ王K ケイムラ
光宮(夜光)
光宮(こうぐう)は夜光グローモデルです。デイゲームのシェードなどでも発揮される高輝度と、長時間発光がウリです。ハイドロフィンも夜光仕様になっています。カラーは全6色。
エギ王K 光宮
シャローリーフSPECIAL
南方の海に多いシャローリーフでの使用を想定したモデルです。リーフや岩などに擦れても布が剥げないように特殊コーティングがされており、通常のエギの1.5倍もの表面強度があります。スペックは3.5号・4号のシャロータイプと3.5号のスーパーシャロータイプがあります。全6色。
エギ王K シャローリーフSPECIAL
黒潮SPECIAL
暖流である黒潮を回遊するモンスターサイズのイカを獲るためのモデルです。サイズは3.5号と4号があり、カラーは全8色が揃っています。ドット模様の発光が特徴的で、オキアミなどの小型発光生物を模しています。
エギ王K 黒潮SPECIAL
船アオリSPECIAL
カラー選択が重要な船エギング特化型のモデルです。コントラストカラーをテーマに開発されており、ボディの背と腹で異なるカラーリングが施されています。ボディにカラー番号が印字されているので、迷わずにカラー選択ができます。3.5号・4号、全10色。
エギ王K 船アオリSPECIAL
餌木王 慶
京都の西陣織が生地に用いられている、高級感あふれるモデルです。「松竹梅に鶴の舞」、「櫻川」、「八釜龍文」の3色がラインナップされています。2015年のフィッシングショーで限定販売されたモデルなので、現在通販サイトでは取り扱われていません。中古などで売っているのを見つけたら買いですよ!
エギ王Kの使い方
エギ王Kの様々なタイプについて紹介してきましたが、実際にはどのように使い分けたら良いのでしょうか。また、他のエギ王シリーズとはどのように使い分けたらよいのでしょうか。
サイズの使い分け
エギ王Kには2.5~4号のサイズがラインナップされていますが、狙うイカのサイズ、時期などによって使い分けると良いでしょう。釣れるイカは春に大型、秋には小型というのが一般的なので、春は3.5~4号、秋は2.5~3号くらいを目安に選びましょう。
カラーの使い分け
エギ王Kには、モデルごとに様々なカラーバリエーションがあります。一概にこの色が釣れる、とは言えないので、状況にあったからーセレクトが重要になります。基本的には、曇りの日や夜間など光量が少ない時はハイアピール系、晴れの日中や潮が澄んでいてクリアな時はナチュラル系のカラーを使うと良いです。
エギ王Q LIVEとの使い分け
エギ王シリーズの中で、エギ王Kとともに人気の高いエギ王Q LIVEという種類があります。エギ王Kがスレた低活性のイカをターゲットにしているのに対し、エギ王Q LIVEは割と高活性のやる気のあるイカに照準を絞っています。従って、イカの活性が分からない場合は、まずエギ王Q LIVEでサーチした後に、反応が無ければエギ王Kで誘う、という風にしてみましょう。
エギ王Kでスレたイカをゲット!

出典:ヤマリア
エギ王Kは、タフ&ラフコンディション用に開発された、他にはないタイプのエギです。値段は800~1000円ほどでエギの中では少々高めですが、1個は持っておくと釣れない厳しい状況でもきっと活躍してくれるでしょう。使う場所や状況が限定されない幅広いバリエーションも嬉しいですね。是非エギ王Kを使って、今まで獲れなかったスレイカを攻略しましょう。