アカヒレの飼育や繁殖方法!安価で丈夫、渋い見た目の入門種!




アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部

アカヒレとは

アカヒレってどんな魚?

撮影:FISH PARADISE!編集部

アカヒレはコイ科に属する淡水魚で、背びれと尾鰭の根元に入る赤い模様が特徴的な種類です。また、体側には白い帯が一本と、ヒレの先端部分にも白色が入ります。アカヒレは、見た目は他の熱帯魚に比べると決して派手ではありませんが、日本淡水魚のような素朴さが魅力でもあります。小瓶に入って「コッピー」という名前で販売されている魚も、実はアカヒレです。

原産地

アカヒレの原産地は中国の白雲山やベトナムなどです。熱帯魚として出回っていることも多いですが、実は日本の大部分と同じ温帯域に生息する個体群もいるため、低水温にも強くとても飼育しやすい魚でもあります。しかし、現在出回っている個体はブリード物が大半で、原産地のアカヒレは残念なことに、絶滅あるいは絶滅危惧となっています。英名ではホワイトマウンテンフィッシュ、ホワイトクラウドマウンテンミノーなどと呼ばれ、原産地にちなみその名がついています。

アカヒレの種類

日本で流通しているアカヒレには主に4種類が存在します。それぞれの特徴をみていきましょう。

アカヒレ

最もベーシックなアカヒレで価格も非常に安く、育てやすいのが特徴です。屋内であれば加温しなくても越冬が可能なため、メダカのように飼育できます。アクアリウム初心者にはもってこいの魚です。

ゴールデンアカヒレ

アカヒレを改良してできたゴールデンアカヒレは、その名の通り体色が黄色〜白色が強いのが特徴です。水草水槽などでもより存在感を出してくれます。価格は通常のアカヒレよりもやや高価ですが、それでも10匹で1000円程度とお求め安い価格です。

ロングフィンアカヒレ

アカヒレのヒレが長く伸びた品種がロングフィンアカヒレです。特にフィンスプレッディングをした時の美しさは格別で、体色はシンプルといえど水槽のムードメーカーになってくれること間違いなしです。

ラオスアカヒレ

最近ラオスにて発見された新種のアカヒレで、体側の帯に黒色が強く出ることなどからより渋さが強いのが特徴です。まだ、流通量も少なく、1匹1500~2000円程度で販売されているため、マニア向きの魚と言えます。

アカヒレはパイロットフィッシュとしてもおすすめ

アカヒレはとても丈夫な種であることから、水槽立ち上げ時のパイロットフィッシュとしてもとても重宝します。アカヒレは水質が安定していない中でも元気に餌を食べ、生物ろ過サイクルの安定に力を貸してくれます。また、水槽安定後も多種に悪さをすることがほとんどないので、そのまま良きタンクメイトとして育て上げることができるのもアカヒレの良い点です。

ボトリウムやグラスアクアリウム、小型水槽にも向いているアカヒレ

非常に丈夫で飼いやすいアカヒレは、最近流行りの小型水槽やボトリウム、グラスアクアリウムなどのメインフィッシュとしても人気です。水量が少ないとどうしても生き物の維持管理の難易度は高くなりがちですが、アカヒレなら大抵の環境でも力強く育ってくれます。もちろん、広い水槽やフィルターがある環境の方がアカヒレにとってもよいので、小型容器での飼育を楽しんだら、大きな水槽に移すなどしてあげると良いでしょう。

アカヒレの飼育法

アカヒレは水温や水質にもうるさくなく、水合わせをしっかりとすれば、日本の水質にもちゃんと馴染んでくれます。フィルターなども水槽のサイズにあわせて極端に水流が強くならないようにだけ注意すれば問題ありません。60cmなどの水槽セットが初心者にはおすすめです。アカヒレ自体は保温器具を使わなくても飼育可能ですが、混泳する熱帯魚がいる場合はヒーターを設置するようにしましょう。

アカヒレの餌

アカヒレは小粒の専用餌やメダカの餌、小型熱帯魚用餌などがよいでしょう。特にこだわりなく、小粒のものなら比較的なんでも食べてくれます。1匹1匹の大きさはさほど大きくないので、食べる量もそこまで多くありません。与えすぎによる水質悪化には注意しておきましょう。無加温での飼育の際は、水温が低下する時期はやや餌の量を減らしてあげると良いでしょう。

アカヒレの繁殖

アカヒレは水槽内でも繁殖を狙うことのできる種です。繁殖を行う上でのポイントを見ていきましょう。

雌雄の見分け方

成熟した個体では、オスは赤みが強くヒレ先端の白色の発色も強めです。また、オスの方がスレンダーな体型をしています。一方、メスはお腹が膨れていて、発色がオスに比べるとそれほど強くないのが特徴です。若魚ではこの違いはそれほど顕著ではありません。

繁殖環境

繁殖を狙う際は、混泳魚などは入れずにアカヒレだけで飼育しておきましょう。水槽サイズはあまり大きいと、採卵の際に探すのが大変なので30~45cm水槽がおすすめです。フィルターは卵や採卵せずに孵化してしまった稚魚を吸い込まないようにするため、また水流を弱めるためにスポンジフィルターがおすすめです。アカヒレは卵をばらまいて産卵するため、ウィローモスを水槽に薄く敷いておくと採卵しやすいでしょう。水温はヒーターで20~25度で一定にしておきます。

産卵の兆候

アカヒレのオスがメスを追いかけたり、メスのお腹が膨れてきたら産卵の合図です。アカヒレがどのタイミングで産卵するかはアカヒレにしかわかりませんが、産み落とされた卵と親魚を一緒にしておくと、親魚が卵を食べてしまいます。スポイトなどで採卵して産卵箱などに隔離すると良いでしょう。もしくは、親魚を別の水槽に移しても大丈夫です。

孵化〜稚魚の育成

アカヒレの卵は通常、2~3日で孵化して、その数日後に稚魚が泳ぎだします。稚魚が泳ぎだしたら、ブラインシュリンプと稚魚育成用の細かな粒餌を与えましょう。ブラインシュリンプは与えるタイミングに合わせて孵化させておくことが必要ですので、事前に孵化器などを用意しておくと安心です。

アカヒレの寿命

アカヒレの寿命は一般的に2~3年程度とされています。ショップなどで販売されている個体の多くは生後数ヶ月ほどの若魚なので、上手に飼い込めば長く飼育を楽しむことができます。価格の安さと丈夫というイメージから、狭い水槽で長期間飼育されるケースも多いですが、ぜひ、余裕のある環境で長生きさせてあげてください。混泳水槽の他に繁殖水槽も用意して継代飼育する楽しみも味わってみても良いでしょう。

アカヒレを飼育してみよう!

シンプルで渋い外見のアカヒレはどんな水槽にも合わせやすく、性格もおとなしいため混泳水槽にも最適です。熱帯魚を繁殖させてみたいと考えている方の入門種としてもアカヒレはおすすめです。ぜひ、色々な飼育スタイルでアカヒレの魅力を堪能してみてください。安い魚だからと言って、以外と侮れませんよ。

 

アカヒレ(コッピー)を飼育しよう

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FISH PARADISE!編集部

魚をこよなく愛し、沢山の人に魚の面白さを伝えようと日々奮闘しています。実際にフィールドに出掛けたり、飼育や料理にもチャレンジ中!皆様に有益な情報をお届けできるよう頑張りますっ!