メダカの稚魚の育て方と生存率・成長速度をUPのコツ!グリーンウォーターはいいの?

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メダカの稚魚の餌

メダカの稚魚の餌について

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メダカの稚魚に餌を与え始めるタイミングは泳ぎ出してからになります。メダカ稚魚は、孵化直後は卵黄嚢からの養分を吸収しているため餌を必要としません。孵化後約2~3日すると活発に泳ぎ始め流ので、そうなったら稚魚に餌を与えましょう。

 

餌の種類としては人工飼料や生餌など様々なものがあります。メダカの稚魚はかなり小さいため、餌も稚魚の口に入る極めて小さなものが必要です。人工飼料は稚魚用を謳う粒径の小さいものを用意しておき、生餌はゾウリムシ(インフゾリア)に代表されるプランクトン系の餌がおすすめです。

 

特にゾウリムシは、非常に小さな餌でメダカの稚魚もしっかりと食べることができるうえ、生き餌であるためメダカ稚魚のいる水槽内でもある程度は生き続けることができます。また、培養も簡単なのでメダカ稚魚の餌としては、ぜひ持っておくべき餌と言えます。

 

餌を与える頻度に関しては、メダカの稚魚は成長に多くの栄養分を必要とするため、1日に3~4回以上は与えるのが理想です。食べ残しが発生すると水質の悪化が早くなるので、食べ残さない程度の分量を見極めることが重要です。残餌が出てしまった時は網などで掬って除去しましょう。

メダカ稚魚に適した水槽(容器)の選び方

メダカの稚魚の容器

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メダカの稚魚飼育に適した容器(水槽)としては、なるべく開口部が広く水量を確保できるものが適しています。水面から酸素が供給されるように、空気と水の接触面積を確保したうえで、水質悪化の影響を緩和するために、ある程度の水量があった方が良いです。

 

メダカの種類などが増えてくると、稚魚の育成容器がどんどん増えてきます。できれば稚魚10匹程度に対して数リットルの水量は確保できた方が安心です。初心者ほど稚魚の容器は大きめを選ぶ方が失敗は少なくなります。

 

メダカ稚魚の飼育容器としては、一般的な水槽のほか、プラスチック製の収納箱なども用いられます。100円ショップなどで売られているプラスチック容器は水量も2~4L程度入るものもあり、何種類もメダカを育てている人にもおすすめです。

 

メダカ稚魚の育成容器は色も重要です。成魚のメダカを育てる場合は、黒色のプラ舟やNVBOXがよく用いられますが、稚魚を育てる場合は、透明や白色の容器がよく用いられます。理由としては、黒色の容器だと稚魚が見つけにくかったり、白色の容器の方が体外光を伸ばしやすいためです。

 

メダカの種類によっては、稚魚期の飼育容器の色の影響を大きく受けるため、自分の育てている種類に合わせて容器の色を選びましょう。

容器を別に用意できない場合は、メダカ稚魚ネットを活用しよう

メダカの稚魚を飼育する時は、親メダカとは別の容器を用意することが理想ですが、それが難しい場合は親メダカと同一容器内で隔離して育成できる、「メダカ稚魚ネット」を使用すると良いでしょう。

 

メダカ稚魚ネットは骨組みにネットを被せるタイプや、メッシュ素材で構成されているカゴ状のタイプなどが市販されており、新しく水槽などを用意するよりも手軽に隔離できます。

メダカ稚魚にはグリーンウォーターがいい?

メダカの稚魚はグリーンウォーターがおすすめ

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グリーンウォーターは様々な植物プランクトンが繁殖した水ですが、稚魚に限らず、メダカ飼育には上手に活用すれば、とても便利な水です。

 

グリーンウォーターを構成している藍藻類やミドリムシなどの植物プランクトンは稚魚期の餌としてとても有効で、メダカ稚魚は常に餌を食べられる環境になるため餓死率をグッと減らすことができます。

 

ただし、濃すぎるグリーンウォーターはメダカが酸欠を起こしてしまう場合があります。うっすらと緑色がついた程度の水を飼育水として使うと良いでしょう。また、粘り気のあるグリーンウォーターも使用しないようにしたほうが良いです。

メダカ稚魚育成に適した水温・水質

メダカ稚魚に適した水温水質とは

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メダカの稚魚育成に適した水温は25℃前後とも言われていますが、想像以上にメダカの稚魚は幅広い水温に適応することができます。

 

水温が高ければ成長速度も早くなりますが、必要となる餌の量も相対的に多くなります。反対に低水温であればあるほど、成長速度は遅く、その分必要な餌の供給量は少なくなります。餌の量が変化すると水が汚れるペースもそれに合わせて早くなるので、換水ペースなど自分の飼育スタイルに合わせて温度を設定しましょう。

 

水質に関しては弱酸性〜弱アルカリ性まで幅広い水質に適応できますが、カルキ抜きした水道水を使って飼育水を作る場合は、水道水が中世付近であるため中性付近での管理すると良いでしょう(地域によって水道水のphや硬度などは違いがあります。)。前述した通り、グリーンウォーターでも飼育もおすすめですが、気温が下がる冬期はグリーンウォーターを維持するのは難しいので透明な水で飼育する必要が出てくると思います。

メダカの稚魚に水草は必要?

メダカ稚魚の容器に水草は入れる?

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身を隠せる場所があった方が落ち着くため、水草はあった方が良いです。水草を入れることで水質の浄化効果も得られるため一石二鳥です。おすすめの水草としてはマツモやアナカリス、ホテイアオイ(ホテイ草)などが挙げられます。

 

屋外飼育の場合、ホテイアオイなどの浮草は良い日除けとなります。ただし、水草を入れると植物プランクトンが必要とする養分を吸収してしまうため、グリーンウォーターの維持が難しくなる点には注意してください。

メダカと水草の相性

メダカにオススメの水草13種類!屋内・屋外での管理方法

2018年11月15日

メダカの稚魚にエアレーション(ブクブク)は必要?

メダカの稚魚にはエアレーションは必須ではありませんが、飼育環境によってはエアレーションがあったほうがいい場合があります。

 

屋外の水量が大きな容器でメダカの稚魚を管理する場合、特にエアレーションはなくても問題ありません。また、グリーンウォーターで稚魚を育成している場合、エアレーションをかけることでグリーンウォーターが消えてしまう場合もあります。

 

屋内飼育の場合は、エアレーションがある方がいい場合が多くなります。屋内飼育では、どうしても屋外飼育よりも稚魚の育成容器や水槽が小さくなりがちです。また、屋内では通常の飼育の仕方では、グリーンウォーターを作るのは難しいので必然的に透明な水で飼育することになります。

 

グリーンウォーターはエアレーションがなくても、グリーンウォーターを構成するプランクトンたちがメダカのフンや食べ残しなどを餌として分解してくれます。しかし、屋内での透明水の飼育方法では、エアレーションがないとバクテリアの分解効果が弱まってしまいます。また、エアレーションが無いと、水面に油膜が張りやすくなってしまいます。バクテリアの浄化効果を高め、油膜を防止する上でもエアレーションはあった方が良いでしょう。

 

注意点として、メダカはもともと水流を嫌う魚種で、稚魚は特に泳ぐ力が小さいため、エアレーションをかける際は水流ができるだけ小さくなるようにしてあげる必要があります。遊泳力が弱い稚魚が、エアレーションによって生じる水流に晒され続けると衰弱死する恐れがありますので、一方コックなどを用いながら、エアレーションの強さは細かく調整してあげてください。

メダカの稚魚が死ぬ原因と生存率を上げる3つのコツ

メダカの稚魚が死ぬ原因

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めだかの稚魚が死んでしまう原因を細かくみていきましょう。

餓死

稚魚の死因で多いのが餓死です。前述のように、メダカの稚魚はかなり小さな状態で生まれてくるので、微細な餌でなければ口に入らないために摂食できず、餓死してしまいます。餓死の対策としては、グリーンウォーターでも飼育やゾウリムシなどの小さな餌を活用してみてください。また、可能な限りこまめに給餌してあげてください。

水温・水質が不適切

メダカの繁殖や育成には日光が重要ですが、当然ながら日の光が当たると水温が上昇します。メダカは稚魚でも比較的丈夫な魚種ですが、30℃を超えてくると死んでしまう可能性が上昇します。日当たりの良い場所で稚魚を育てている場合、夏場はすだれなどで遮光してあげましょう。

 

反対に、冬は水温低下に注意が必要です。10度を切るような水温になると稚魚の成長は著しく低下し、場合によっては低水温によって死んでしまいます。水温が低下してしまう前に、水槽用ヒーターを使用し、水温低下を防ぎましょう。

 

水質の悪化もメダカ稚魚の死因になるため、給餌の際は食べ残しが出ないようにし、残餌はできるだけ取り除いておきましょう。これらは特に水量が少ない時に問題になりやすいので、稚魚を育成する時は水量を確保できる大きめの容器の使用がおすすめです。

水流による衰弱死

これも先に少し述べましたが、メダカはもとより水流を嫌う魚種です。それに加えて、稚魚期は遊泳力が低いこともあり、エアレーションやフィルターを導入すると発生する水流で泳ぎ疲れ、最悪の場合は衰弱死してしまうことがあります。

 

稚魚育成にはエアレーションやフィルターを使用しないか、水流が小さくなるように工夫しましょう。一方コックをエアチューブの間につけてエアーの量を絞ったり、スポンジフィルターなどの水流が比較的生じにくいフィルターを用いると良いでしょう。

メダカの稚魚を屋外で飼育する際の注意点(ボウフラ対策など)

屋外飼育の場合は外敵に注意が必要です。親メダカは鳥や猫、肉食性昆虫などに捕食されないよう対策をしている人も多いと思いますが、実は稚魚も対策が必要です。

 

親メダカにとっては良い餌となるボウフラは、メダカの稚魚を食べてしまいます。ボウフラを見つけたら、スポイトなどで取り除きましょう。あるいは、メダカの稚魚容器を蚊が卵を産み付けられないような場所で管理するのも一つの方法です。

 

屋外飼育の場合は、自然災害にも注意しなければなりません。豪雨や台風が来ると、容器の転倒・破損や増水によって稚魚が流される恐れがあります。容器の設置場所を工夫したり、屋内に避難させられる態勢を整えておくなど、事前に備えておく必要があります。

メダカの稚魚が大きくならない4つの原因と対処法

メダカ稚魚の大きくする方法

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メダカの稚魚を育てているけど、なかなか大きく育たないという悩みを抱えている人もいると思います。その原因と対処法について解説していきます。

餌が足りていない

メダカの稚魚が大きく育たない理由として、もっとも多いと考えられるのは餌不足です。餌が十分に食べられていないと、成長速度は遅くなってしまい、最悪の場合は稚魚が死んでしまいます。

 

メダカ飼育初心者がやりがちなのが、一日分の餌を一度に与えてしまうことです。メダカは胃が無いため食い溜めというのができません。餌はやっているつもりなのに、メダカが大きくならない場合は餌をこまめに複数回に分けてしっかりと与えてあげてみてください。

水温が低すぎる

水温が低すぎることで大きく成長できていない可能性もあります。稚魚に限らす、メダカは水温が低いと活性も落ちるため成長速度は鈍ります。特にメダカが稚魚のうちは、水温は25~30度前後で管理すると早く大きくなります。

飼育容器の大きさが小さい

飼育容器が小さいとメダカは大きくなりにくくなります。容器が小さいと水量も少なくなるため、水も汚れやすくなります。水の汚れなどは健康に悪影響をもたらすため、大きく育ちにくくなります。できるだけ、飼育容器は余裕を持って大きめのものを用意しましょう。

飼育密度が高い

飼育容器の大きさとも関係しますが、容器に対してメダカ稚魚の飼育匹数が多すぎる場合、水質悪化の早さや餌が全体に回らないなどの影響が出る場合があります。

 

結果として、飼育密度が高いとメダカは大きくなりにくくなるため、飼育匹数に応じた水量を確保するか、メダカの稚魚が大きくなってきたら大きいメダカを間引いて上げることで、メダカを大きく成長させることができます。

メダカの稚魚の成長速度をあげる5つのコツ

メダカ稚魚を大きくしよう

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メダカの稚魚をより早く成長させるためのコツを解説していきます。

水温を高めで維持しよう

水温を28~30度程度で管理しながら稚魚を育てると、かなり成長速度を早めることができます。水温が高いとメダカ稚魚の活性も高く、運動量も高まりますので、どんどん餌をあげて成長を促しましょう。

栄養価の高い餌を与える

稚魚の成長速度を上げるためには、餌の種類も重要です。餌の種類としては、やはり動物性タンパク質が豊富な生餌が適しており、具体的にはゾウリムシやミジンコなどが挙げられます。特に、これらの活餌は食べ残したとしてもしばらくは生きているため、残餌になりにくい点も大きなメリットです。

 

また、人工飼料を用いる場合は、稚魚の成長促進のための高栄養価(高タンパク・高脂質)な餌を選ぶようにしましょう。

餌の回数を増やそう

餌の与え方としては、1回の給餌で食べ切れるだけの量を、1日に複数回に分けて与えると良いでしょう。メダカの稚魚は成長のために多くの餌が必要ですが、胃がないので一度に大量の餌をあげても食べ切れません。

 

食べ残した餌は水質を著しく悪化させるため、食べ切れるだけの量を与える必要があり、その分量を小まめに与えることで成長を促進できます。そういった意味でも、いつでも摂食できるグリーンウォーターでの飼育は効果的です。

メダカの稚魚はサイズ分けしよう

同じ日に産まれたメダカの稚魚でも、徐々に成長段階には大きな差が出てきます。体が大きい稚魚は小さい稚魚をつつくようになり、そのまま同じ容器で管理していると共食いもし始めてしまいます。ある程度の体格差が出てきたら、大きい稚魚同士・小さな稚魚同士にサイズ分けしてあげましょう。

水質悪化に気をつけよう

水質悪化は成長速度を阻害してしまいます。メダカの稚魚は水質の変化に弱いので、水換えのしすぎはよくないです。しかし、長期間水換えをしないでいると水質悪化で成長が悪くなり、最悪の場合、死んでしまうため、少量でもいいので水替えをしてあげましょう。

メダカの稚魚はいつまで親と別容器で飼えばいい?

前の項目でも少し触れましたが、メダカは共食いをする生き物です。メダカの稚魚を親メダカと一緒に飼うためには、稚魚がある程度のサイズに成長していることが重要です。

 

目安としては、体長1.5cm〜2.0cm程度に成長したら、親メダカと同居させても良いでしょう。ただし、体長差があることには変わりませんので、しっかりと小さなメダカにも餌が回っているかどうかなどの観察はしっかりとおこないましょう。

メダカ稚魚が秋や冬に生まれた!越冬は可能?

メダカは屋外飼育の場合でも、10月頃まで産卵することもあります。屋内飼育の場合だと、室温にもよりますが11~12月でも産卵してしまうことがあります。

 

冬期に産まれたメダカは体調が1cm以下だと、屋外での越冬は難しいと考えてください。寒い時期に産まれたメダカ稚魚はできるだけ早く屋内に入れ、ヒーターなどで水温を安定させて育成しましょう。

 

屋内で育成するスペースがない場合は、1.5cm程度まで成長させたのち、徐々に水温を下げていき冬期でも屋外に出して冬眠に切り替える方法もあります。

餌や水流に注意してメダカ稚魚の生存率を上げよう!

メダカの稚魚の育て方

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メダカの稚魚は成魚に比べると体も弱く、環境の変化にはとても弱い生き物です。育成する上で気をつけるべき点はたくさんありますが、この記事でご紹介した内容をしっかりと実行すれば、誰でもメダカ稚魚を元気で健康に育てることができます。メダカが育っていく様子を日々観察するのは、とても楽しいですよ!ぜひ、メダカ稚魚を楽しみながら育ててみてください。


メダカの稚魚は繊細