【2023年】メダカの種類を厳選!初心者におすすめ定番種から人気最新品種まで

メダカは、初心者から上級者まで人気のある熱帯魚です。その魅力は、美しい色合いや繁殖力の高さにあります。しかし、メダカには多くの種類があり、初めて飼う人にとってはどの種類を選べばいいか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、今回は初心者におすすめのメダカの種類を厳選して紹介します。

まずは、初心者にも扱いやすい定番種から紹介します。ヒメダカやオニヒメダカなど、比較的小型で丈夫な種類がおすすめです。また、ヒメダカは色合いも豊富で、初めて飼う人にも楽しめる種類です。さらに、丈夫な体質を持つメダカとして、ヒメダカ・オニヒメダカ・ミドリフクロウミウシなどが挙げられます。

次に、最近人気の高い最新品種を紹介します。最近では、ネオンテトラのような色鮮やかなメダカも登場しています。中でも、ブラックネオンテトラは、黒い体に鮮やかな青色が映える美しい魚です。また、クリスタルレッドシュリンプとの相性も良く、飼育が楽しめます。初心者でも飼いやすい、ネオンテトラ・ブラックネオンテトラ・ホワイトクラウンテールなどがおすすめです。

メダカってどんな魚?

めだかの特徴

メダカは日本の河川に広く生息する国内淡水魚で、日本はミナミメダカとキタノメダカの2種が生息しており、それらの総称としてメダカと呼ばれています。メダカの体長は成魚で3~4cm程度ととても小さく、自然界では小川や池などに生息し、小さな水性昆虫などを食べています。

小学校の理科の授業の一環でメダカを飼育をしたことがある方も多いのではないでしょうか。日本人にとってとてもなじみ深い魚ですが、ここ10年くらいで改良が盛んに行われ、沢山の種類(改良メダカ)が作出されています。

現在改良めだかの種類とは600種類とも700種類とも言われています。さらに品種は年々増え続けており、全国のブリーダーがバリエーションに富んだ品種を作り出しています。

メダカとは

メダカの特徴

メダカは、小型の淡水魚で、日本を含むアジア地域に生息しています。体長は数センチ程度で、体型は細長く、側扁した形状をしています。また、体色は多様で、赤、黒、白、青など様々な色があります。メダカは、繁殖力が強く、飼育が容易であることから、観賞魚としても人気があります。

メダカの生息地

メダカは、日本をはじめ、アジア地域に広く分布しています。日本では、北海道から九州までの各地で見られ、特に南部の温暖な地域で繁殖が盛んです。また、メダカは、湖沼や河川、水田など、さまざまな水域に生息しています。メダカは、水温が20度以上の水域で生息することが多く、水質にも敏感であるため、飼育する場合は、適切な水槽環境を整える必要があります。

めだかの定番の種類・品種

まずは、これからメダカ飼育を始めてみたい人向けの、丈夫で育てやすく価格も比較的安価な種類をご紹介していきます。定番品種といえど、バリエーションに富んだ品種がたくさんいるので、お気に入りの種類を探してみてください。

黒メダカ

野生化のミナミメダカ・キタノメダカを総称して、この名前で販売されています。黒メダカは全国で数が減っており、絶滅危惧種にも指定されている貴重な魚でもあります。

ヒメダカ

黒メダカから突然変異で出現した体が緋色の個体を固定化した種類です。価格も安価で流通量も多く、メダカ飼育の入門種として初心者にも人気の品種です。

白メダカ

白い体が上品な入門種の一つ。シンプルな色合いですが、水草水槽などの緑との相性もとても良いです。

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パンダメダカ

目がパンダのように黒っぽいのが特徴の種類で、赤パンダ・白パンダなど、体色に応じた呼び名があります。改良品種の中でも安価な部類に入ります。

オロチ

奈良県の「飛鳥めだか」が作出した、黒い体色を持つ種類。黒いメダカにはオロチ以前にも、黒峰やブラックパンダなど様々な種類がいましたが、他の品種は容器の色に合わせて黒の濃さが抜けてしまう特徴があるのに対し、オロチは 黒色が抜けない(褪色しない)という特徴を持ち、黒さが一際目立つ種類です。

 

作出されてから長い年月が経っていますが、いまだに人気が高い品種になります。

楊貴妃メダカ

改良メダカの先駆けとなった、赤(オレンジ)色の品種で、現在では100円程度から入手できる定番種です。ヒメダカよりもさらに赤色が濃く、水槽飼育でも睡蓮鉢の飼育でもよく目にとまり、存在感もあります。

 

楊貴妃の赤さをさらに追求した、紅帝(こうてい)という品種もあります。

東天紅(東天光)

楊貴妃の鮮やかなオレンジに光体型と呼ばれる特徴的なフォルムをもつ種類です。光体型のメダカは横見で見るとその特徴をしっかりと楽しむことができるため、屋外ではメダカが飼育できない方(水槽飼育がメインの方)におすすめです。

幹之メダカ

青っぽい光沢のある体が人気の改良メダカです。とても丈夫で育てやすく価格も楊貴妃メダカなどと同様、リーズナブルな価格であることからも、初心者におすすめの品種です。

メダカって

人気&最新の改良めだかの品種(種類)

続いて、一歩踏み込んだちょっとマニアックな品種・最近作出されたばかりの最新品種を厳選してご紹介します。中には、キラキラ鱗が光る種類やヒレが長く伸びる種類もいます。

サファイア

岡山けんでメダカを生産販売している「静楽庵」が作出した、背中に青いラメが乗る、とてもゴージャスで美しい種類です。現在は流通量も多く、リリース当初に比べるとかなり入手も容易になりました。

 

背鰭がないことで背中のラメが頭から尾鰭まで途切れない、背鰭なしサファイアという品種もいます。

マリアージュロングフィン

メダカ交流会in愛媛の垂水さんが2021年に作出されたヒレが伸びて先端がフサフサになる特徴を持ったメダカの種類です。熱帯魚を思わせるような派手なヒレは、改良メダカの世界に衝撃を与えました。

 

現在では、マリアージュロングフィンのヒレの幅が大きい マリアージュロングフィンキッシングワイドフィンタイプという品種や、キッシングフィンを持つものの体色にエメラルド色が入る、 マリアージュキッシングエメラルドフィンタイプなども作出されています。

令和黒ラメ幹之サファイア系(令和サファイア)

静楽庵が作出した各ヒレに赤い色が乗ったサファイアで、赤いヒレと青いラメのコントラストが非常に美しい話題の最新人気品種です。黒っぽい体色を持つメダカのヒレが赤くなる遺伝子を令和遺伝子と呼んでいます。

 

静楽庵ではヒレが伸長するリアルロングフィンタイプや三色柄にヒレが赤くなる令和三色ラメなども改良が進んでいるそうです。

ユリシス

オーロラ黄ラメと呼ばれる品種のラメの青さを強調させたメダカで、オートラリアに生息するコバルトブルーが美しい蝶の名前から名付けられました。

 

ユリシスという蝶は、現地では幸せの青い蝶とも呼ばれているらしく、このメダカの外見もさることながら、名前もとてもご利益がありそう。全国的にも非常に人気の高い品種になります。

王華・月華

群馬県の上州めだかが作出した紅白ラメ・三色ラメの品種の一つで、紅白ラメが王華、三色ラメが月華と呼ばれています。

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ラメの密度が非常に高く、背中を覆い尽くすほどのキラキラのラメは女性にも大人気です。紅白や三色柄は固定率が低く、綺麗な柄を増やし続けるのは難しい部分もありますが、改良の醍醐味を味わうのにはもってこいの品種です。

夜桜

前述の垂水さんが作出された、頭がピンクで暗めの体色にラメが乗る人気品種です。現在、たくさん作出されているラメ系のめだかのベースになっている種類でもあり、ネーミングにもぴったりのその特徴から根強い人気があります。

 

現在は全身が黄色みを帯びた夜桜ゴールドや頭だけ赤みを帯びた柿色夜桜の丹頂タイプなど多様性に富んでいて、それぞれ高い人気を誇っています。

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五式

埼玉県のめだか屋さん「しいらめだか」が作出した、ブラックリムという表現をもつとっても渋いめだかです。黒ベースの体色に濃い赤がヒレに入りラメめだかとは一味違った特徴を持っています。

 

五式も様々な派生系のバリエーションがあり、五式タイプRや五式タイプB、GODなど多岐にわたります。

ブラックダイヤ

黒い体色がベースで、体側にラメが入るまさに黒い宝石のような品種のメダカです。従来は上見で楽しむ人が多かったメダカですが、このような横見系のめだかも最近は人気が出てきています。

 

リアルロングフィン、プラチナ星河といった品種を作出された神奈川県の中里さんが生み出した種類です。

紅薊

ブラックリム系でも特に高い人気を誇る品種の一つ。赤と黒のメリハリがしっかりとしていて、五式などと同様、一定のマニアにも根強い人気を誇ります。

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一風変わったメダカの品種(種類)

上記で紹介した種類のメダカ達も十分個性的ですが、名前や見た目など、さらに個性的なメダカ達をいくつかピックアップしてみました。

サバの極み

なんとも変わった名前がついたメダカですが、横から見ると海に住んでいる サバのような青っぽい光沢のある鱗を持つことから、この名前がついています。

 

改良メダカは黒容器で鑑賞することが多いですが、この品種は白容器や水槽で鑑賞してもその特徴が際立って、とても綺麗です。

卑弥呼

飼育にコツがいると言われているアルビノの楊貴妃の鰭を伸ばし、ブドウ目と呼ばれる特徴を加え、さらには光体型という複雑な遺伝子を用いて作出された品種です。

 

飼育難易度、累代の難しさはトップクラスですが、アルビノの神秘さは他のメダカの種類にはない魅力を持っています。

龍の瞳

卑弥呼と同じアルビノの幹之ヒレナガタイプの品種です。静岡県のブリーダー猫飯が作出し、今なお人気の品種といえます。名前もめだかっぽくないですが、このめだかの特徴やイメージを上手に表した、素敵な品種名です。

忘却の翼

オーロラ黄ラメのヒレナガタイプで、赤黒い体色にラメが乗り、さらにヒレが長く伸びます。ヒラヒラと長い鰭をなびかせて泳ぐ姿はとても優雅です。

 

熊本のメダカ専門店である舞めだかが作出した品種で、他にもアイスブレイク、月下美人、月神など個性的なネーミングがついた品種を多数世に送り出しています。

竜章鳳姿(りゅうしょうほうし)

メダカの名前では難読最難関かもしれません。岡山県のブリーダーである星田めだかがリリースした品種で、ブラックリム光体型かつヒレナガという複雑な特徴を合わせ持っています。

最新のメダカの種類

レインボーメダカ

最新のメダカの種類として、レインボーメダカが挙げられます。レインボーメダカは、その名の通り、虹のように美しい色合いが特徴です。レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、パープルなど、様々な色が混ざり合っているため、見ているだけで楽しい気分になります。

レインボーメダカは、水槽内での飼育が可能で、初心者にもおすすめです。また、他のメダカとの交配によって、新しい色合いのメダカが生まれる可能性があります。

ブラックメダカ

もう一つの最新のメダカの種類として、ブラックメダカがあります。ブラックメダカは、全身が黒色で、その美しさから人気が高まっています。また、他のメダカとの交配によって、新しい色合いのメダカが生まれる可能性があります。

ブラックメダカは、他のメダカと同様に水槽内での飼育が可能で、初心者にもおすすめです。ただし、水槽内での繁殖には注意が必要であり、専門的な知識が必要な場合があります。

種類が豊富な改良めだか、楽しみ方は人それぞれ

メダカは種類が豊富

現在でも常に新たな種類のメダカが次々と作出されています。メダカは繁殖も比較的容易で、世代交代のサイクルも早いので、色々な種類のメダカを購入して、掛け合わせることでオリジナルの品種を作出することもメダカ飼育の楽しみの一つです。

お気に入りの種類のめだかを見つけて、じっくり飼育するのもよし、自分だけのオリジナルメダカを目指していくつかの種類を掛け合わせてみるのもよし。飼育スタイルも睡蓮鉢や水槽など、楽しみ方はたくさんあります。

今回の記事を参考に、ぜひ自分に合ったスタイルでめだか飼育を楽しんでみてください。

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まとめ

今回は、初心者におすすめのメダカの種類をご紹介しました。これらの定番種は、飼育が簡単で、値段も手頃なので、初めてメダカを飼う方にはぴったりです。

また、最新の品種についても触れました。これらの品種は、色鮮やかで、個性的な外見が特徴的です。ただし、飼育が難しい場合もあるので、初めてメダカを飼う方は、まずは定番種から始めることをおすすめします。

最後に、メダカを飼う際には、水質管理や餌の与え方にも注意が必要です。定期的に水を交換し、適切な餌を与えることで、健康的なメダカを育てることができます。

以上が、初心者におすすめのメダカの種類についてのまとめです。皆さんも、ぜひメダカを飼ってみてはいかがでしょうか。

定番から最新人気品種まで、めだかの種類を厳選して紹介