フラワーホーンの種類や飼育法!餌や混泳の注意点は?




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フラワーホーンってどんな魚?

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フラワーホーンは、フラミンゴ・シクリッドとトリマクラートゥスを交配させて作られた、新しい改良品種です。名前のとおり、頭に花みたいな角(ホーン)状のコブが特徴の観賞魚で、近年人気が急上昇しています。ここでは、そんなフラワーホーンの特徴や飼育に関する注意点などを解説していきます。

特徴

フラワーホーンは、中南米産のフラミンゴ・シクリッドとトリマクラートゥスを交配させて人工的に作られた魚です。こうした交配品種は、自然種に比べて体質が弱いというのが普通ですが、このフラワーホーンは違います。とにかく丈夫で、初心者にも飼いやすいというのが大きな特徴となっています。こういった面でも、最近人気の高い観賞魚となっている理由なのです。

 

見た目の特徴は、なんといっても花のような頭のコブと、身体の側面にある美しい黒い斑点です。なお、頭のコブは飼育方法によって色や形、大きさが育て方で変わってきます。体長は30cm程度に成長します。

分布

フラワーホーンは中南米産の中型シクリッドを交配させて人工的に作られた品種ですので、自然界には存在しません。現在では、マレーシアやシンガポール、タイなどで高い人気を誇り、そのあたりで養殖されている個体が多いようです。

寿命

フラワーホーンが日本に初めて輸入されたのが、今世紀に入ってからといわれていますので、まだ未知な面が多いのも事実です。ただ、飼育した人の話によると8~10年ぐらいが寿命ということです。

流通量と相場

フラワーホーンは気性の荒い魚で、繁殖が難しいといわれています。そのため、国内で繁殖している専門ショップはほとんどありません。日本国内で流通しているフラワーホーンの大半が、海外から輸入された個体になります。また、販売価格はコブなどの成長具合で個体差が非常に大きく、数百円から数百万円と幅広い価格帯となっています。

フラワーホーンの専門店・販売店

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フラワーホーンは改良品種であるため、コブの大きさやカラーリングによって大きな個体差が生まれます。そのため、通販で購入するのはなかなか難しい面もあります。可能であれば、専門店やフラワーホーンに強い観賞魚ショップなどを訪ねて、相談しながら購入するのが良いでしょう。

おすすめの販売店・専門店(外部サイトに飛びます)

FISH JAPAN

熱帯魚のMISHIMA富山店

フラワーホーンの種類(品種)

フラワーホーンは身体の色や模様などが複雑に出るため、個体差が大きく、厳密な品種分けがなされていません。ただ、数多く流通している代表的な種類というのがありますので、以下にご紹介します。

フラワーホーン タイシルク

メタリックブルーに、ごく淡いイエローが乗る体色を持つのが、このタイシルクです。コブが出る個体は非常に少なく、出たとしてもほんの小さいコブの個体がほとんどで、逆に大きなコブのある個体は希少価値が高く、高値で取り引きされます。

フラワーホーン ラピスラズリ

赤い目が特徴で、体色は淡いブルーをしており、非常に綺麗なフラワーホーンになります。成魚では30cmほどになりますが、コブはさほど大きくならず、体色が褪せることもありません。

フラワーホーン ショートボディ

身体全体がずんぐりとした体型のフラワーホーンです。コブが出る個体が多く、体色は赤みの強い個体が多いのが特徴です。ショートボディは内蔵に負担がかかるためか、一般的なフラワーホーンに比べて寿命が短く、だいたい5年ほどといわれています。

フラワーホーン ビッグヘッド

これぞフラワーヘッドという迫力のあるコブが特徴の種類です。体高があり、四角い体型をしていて、体色は同じ模様の個体は2匹といないといわれるほどバリエーション豊富なのが特徴です。

フラワーホーンの飼育の基本

フラワーホーンは非常に強く、初心者でも飼育しやすい観賞魚です。飼育の基本をおさえておきましょう。

水温・水質

強い観賞魚とは言え、フラワーホーンも熱帯魚です。冬場の無加温水槽での飼育は不可と言っていいでしょう。適温は25~30℃ほどになります。また、水質に関してはあまりうるさくはありません。弱酸性から中性のph7あたりで問題ありません。インターネット等では水道水でも飼育できるという記事を見かけますが、さすがにカルキ抜きをしないと難しいです。

水槽サイズ・フィルター

フラワーホーンは成長すれば30cmほどになる中型魚です。通常、このぐらいのサイズの観賞魚なら最低でも90cm水槽が必要となりますが、フラワーホーンは狭い水槽でもストレスを感じにくい魚なので、長い間60cm水槽でも飼育はできます。ただ、フラワーホーンは見た目以上に遊泳力が高いので、やはり余裕を持った90cm水槽がおすすめです。

底床材

後述しますが、フラワーホーンは何でもよく食べるため、多くのフンをします。そのため、底砂は敷かず、流木や意志なども入れないベアタンクでの飼育が主流です。ただ、魚のストレスなども考慮すれば、薄く麦飯石などを敷いてやるといいかもしれません。

フラワーホーンの餌

フラワーホーンは基本的に、何でも食べます。専用の人工飼料なども販売されていますが、冷凍赤虫やイトミミズ、生き餌(メダカ、金魚、エビやザリガニなどの甲殻類など)などもよく食べます。体色が赤みを帯びている種類の個体には、できれば赤色色素を含んだ餌をあげるようにしましょう。ただし、水の汚れが目立ちますので、水換えはこまめにやる必要があります。

 

フラワーホーンの水槽レイアウト

フラワーホーンは非常に食欲が旺盛なので、水草などは底砂を掘り返して、根こそぎ食べられてしまいます。また、遊泳力が高いため、水槽の中央部に流木や岩などを置くと、知らないうちに身体が傷ついていることもあります。そのため、ベアタンクでの飼育をしている方が多いようです。

 

ただし、ガラス水槽は底砂がないと反射で光るので、こうした反射を嫌う個体がいる場合は薄く麦飯石を敷いてやると、レイアウト的にも自然な感じになると思います。

フラワーホーンの混泳

フラワーホーンはシクリッドの改良品種なので、非常に気性が荒いといわれています。それでは、フラワーホーンは混泳水槽に入れても大丈夫なのでしょうか。

同種・近縁種との混泳

 基本的に、フラワーホーンは混泳できないと思っていたほうが良いでしょう。原則、単独飼育でないと難しい魚で、特に同種・近縁種(シクリッドなど)との混泳は絶対にやめたほうがいいです。執拗に相手をつつき回し、しかも歯があるため、相手の身体やヒレをボロボロにして、最終的にはどちらかが死んでしまうこともあります。

他種との混泳

同種や近縁種と同じく、他種との混泳も基本的には不可です。ただし、フラワーホーンよりも大きな熱帯魚との混泳なら可能な場合もあるようですが、その場合は逆にフラワーホーンが攻撃を受けることも多く、水槽も大型のものが必要となりますので、現実的には難しいと考えた方がよいです。

フラワーホーンの繁殖

まず、大前提としてペアリングが上手くいくかどうかということがあります。前述のように、フラワーホーンは気性が荒く、混泳できない観賞魚です。そのため、たとえ雄と雌を同じ水槽に入れても、ケンカをしてどちらかが死んでしまう危険性が高いです。このため、繁殖のためのハードルも高い魚と言われています。

 

また、輸入に頼っているフラワーホーンは流通している個体のほとんどが雄のため、メスを確保するのが困難です。これは、雄のほうがコブが大きく、体色も華やかになるため鑑賞向きであることから、日本にやってくるのはほとんどが雄個体となっています。

 

もしも、雌のフラワーホーンを見かけたら、繁殖にチャレンジしてみるといいと思います。ペアリングさえ上手くいけば、繁殖は不可能ではありません。

フラワーホーンの病気

フラワーホーンは基本的には丈夫で強い魚ですが、水温の急激な変化や水質の悪化などによるストレスで病気になることがあります。主にかかる病気は白点病や寄生虫などですが、換水などで自力回復してくれる場合も多いです。換水の際には、専用の水質調整剤などでしっかりと、フラワーホーンをいたわってあげるとなお良いと思います。

自分好みのフラワーホーンを見つけて飼育しよう

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フラワーホーンは気性が荒く、混泳できないといった難しさはありますが、単独飼育ならとても強くて飼いやすい熱帯魚になります。また、コブや体色、模様などが複雑に出るため、種類の豊富さも魅力です。ぜひ、いろいろな専門店や観賞魚ショップを訪ねて、たくさんのフラワーホーンから自分好みの個体を見つけ出してください。初心者でも非常に飼いやすいため、まずは値段の安い個体から始めてみてはどうでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

タック二階堂

月刊カメラ誌の編集などを経て、現在フリーライターとして 活動中。主にホビー系やサブカル系、ガジェットなどのレビューを 得意としている。