メダカの卵にカビが生える原因と防止法!メチレンブルーは有効?

メダカの卵にカビが生える原因と防止法について調べました。メダカの卵がカビに覆われると、孵化が妨げられるだけでなく、卵が腐ってしまい、メダカの繁殖に悪影響を与えることがあります。カビの発生原因は、水槽内の水質や温度、卵の状態などが考えられます。

メダカの卵にカビが生える原因の一つは、水槽内の水質が悪いことです。水槽内の水が汚れていたり、酸素が不足している場合、カビが繁殖しやすくなります。また、水温が高すぎると、卵が腐りやすくなり、カビの発生を促すことがあります。水槽内の環境を整えることが、カビ発生を防ぐためには重要です。

メチレンブルーは、メダカの卵にカビが生えるのを防ぐために使われることがあります。しかし、使用量や使用頻度を誤ると、メダカに悪影響を与えることがあります。正しい使用方法を知り、注意深く使用することが必要です。

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メダカの卵にカビが生える原因

なぜ、メダカの卵にカビが生えてしまうのでしょうか?カビの発生する原因をおさえておきましょう。

無精卵である

メダカの卵にはカビがはえることがある

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メダカの卵が無精卵であった場合、その卵は高確率でカビが生えてしまいます。メダカの卵が無精卵になる理由にはいくつかありますが、オスメスの相性がよくなかったり、産卵が始まったばかりの初期の頃は無精卵になりやすくなります。

 

また、オス・メスのどちらかが病気になどで健康でなかったり、そもそもの繁殖能力に問題がある場合なども無精卵になる可能性があります。

卵の管理水温が低すぎる

メダカの卵がカビる原因

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水温が低すぎる場合、卵の発生が止まってしまい最終的には死んでしまうことになります。水温が10度を切るような環境では、メダカの卵は成長しても孵化する可能性はグッと低くなります。卵が死んでしまうとカビが生えてしまいますので、水温は20~30度程度で管理するようにしましょう。

卵同士がくっついている

メダカの卵のカビ防止方法

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健康な有精卵に、無精卵などがくっついている場合、無精卵に生えたカビが有精卵にもうつってしまうことがよくあります。特に産卵直後は卵には付着糸と呼ばれる、卵が水草などにくっつくための細かな糸がついています。付着糸をそのままにしておくとカビがうつりやすくなることは覚えておいてください。

メダカの卵のカビ予防法

メダカの卵にカビが生えないようにするための予防法について解説していきます。

付着糸をしっかりと取る

メダカの卵にカビがはえる原因

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メダカが産んだ卵には、前述の通り付着糸がついています。卵を産卵床などから取り、カップなどで個々に管理する場合、付着糸がついたままにしていると、卵同士がくっついて塊になってしまいます。もしも、卵の中の一つにカビが生えてしまうと、カビが他の元気な卵にもうつってしまうため、あらかじめ付着糸はとっておきましょう。

 

付着糸の取り方ですが、卵を指の腹や手のひらにのせ、指でコロコロと転がしてあげてください。有精卵であれば、ある程度の力でぐりぐりとやってしまっても潰れることはありません。

カビが発生した卵と元気な卵を隔離する

メダカの卵のカビが厄介

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カビが生えた卵を見つけたら、できるだけ早く元気な卵と分けるようにしましょう。つまようじなどの先の細い棒を使って、カビた卵だけを取り除くと良いです。卵は発生が進むと、産卵したての頃のように張りがなくなり、指で簡単に潰れてしまいます。

 

有精卵にはできるだけ直接手では触れずに、慎重にカビの生えた卵だけを取り除く必要があります。

カルキ抜きしていない水道水に卵を入れる

カルキは、メダカの卵のカビ対策にもなる

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水道水に含まれているカルキ(塩素)は魚に対して毒になりますが、一方で卵を管理する上では抗菌作用もあります。採卵した卵をカルキ抜きしていない水道水に入れることでカビを防止することができます。卵であればカルキ抜きが悪影響を与えることはありませんので、安心してください。

 

カルキもメダカの稚魚が孵化する頃には抜けているので、そのまま水を稚魚容器に入れてしまっても問題ありません。

メチレンブルーなどの抗カビ薬を用いる

メダカの卵にカビが生えないようにメチレンブルーを入れる

撮影:FISH PARADISE!編集部

カビ対策として、水カビ病の魚病薬を用いる方法もあります。代表的なものとしては、メチレンブルーやアグテン、グリーンFリキッドなどがあります。特によく用いられるのはメチレンブルーですが、使用する際は数倍に希釈して使うとよいです。

 

また、うがい薬のイソジンも強い抗菌作用があります。他の魚病薬と同様に、薄く希釈して卵を入れておくとカビ予防になるのでおすすめです。ただし、薬を使ったから完全にカビが生えないわけではなく、濃度などによってはカビが生えてしまうこともあります。カビが生えたらすぐに取り除くつもりで、日々の観察はしっかりとおこないましょう。

メチレンブルーの有効性

メチレンブルーの作用

私たちがメダカの卵にカビが生えないようにするために、メチレンブルーを使用することができます。メチレンブルーは、カビや細菌の成長を防止するために使用される染料です。メチレンブルーは、微生物に影響を与えるために細胞膜を破壊することができます。これにより、細菌やカビの成長を防止することができます。

使用方法と注意点

メチレンブルーを使用する前に、以下の注意点を確認する必要があります。

  • メチレンブルーは有害な物質であるため、手袋やマスクを着用することをお勧めします。
  • メチレンブルーは、皮膚や目に触れると刺激を引き起こす可能性があるため、使用中は十分に注意してください。
  • メチレンブルーは、水に溶かして使用する必要があります。使用する前に、十分に溶かしてください。

メチレンブルーは、メダカの卵に使用することができます。使用方法は以下の通りです。

  1. メダカの卵を含む水を用意します。
  2. メチレンブルーを水に溶かします。
  3. 溶液をメダカの卵に優しく注ぎます。
  4. メダカの卵を保護するために、溶液を使用する前に、十分にかき混ぜてください。

以上が、メチレンブルーの有効性についての説明と使用方法と注意点です。

カビ防止効果のある産卵床が便利!

ジェックスから抗菌作用のある素材を使ったメダカの産卵床も発売されています。東洋紡とジェックスの共同開発で生まれた産卵床で、他の産卵床に比べるとこの産卵床に生みつけられた卵は孵化率が約2倍だったという実験結果があります。

 

産卵までは順調にいくけれど、カビが生えてしまってなかなか卵が成長しないと悩んでいる人にもおすすめの商品です。ラインナップには、浮くタイプの他にお守りがついた沈むタイプも用意されているので、浮くタイプには産卵してくれないメダカにもしっかりと対応できます。

メダカの卵をカビから守ろう!

メダカの卵のカビ対策

出典:写真AC

メダカの繁殖において、卵にカビが生えてしまう問題は避けて通れません。単純に無精卵である場合だけではなく、さまざまな理由で卵にカビが生えてしまいます。

 

今回ご紹介したカビ対策のやり方をしっかりと実行すれば、カビによって卵が死んでしまうリスクは格段に減らすことができます。せっかく生まれた卵ですから、一個でも多く健康に孵化させて、大きなメダカに育て上げてくださいね。

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まとめ

今回、メダカの卵にカビが生える原因と防止法について調べました。以下にまとめます。

  • メダカの卵にカビが生える原因は、湿度が高く、餌の残りカスや汚れがあることです。
  • カビの繁殖を防ぐためには、水槽内の水の交換や水質管理が重要です。
  • メチレンブルーは、カビの発生を防ぐために有効な薬剤ですが、使用方法には注意が必要です。
  • カビが発生した場合は、早めの対処が必要です。手遅れになる前に、卵を取り出して洗浄し、水槽内の清掃を行いましょう。

以上が、メダカの卵にカビが生える原因と防止法についてのまとめです。メダカの飼育には、水質管理や清掃が欠かせません。常に清潔な環境を保ち、健康的なメダカの育成に努めましょう。

メダカの卵にカビがはえる原因