アロワナ飼育の超基本!龍魚を自宅で飼うための必要知識まとめ

アロワナとは

アロワナの特徴

 

アロワナとは、アロワナ目アロワナ科に分類されている淡水生古代魚の総称です。アロワナにはいくつかの種類が知られていますが、共通する特徴としては主に次に示す点が挙げられます。

 

アロワナの魚体は強く側扁しており、体高は低く細長いフォルムをしています。上向きの大きな口を持ち、下顎には2本のヒゲが見られます。また、食性は動物食性で水面近くを遊泳し、落下昆虫や小魚の他、甲殻類などを捕食します。

 

その巨体からは想像しにくいかもしれませんが、時に水面から飛び出して直接、獲物を捕らえることも知られています。

 

サイズは種類によって異なりますが、小型の種でも60cm程度、大型の種になると通常でも1mを超える大型魚です。自然分布域は南米・オセアニア・東南アジアで、淡水魚がこれほど広い地域に分散していることから、大陸移動説を裏付ける存在として登場することもあります。

 

アロワナはアクアリウムにおいては古くから親しまれてきた熱帯魚で、美しい体色や迫力ある食事シーンなどの理由から、大型魚としては定番と言える人気種です。特に、中国ではアロワナの1種であるアジアアロワナを 「龍魚」と呼び、富などをもたらす縁起物として重宝しています。

アロワナの種類と値段(価格相場)

アロワナと一口に言っても、種類によって飼育する上での性質が違いますし、価格相場も大きく異なります。ここでは、アロワナの種類と価格相場をご紹介します。

種類が豊富なアジアアロワナ

アジアアロワナ

 

アジアアロワナは東南アジアに生息しており、種類が豊富なことで知られています。主だった種としては、グリーンアロワナ(青龍)、レッドテールゴールデン(紅尾金龍)、マレーシアゴールデン(過背金龍)、レッドアロワナ(紅龍)などが有名です。

 

アジアアロワナは絶滅危惧種に指定されており、ワイルド個体はワシントン条約で取引が禁じられています。ブリード個体のみ販売が許可されており、ワイルド個体と見分けるためのマイクロチップが埋め込まれた状態で流通しています。

 

本種はアロワナの中で最も相場が高い種類で、品種による価格差も大きいです。最も安価な原種である、グリーンアロワナのブリード個体でも1万~2万円が相場で、発色が良いレッドアロワナだと、5万円以上の値が付くことも珍しくありません。

 

それに加えて、アジアアロワナは改良品種も流通しており、そのような品種の代表格であるハイバックゴールデン(高背金龍)は、3万~5万円ほどで取引されています。ちなみに、アジアアロワナの最高額は約4000万円で、原種の突然変異体である「プラチナアロワナ(ホワイトゴールデンアロワナ)」と呼ばれる個体に、その値が付けられた過去があります。

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シルバーアロワナは入門向きの大型魚

大きなシルバーアロワナ

 

シルバーアロワナは南米アマゾン川の流域に広く分布している種類で、アロワナの中では最も大きくなり、飼育下でも1mを超えるほどに成長します。その名の通り、基本的には全身が銀白色の鱗に覆われているのですが、成長するにしたがってピンク色や赤色、オレンジ色などの発色が体やヒレに出ることがあります。

 

この点は個体差が大きく、本種を飼育する上での醍醐味の一つと言える要素になっていると同時に、古くからの人気種たる所以です。現在では、ブリード個体が定期的に流通に乗っているため価格は安価で、相場は2000円程度からとなっています。

 

入手性が良く、大型魚の中では比較的飼育が容易とあって、アロワナだけでなく大型熱帯魚飼育の入門種としても最適な存在です。

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成長過程を楽しむにはブラックアロワナ

小さい時は黒いブラックアロワナ

 

ブラックアロワナは、アマゾン川の支流の1つであるネグロ川を中心に分布している種類です。成長するにつれて体色が変化する特徴を有しており、幼魚期は名前の通り、黒色を基調とした体色に黄色のラインが入ります。それが成魚になると、体がいぶし銀のような鈍い輝きを持つようになり、個体によってはヒレがオレンジ色に縁取られます。

 

成長してしまえば、飼育・維持は大型魚としては容易な部類なのですが、幼魚期は少々デリケートなので注意が必要です。本種も、シルバーアロワナ程ではないものの定期的に輸入されているので、価格相場は比較的安価で安定しており、5千~1万円ほどで販売されていることが多いです。

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ノーザンバラムンディは独特の色合いが魅力

ノーザンバラムンディ

 

ノーザンバラムンディは、オーストラリアやパプアニューギニアなどオセアニア地域に分布する種類です。体色は個体差が大きく、灰色や褐色、金色などが多いのですが、中にはピンク色の斑模様が入る個体も存在し、この他種にはない独特な色合いが本種の魅力の1つになっています。

 

他種と比較すると、鱗1枚1枚が大きい傾向にあり柔軟性に欠ける特徴を有するため、水槽の奥行きを広く確保する必要があります。

 

一昔前までは流通量が少なく高価でしたが、最近ではブリード個体が輸入され流通に乗っているので、相場も落ち着いてきました。その相場としては4千~2万円ほどで、通常個体の幼魚であれば1万円未満と安価で入手可能です。

 

しかし、大きい個体やアルビノ個体など、付加価値が付くと10万円を超える場合もあります。

アロワナの水槽飼育の基本

アロワナ飼育の基本を解説

 

アロワナの飼育はその巨体ゆえに、かなり大きな水槽が必要になります。また、食性の関係でメンテナンスも頻繁に求められる点に注意してください。

水質・水温・水流

アロワナの飼育可能な温度域は23~30℃です。しかし、低温では「白点病」が生じやすいので年間を通して28℃以上に保った方が良いでしょう。特に冬はヒーターが必須となり、ヒーターが故障すると致命的な事態になるので、予備を用意しておくことをおすすめします。

 

水質はpH6.5~7.5の中性付近を保てば問題ありませんが、食性の関係で酸性に傾きやすい点に注意してください。水流に関しては、アロワナの場合は運動不足によるストレス解消のため、ある程度はあった方が良いとされています。ただし、あまりにも強い水流はかえってストレスを与えてしまうので、アロワナの様子を観察して調節してあげてください。

水槽サイズ

アロワナは体長60~100cm前後にまで成長するので、水槽は最低でも120~180cmクラスのものが必要です。また、体が長いので奥行きも広く確保する必要があります。小型のアロワナでも必要な奥行きは最低60cm、理想的には70cm以上で、シルバーアロワナや体の硬いノーザンバラムンディの場合は90cm以上の奥行きが必要です。

 

アロワナは成長とともに水槽のサイズをアップグレードするのが普通ですが、置き場所などの問題で水槽を複数用意できないのであれば、セパレーターなどで大型の水槽を仕切って飼育すると良いでしょう。

フィルター

アロワナはその体躯と食性から水が大変汚れやすい魚種です。よって、なるべく強力なろ過能力を持つフィルターを導入する必要があります。強力なフィルターの候補としては上部式フィルターや外部式フィルターが挙げられますが、頻繁なメンテナンスが要求されるので上部式フィルターをおすすめします。

 

また、スペースに余裕があり、アロワナと長く付き合うつもりであれば、思い切ってオーバーフロー水槽にしてしまうのも良いでしょう。

レイアウト

アロワナ飼育のレイアウトは、基本的には 底床材を敷かないベアタンクがおすすめです。理由は前述のように、とにかく頻繁な清掃が求められるからです。ただし、詳しくは後述しますが、底面からの照り返しがあると「目垂れ」を起こすリスクが上昇してしまいます。

 

それを防ぐためには、底床材を入れるのではなく、水槽用のつや消しフィルムを張るなどの措置をしておくと良いでしょう。また、アクセサリの類も入れない方が良いです。メンテナンスの際に邪魔になりますし、アロワナにとってただでさえ狭い水槽を圧迫し、遊泳スペースを狭めてしまいます。

 

さらに、アロワナが驚いた拍子にぶつかるとケガをする恐れがありますし、最悪の場合は弾き飛ばされたアクセサリが水槽を破損させることも起こり得るからです。

アロワナの餌

アロワナは野生では主に昆虫や小魚を食べる肉食魚です。餌も生餌の方が良く食いつく傾向にありますが、肉食魚用の人工飼料にも餌付く場合があります。アロワナの口は上を向いているので、餌は生餌・人工飼料ともに浮上性のものを与えてください。アロワナの生餌としては、ミルワーム、コオロギ、アカヒレ、金魚などが一般的です。

 

これらの餌を複数の種類用意して、アロワナが飽きてしまわないようにローテーションで与えると、栄養バランスも偏らず健康的な成長が期待できます。餌は1日に1~2回、食べ残さない程度の量を与えます。

 

幼魚の頃は成魚よりも多くの養分を必要とするので最低でも2回は与えましょう。生餌の食べ残しは特に水質の悪化を促進するので、食べ残しは可能な限り取り除いてください。

アロワナの混泳

様々な魚種を混泳させることはアクアリウムの醍醐味ですが、魚種によっては混泳に適さない場合があります。アロワナの場合はどうなのかご紹介します。

同種・近縁種との混泳

アロワナ同士の混泳

 

アロワナは縄張り意識が強く、同種・近縁種とはどちらかが死ぬまで、激しく喧嘩することが珍しくありません。

 

縄張りが重ならいほど広い飼育スペースを確保できれば混泳は可能ですが、小型魚ならいざ知らず大型魚のアロワナにおいて個人で用意できる設備では、かなり難易度が高いと言わざるを得ません。

 

同種・近縁種との混泳はできないものと考えた方が良いでしょう。

他種との混泳

エイはアロワナと混泳できる

 

他種との混泳は相手を選びますが可能です。まず、アロワナは肉食魚なので、小型の魚種は捕食されてしまい混泳できません。また、甲殻類も同様の理由で混泳は不可です。以上のことから、アロワナと混泳できるのは、遊泳層が重ならない大型の魚種に限られます。

 

例としてはポリプテルス、ダトニオ、エイなどです。ただし、アロワナ自身が大変に水を汚しやすい魚なので、混泳させる場合は水質の管理がより煩雑になる点は留意してください。

アロワナの寿命

アロワナの寿命

 

アロワナの寿命は10~15年ほどですが、飼育環境に依存することは言うまでもありません。シルバーアロワナの場合、最長で30年も生きた個体も居るようです。

 

いずれにせよ、1度飼いだしたら長い付き合いになるので、無責任に放流することがないように、最後まで面倒を見切れるかよく検討したうえで飼育に踏み切ってください。

アロワナの病気・トラブル

観賞魚の飼育において病気はつきものですが、アロワナの場合は特有の病気もあるので注意してください。ここでは、アロワナ特有の病気とその対処法についてご紹介します。

目垂れ

目垂れはアロワナの眼球が下を向いたままになってしまう病気です。アロワナは野生下では常に上を注視していますが、飼育下では底床からの光の反射や混泳魚、床に落ちた餌など下に注意が向いてしまうことで発症すると考えられています。

 

効果的な治療法は確立されていないので、単独で飼育したり、つや消し加工された黒色のアクリル板を底に敷いて光の反射を抑えるなど、予防で対処することになります。

鰓めくれ

鰓めくれはアロワナの鰓が体の外側へめくれ上がってしまう病気です。詳しい原因はわかっていませんが、水質の悪化や運動不足などによるストレスに起因すると考えられています。対処法としては水槽のサイズを大きくしたり、ある程度の水流を作ることが挙げられます。

 

めくれた部分を切除して再生させる方法もありますが、麻酔薬を使用しなければ切除が難しいため、薬の分量を間違えると死亡してしまいます。

顎ずれ

顎ずれはアロワナの上顎と下顎がずれてしまう病気です。こちらも詳しい原因は判明していませんが、栄養不足や狭い水槽での飼育によるストレスに起因すると考えられています。有効な魚病薬などは現状ありません。

 

バランスの良い給餌や十分な飼育スペースの確保など、栄養状態を是正したりストレスを取り除くことで改善される場合があります。

アロワナの専門販売店

アロワナを購入するのであれば、取り扱いに長けた専門店を利用したい、と思うことは自然だと思います。ここでは信頼できるアロワナ専門店をご紹介しましょう。

アジアアロワナ専門店 ラフレシア

ラフレシアは埼玉県三郷市に店舗を構えるアジアアロワナ専門店です。原産国にある養殖場と豊富なパイプを持ち、しっかりとした管理の下で生体販売を行っています。

 

実店舗での販売の他、通販も行っており、生体以外にも飼育に必要な器具類や餌なども取り揃えられています。

アジアアロワナ・熱帯魚専門店 アクアリウムプロショップピンポイント

同店は東京都八王子市に店舗を構える専門店で、アジアアロワナを中心に販売しています。

 

グリーンアロワナやスマトラゴールデンなどのオーソドックスな品種から希少なアルビノまで、常時70~100匹の豊富なストックが魅力の店舗です。

キングコングJr

大阪市平野区加美南に店舗を構えるキングコングJr。同店は、アロワナを中心とした大型熱帯魚や飼育器具などの買取・販売に力を入れており、それによって常時豊富な在庫を揃えていることが特徴です。

 

基本的に日本全国への出張買取に対応しているため、どうしてもアロワナなどの大型熱帯魚を手放さなければならなくなった時にも頼りになります。

AQUA SHOP D.S.B

同店は大阪府四條畷市中野新町にある、アジアアロワナの専門店です。アジアアロワナ専門店ですが、同種と混泳できる熱帯魚や飼育設備も取り揃えている上に、水槽の設置などのサポート体制も充実しているので、初心者の方でも安心して飼育を始められます。

 

また、アロワナの下取りサービスも行っているため、諸事情で飼育が難しくなってしまった時も頼りになるお店です。

人々を魅了し続ける巨大な古代魚アロワナ!

睨みを効かせるアロワナ

 

アロワナはその巨体ゆえに管理が大変で、餌代や水道代などの維持費もより多く必要です。しかしながら、アクアリウムにおいてポピュラーな魚の1種であることも確かなことで、アロワナが魅力的な魚であることを示しています。

 

事実、悠然と泳ぐ色鮮やかな巨体は、抜群の見ごたえを提供してくれます。小型魚に物足りなさを感じている方は、アロワナの飼育に挑戦してはいかがでしょうか。


かっこいいアロワナ