出目金の飼い方と注意すべき3点!大きな目が可愛い!

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出目金とは

金魚の品種の1つで、最大の特徴はその飛び出た目です。まずは、出目金の形態的な特徴や品種などについてご紹介します。

出目金の特徴

出目金の特徴

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体形は琉金型、つまり強く丸みを帯びた体形をしており、遊泳力は高くありません。出目金の最大の特徴としては、その目が挙げられ、魚体から左右に大きく突き出しています。

 

性格は温厚なのですが目が傷つきやすいため、混泳させる際の相手は慎重に選ぶ必要があります。正確な作出年代などは不明ですが、原産は中国で日本には明治時代に輸入されました。

出目金の種類

黒出目金

今日、一般的な出目金のイメージになっているのが、この黒出目金です。名前の通り、全身が黒色に染まる品種で、ペットショップをはじめ金魚すくいなどでも普通に目にすることが可能です。流通量が多く価格が安価であるため、入門種としても最適です。

赤出目金

その名の通り、全身が赤色に染まる出目金です。実は、出目金というカテゴリーの中で最初に作出されたのが本種で、琉金の突然変異体の固定に成功した品種です。黒出目金と同様、流通量が多く安価なので初心者にもおすすめです。

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キャリコ出目金

赤・白・黒の3色が入った出目金です。色の入り方による柄・模様は全ての個体で異なっており、同じ柄をしたものは1匹たりとも居ないと言われています。そのため、観賞価値やコレクション性が高く評価されており、上記2種より高価であることが普通です。とは言え、現在ではそう珍しい品種ではないため、模様にこだわらなければ入手は容易です。

柳出目金

出目金と和金の交配によって作出された品種です。そのため、出目でありながら和金型の体形をしており、遊泳力が高い特徴を有します。以前は、品種改良の選別の際に除外されていたので、市場に流通することはありませんでした。

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近年になって評価され、市場に出回るようになりましたが、まだ流通量は少なく入手難易度は高めです。

Q.出目金と蝶尾の違いって?

出目金と蝶尾は一目見た感じは非常に似ていますが、違いは尾ひれの形状にあります。出目金が三つ尾、四つ尾、さくら尾と呼ばれる尾ひれを持つのに対し、 蝶尾は尾ひれを上から見た時に、蝶が羽を広げているように見えることで区別できます。

 

また蝶尾は一般的には出目であることがほとんどですが、出目ではない蝶尾も中国では作出されていることから、出目金とは異なると言えます。

出目金の寿命

出目金も和金などと同様に大切に飼育すれば10年以上も長生きしてくれます。ただ、 飛び出た目を他の魚につつかれたり、目が傷ついたことによる病気の発症で死んでしまうことが多い品種というのも事実です。

 

特徴的な目は出目金の魅力でもあり弱点でもあるということをしっかりと理解した上で飼育しましょう。

出目金の基本的な飼い方

出目金の基本的な飼育方法や注意しておきたいポイントをチェックしておきましょう。

水温・水質

出目金の飼育が可能な水温は5~25℃前後で、急変さえ避ければ幅広い水温に適応できます。よって、水槽の設置場所を工夫すれば、ヒーターなどの温調機器を使用せずとも飼育可能です。

 

ただし、水温が低下すると活性が低下し、それに伴って餌もあまり食べなくなります。そのため、鑑賞性の維持や日常のコミュニケーションを楽しみたい場合は、年間を通して20℃以上に保温したほうが良いでしょう。

 

水質に関しては、基本的には中性付近を保てれば問題ありませんが、出目金はややアルカリ性側を好む傾向にあります。水質を弱アルカリ性にしたい場合は、サンゴ砂や牡蠣殻などを少量、飼育水に入れると良いでしょう。

 

逆に、ソイルなどを使用すると酸性側に傾き、体調を崩す恐れがあるので注意してください。

フィルターの種類・水槽サイズ

出目金も他の金魚と同じく水を汚しやすいので、基本的にはろ過能力に優れる上部式や外部式がおすすめです。しかし、水質の維持はまめな換水で行うと割り切れるのであれば、投げ込み式フィルターのような簡単な種類でも構いません。

 

水槽サイズは60cmクラス以上がおすすめです。出目金は多くの場合、最大でも体長15cm前後にまでしか成長しません。よって、金魚のサイズからだけで考えると、30cmクラスの水槽でも飼育は可能です。

しかし、水を汚しやすいことと泳ぎが下手であることを考慮すると、多くの水量を入れられて、広い遊泳スペースを確保できる大きめの水槽の方が管理が簡単です。また、水量が多いと水質が安定しやすく、出目金の健康維持もしやすいことからも、可能であれば60cmクラス以上をおすすめします。

出目金を飼育する上で注意したい3つのポイント

出目金を飼育する上で気をつけたいポイントをまとめてみました。

注意点①レイアウトはシンプルに

出目金は丸型の体型から泳ぎがあまり得意ではない部類の金魚です。また、飛び出た目によって普通の金魚よりも視力が弱いとされています。

 

そのため、レイアウトは誤って出目金が目をぶつけてしまうことも考慮し、泳ぎの邪魔にならないシンプルなものが良いでしょう。尖った流木などはあまりおすすめできません。

注意点②掃除の際も注意を払おう

出目金を飼育している水槽の掃除の際も目を傷つけないように注意が必要です。よく慣れている出目金はポンプで水槽のゴミを吸っている時でもお構いなく、飼い主にむかってパクパクアピールしてきます。

 

その時にポンプのホースを誤って出目金の目に強くぶつけて、怪我をさせてしまう可能性もありますので、出目金の安全を確認して作業するようにしましょう。

注意点➂水質管理を徹底する

前述しましたが、出目金も他の金魚の例に漏れず水を汚しやすいです。出目金を飼育していると通常、排泄物や残餌が分解された結果として生じる硝酸塩により、飼育水のpHは低下していきます。

 

硝酸塩の濃度が高くなるにつれて強い酸性へと変化し、いずれは出目金が体調を崩してしまうため、そうなる前に水換えを行って水質を適切に保つ必要があります。

 

家庭でも手軽に利用できるテスターが販売されているので、初めて出目金を飼育する際は用意しておき、定期的に水質をチェックするようにしましょう。

出目金に適した餌

出目金に適した餌

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出目金の餌は、市販されている配合飼料やアカムシなどがおすすめです。出目金のような丸型の金魚は転覆病にかかりやすいとされており、その一因は餌の栄養バランスにあるとされています。栄養が偏らないように複数の餌を与えるようにすると良いでしょう。

 

餌を与える回数は1日に1~2回です。それぞれ、5分程度で食べられるだけの分量を与えてください。出目金を含む金魚の場合、餌の与え過ぎには特に注意が必要です。

 

金魚を含むコイ科の魚には胃が存在せず、それが関係して満腹中枢もないと言われています。そのため、与えれば与えた分だけ食べてしまい、消化不良を起こす恐れがあるためです。

 

餌をあげる時はきちんと計量するか、先に述べたように時間を決めてあげるようにしてください。

金魚の餌については、下記リンク記事で詳しくご紹介しています。合わせてご覧ください。

金魚餌のおすすめ

金魚餌の選び方とおすすめTOP10!与える頻度や適正量は?

2017年8月30日

出目金を大きく育てるコツ

出目金を健康に大きく育てるコツについてまとめました。

ストレスを与えない

私たちと同様、出目金にとってもストレスは成長するうえでの大敵です。出目金にとってストレスの要因になり得るものとしては、水温・水質、餌、タンクメイト、水槽周りの環境など様々な要素が挙げられます。

 

ストレスを与えないためには、水温・水質を適切に保ち、健康的な食生活をあげるのは言うまでもありません。

 

それに加えて、詳しくは後述しますが、混泳させる場合はその相手にも注意が必要です。また、常に音や振動などがあると出目金が落ち着けないので、水槽の設置場所にも注意を払ってあげてください。

増体用の餌を与える

金魚用の配合飼料には増体用を謳う物があり、それを与えることも出目金を大きく育てる上では効果的です。増体用飼料と他の餌の主な違いは、配合されている粗タンパク質の割合にあり、増体用飼料はより多くのタンパク質が配合されています。

 

ただし、増体用の高タンパク質飼料は個体によっては消化しづらい場合があるため、フンの状態を日頃からよくチェックするなどして、消化不良に気を付けながら与えてください。

出目金の病気・怪我

出目金に特有の病気というのはありませんが、先述した通り転覆病などに陥りやすいとされています。また、出目金は金魚すくいですくった個体を飼育する場合も多く、家に持って帰った直後の白点病などにも注意が必要です。いつでも治療ができるようにトリートメント用の水槽とヒーターは準備しておきましょう。

転覆病

転覆病は平衡感覚が保てなくなり、腹を上にしてひっくり返ってしまったり、横を向いて元に戻れなくなる病気です。原因は複数考えられていますが、特に多いと言われているのが消化不良によるものです。

 

そのため、フンの状態に異常があるなどの消化不良の初期症状が見られたら、速やかに解消することが重要です。

 

消化不良が原因で発症してしまった時の対処法として、水温を25℃程度に調節して活性を上げ、餌を抜いて様子を見ることです。その際、塩水浴を行うとより効果的で、細菌感染を防止するために薬浴を並行することもあります。

白点病

観賞魚に代表される病気である白点病は、出目金の飼育においても注意が必要です。水中に常在している繊毛虫の1種である「ウオノカイセンチュウ」に寄生される病気で、全身に白色の斑点が現れ、体を震わせたり擦り付けたりする症状が出ます。

 

初期段階であれば、水温を28℃程度にまで上昇させて塩浴させるだけでも完治します。それでも改善されない場合や病状が進行していた時は、「グリーンFリキッド」などによる薬浴を行ってください。

目が取れる

出目金は他の魚につつかれたり、病気にかかると目が取れてしまうことがあります。最悪、両目が失われる場合があるため、混泳魚や飼育環境の管理に注意が必要です。

 

しかし、両目が失われてしまっても、餌さえ食べられれば長生きすることもあります。幸い、出目金は嗅覚を使って餌を摂れるので、目が取れてしまった時は隔離して単独で飼育すると良いでしょう。

 

ただし、傷口から細菌による2次感染が生じると、そのまま病気になって死んでしまう恐れがあるため、目が取れた直後は塩浴や薬浴を行ってください。

目が白い

目が白く変色する原因としては、水質・水温の不一致や病気が考えられます。まず、飼育水のpHが酸性に傾き過ぎていないか、調べる必要があります。

 

次に、出目金は水温に対する適応力は高い魚種ですが、1日の温度差が激しいと体調を崩す原因になるため、その点もチェックし、差が大きければ対応が必要です。

 

病気の方は、水カビ病や白雲病が考えられます。目の表面に、白い綿のようなものが付着して白く見える場合は病気の可能性が高いため、薬浴などで治療を行ってください。

出目金の体色が変化(色落ち)するのは病気?

出目金の退色

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病気が原因で色落ちするケースもありますが、病気になっていなくても体色は変化します。金魚にも周囲の環境に応じて体色を変化させる保護色の機能が備わっており、周囲が明るい色調だと退色することが知られています。

 

そのため、発色を良くしたい場合は、濃い色の底床材やバックスクリーンを使用すると良いでしょう。

 

それと同時に、餌も大いに関係してきます。色落ちを防ぎつつ発色を良くしたい時は、色素成分が豊富に含まれている色揚げ用の配合飼料を与えることも効果的です。

出目金の混泳相性

出目金は飛び出た目が傷つきやすいため、混泳相手には特に注意が必要な金魚です。ここでは、出目金の混泳相性についてご紹介します。

他の金魚との混泳相性

出目金と他の金魚の混泳

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他の品種の金魚と混泳させたい時は、同じ琉金型の品種と行うことが基本です。琉金型の品種は総じて泳ぎが不得手な傾向にあるので、お互いに落ち着ける環境になるためです。ただし、別の個体や水槽内壁にぶつかってしまうと目に怪我をする恐れがあるので、遊泳スペースに余裕がある大きめの水槽が必要です。

 

和金型の品種は遊泳力が高いが故に、出目金が落ち着けません。また、餌の争奪戦にも負けてしまうことがほとんどで、和金が勢いよく目にぶつかってしまうと怪我をする危険もあるため、混泳は避けた方が無難です。

他の観賞魚との混泳相性

出目金と他魚種との混泳

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他の観賞魚との相性もあまり良くないです。熱帯魚とは適した水温・水質がずれることがほとんどです。遊泳力の問題から和金の時と同様に、目を傷つけられるリスクと餌が十分に食べられない可能性が出てきます。

 

日本産淡水魚を考えても、目へのダメージと餌の問題は常に付きまといますし、ドジョウなどの底物は、出目金から排泄される大量のフンに悩まされることになります。よって、出目金を混泳させたい場合に、他の種類の観賞魚を考えることは避けた方が良いでしょう。

エビ・貝類との混泳相性

エビ・貝と出目金の混泳

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まず、エビ類との相性は良くありません。出目金にとってもエビはごちそうなので、見かけると捕食しようとします。出目金は遊泳力が低いため、エビの隠れ家となるシェルターなどが多ければ逃げ切れることもありますが、そうすると今度は、出目金が怪我をするリスクが増加してしまいます。

 

エビにとっても落ち着けない環境となるので、両者の混泳は避けたほうが良いでしょう。

 

一方、貝類とは基本的に問題なく混泳可能です。出目金水槽にクリーナー生体が欲しい時は、ヒメタニシなどの貝類がおすすめです。ただし、口に入るサイズの貝は出目金が食べてしまうため混泳は避けましょう。

飛び出た眼が可愛らしい出目金を飼育してみよう!

出目金の飼育は難しくない!

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真っ黒な体に飛び出た目は、和金に想像される金魚のイメージからは大きくかけ離れています。その独特の見た目こそが長年多くの人たちを魅了する出目金の魅力です。

 

子供の頃に金魚すくいですくって持ち帰った思い出のある方も多いのではないでしょうか。しっかりとした飼育知識を持って、改めて可愛い出目金を飼育してみてくだだい。

 


出目金は目が特徴