アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部
目次
シーバスバイブレーションの選び方
シーバスフィッシングになくてはならないルアーの一つ「バイブレーション」。その選び方のコツを解説します。
サイズ・重量

撮影:FISH PARADISE!編集部
シーバスゲームで使用されるバイブレーションのサイズとして主流なのは7㎝クラス15g前後のものです。ただし、そのポイントにおけるベイトの大きさなどに応じてそれよりも小さめの5㎝クラスのものや、10㎝クラスの大きめのものが使用されることもあります。重量によっては使用しているタックルでは背負えないものが出てくることもあるので注意しましょう。
カラー

撮影:FISH PARADISE!編集部
バイブレーションのカラー選びとしては、基本的に光量を基準に考えることができます。例えば日中の晴天時で水が澄んでいる状況ではシルバーホロ系、まずめ時など太陽が傾いている時間帯や水が濁っている状況にはゴールド系、夜など光量がほとんど無い状況ではパール系やチャート系、という具合に使い分けていくことができます。
バイブレーションの種類
バイブレーションと言ってもボディの材質や作りの違いなど様々な種類のものがラインナップされています。代表的なものを見ていきましょう。
中空ボディ
まず中空タイプのバイブレーションですが、ボディ内部が空洞になっているため沈下スピードが遅めになりシャローレンジをじっくりと攻めたい時に非常に有効です。港湾部などのさほど飛距離を必要としないポイントで、ナーバスになっているスレ気味のシーバスにアプローチするときに役立ちます。
ソリッドボディ
ソリッドボディタイプのものは、中身が詰まっていて中空ボディのものよりも強度が高く、飛距離が欲しい時に有効なバイブレーションです。広範囲に手早く探りたい時など手返し重視の状況や、磯場や防波堤などで潮の流れが速い時にもちょうど良い比重で潮になじませながらアクションさせていくことが可能です。
メタルボディ
メタルボディのバイブレーションはプラスチック系のソリッドタイプのものよりもさらに比重が大きく頑丈で、フォールスピードも速く飛距離もかなり出ます。海が時化気味の時や流れが速くて他のルアーでは太刀打ちできない状況、またボトムを中心にゲームを組み立てていきたい時などはとても重宝します。
バイブレーションが効果的な時期・時間帯は?

出典:Pixabay
効果的な時期や時間帯についてはその地域やポイントの特性によって多少変わってくるので一概に言うことはできませんが、基本的には日中や夜間どの時間帯でも有効なルアーで、特にベイトサイズが小さい状況ではこのバイブレーションにだけ反応するということが良くあります。バイブレーションが生み出すその波動が小刻みで小さく、小さなベイトが出す波動と似ているからだと言われています。
人気のシーバスバイブレーション12選
ではここからは実績のある人気のシーバス用バイブレーションをいくつか見ていきましょう。購入の参考になさってください。
シマノ エクスセンス サルベージ
比較的安価でとても扱いやすい、初心者からベテランまで多くのアングラーに愛されているシマノのバイブレーションです。ゆっくりめのただ巻きでしっかりとアクションしてくれるのでじっくり見せて誘いたい時にも有効です。
ダイワ モアザン リアルスティール
こちらはメタル系バイブレーションですが、底を取りやすい特性を活かしてボトム付近を丹念に狙いたい時などに重宝します。もちろん表層付近をスピーディーに探っていくことも可能で、その飛距離を活かしてパイロットルアーとして使用したり、ナブラ打ちをすることもできます。
ダイワ モアザン ミニエント
小さめのバイブレーションでそのコンパクトボディのおかげで重さの割りによく飛びます。小粒なボディのためターゲットに与えるプレッシャーも低く、ここ一番の食わせでピンポイントで使用するのも良いでしょう。
ジャッカル RE/70
アウトメタルリップを採用することによってボトムを取るときの感度の向上とボディの破損対策が万全のバイブレーションです。流れにも強いその特性上磯場などでのハードな釣りにもおすすめです。
バスデイ レンジバイブ
多くのアングラーに長きにわたって愛され続けている定番バイブレーションです。安定感抜群の泳ぎでリーダーと絡んでしまうトラブルが少なく、とても扱いやすく初心者の方にもおすすめです。
タックルハウス ローリングベイト
その名の通りローリングアクションが基本となっていて、他のバイブレーションよりもさらに小さな波動で擦れたシーバスに口を使わせることができます。ここぞという切り札として一つ持っておきたいバイブレーションです。
アイマ コウメ
コウメシリーズには60・70・80と3つのモデルがラインナップされていてそのポイントのニーズに合わせて使い分けできるようになっています。様々なアクションをオールマイティにこなすことができるので持っておくととても便利です。
邪道 冷音
ラインアイが2つ設置されていて前方のラインアイを使用すると水平に近い姿勢でアップダウンさせやすくフワフワと誘うことが可能になり、後方のラインアイを使用すると前傾姿勢が強くなり浮き上がりを抑えやすくなるためレンジキープしやすくなります。
ロンジン キックビート
ロンジンのキックビートは上下にヒレがつけられているおかげで体高が大きくなっていて、水をかき分ける量が多くその波動によるアピール力の強さが特徴となっています。広大なフィールドで魚を寄せたい時にも有効です。
コアマン アイアンプレート
バランスを崩しにくい設計で、かなり早い高速巻きにもしっかりと対応します。広範囲を素早くサーチする能力に長けている優秀なメタル系バイブレーションです。
ジャクソン 鉄PAN vib
鉄板系バイブレーションということもあって飛距離は抜群です。それでいて引き重りは少なくナチュラルに誘うことが可能です。ラインナップも豊富なためフィールドに合わせて合うものを選べるのもうれしいところです。
メガバス コノシラス
大型のバイブレーションでコノシロを捕食しているシーバスをターゲットに考えて設計されています。ゆっくりめのただ巻きでもちゃんとアクションしてくれるのでいろいろな誘い方が可能です。シーバスがコノシロについているような状況ではこのバイブレーションが有利です。
シーバスバイブレーションの使い方
では実際にバイブレーションをどのようにアクションさせ使っていくことができるのでしょうか。アクションと巻き速度の観点から見てみましょう。
アクション
バイブレーションのアクションの基本はただ巻きです。キャスト後任意の深さにカウントダウンして沈めてそこからただ巻きするだけです。ただ巻きして動かしていく中で時折カーブフォールやジャーキングを入れて変化を付けることで食わせの間を作ったりアピールを強めたりすることも可能となります。
巻き速度
巻き速度が速くなると波動も早く強くなっていきます。逆に遅くなるとよりナチュラルな波動に近づいていきます。広範囲にアピールさせてパイロットルアーとして使いたい時には早めの巻き速度、シーバスがスレ気味でナチュラルに誘いたい場合は遅巻きで誘いましょう。また、一定のレンジをキープしながら誘いたい場合は早巻きではなく少しゆっくりめに巻いて浮き上がりを抑えるように調整しましょう。
バイブレーションのフックがラインに絡むときは?
バイブレーションがラインに絡む理由として挙げられるのは、キャスト時の飛行姿勢のバランスが崩れてしまってくるくるとルアーが回転してラインを抱いてしまう現象や、ジャーキングをした時の入力が強すぎてラインを抱いてしまうという現象です。キャスト時にはしっかりと重みを感じながら投げること、ジャーキング時には力を入れ過ぎないことが大切です。
状況に合わせてバイブレーションを使い分けよう
バイブレーションといっても形状、材質、構造、サイズ、アクションなどバリエーションは様々です。フィールドの状況も様々で効率よくシーバスを釣り上げるためにはその状況に合ったルアーを選定する必要があります。バイブレーションもしっかりと各々の特性を理解して状況に合わせて使い分けていきましょう。

この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。