
水作「プロホースエクストラ」ってどんな商品?
プロホースエクストラは水槽メンテナンス用の商品で、サイフォンの原理を利用することで、底床の掃除と水換えを同時に行えるようになる便利なアイテムです。主な特徴を解説していきます。
スターターポンプで排水が容易

プロホースエクストラにはスターターポンプが付いており、それを数回押すだけで簡単に排水が開始されます。従来商品のように、排水開始時にチューブを口で吸って飼育水の引き込みを行わずに済むため、飼育水が口に入る心配はありません。
シリコン弁の採用で排水も円滑

本商品では弁の素材にシリコンを採用してあります。これにより気密性が上昇し、排水時にエアー漏れが起こりにくくなった結果、排水がよりスムーズに進行するようになりました。
流量調節クリップも付属

流量調節が可能になるクリップも同梱されています。これは、排水チューブに取り付けて片手で操作できるようになっているので、流量調節しながらの作業も可能になっています。
3種類のサイズ展開

本商品はS・M・Lの3種類のサイズが発売されています。詳しくは後述しますが、主な違いは飼育水に入れる排水パイプの長さと径で、小型水槽や凝ったレイアウトの水槽でも作業しやすい設計になっています。
/GEX「砂利クリーナー」って」どんな商品?
こちらも、サイフォンの原理を利用した水槽メンテナンス用の商品で、正確な商品名は「おそうじラクラク 砂利クリーナー」です。プロホースと同様に、底床の掃除と水換えを同時に行えるようになる便利なアイテムです。主な特徴を以下に示します。
流量調節つまみが手元にある

本商品は流用調節をつまみを回すことで行い、そのつまみが手元にある設計になっているので、調節しながらの作業が簡単です。
排水ホースが長め

付属している排水用のホースが1m以上と長めなので、場所を選ばずに作業が可能です。また、排水を受け入れるバケツなどの容器に、しっかりと固定できるホースクリップも同梱されているため、ホースが容器から外れて排水がこぼれる心配もありません。
ポンプも付属しており排水の開始が簡単

本商品にもポンプが同梱されているので、排水開始時に排水ホースを口で吸う必要がありません。また、そのポンプも手動式のエアーポンプであるため、使用に際して電源なども要りません。
/プロホースエクストラと砂利クリーナーの違い

機能的には同一の両商品ですが、もちろん異なる点が存在します。ここでは、その違いについてご紹介します。
①サイズ展開
最初に、同一シリーズで展開されている商品数が異なります。両者ともにサイズ別に複数の商品展開をしていますが、プロホースエクストラはS・M・Lの3種類。砂利クリーナーの方は通常の物と「おそうじラクラク 砂利クリーナー パワー」の2種類が発売されています。これらの主な違いは、飼育水を排水するパイプの長さと径です。
まず、プロホースエクストラのパイプサイズは以下の通りです。
プロホースエクストラ | 長さ(mm) | 径(mm) |
S | 300 | 16.2 |
M | 340 | 27.5 |
L | 440 | 27.5 |
次に、砂利クリーナーを示します。
長さ(mm) | 径(mm) | |
おそうじラクラク 砂利クリーナー | 370 | 25.0 |
おそうじラクラク 砂利クリーナー パワー | 435 | 36.0 |
言うまでもなく、小さいサイズは小型水槽での、大きいサイズは大型水槽での使用に適しています。
②価格
違う商品なので当然ながら価格の面でも違いがあります。
まず、プロホースエクストラの価格は以下の通りです。
プロホースエクストラ | 価格(円) |
S | 1,500 |
M | 1,600 |
L | 2,000 |
次に、砂利クリーナーの価格を示します。
価格(円) | |
おそうじラクラク 砂利クリーナー | 1,250 |
おそうじラクラク 砂利クリーナー パワー | 1,800 |
プロホースエクストラの方が全体的に高価ですが、ここで示した金額はあくまでも税別のメーカー希望小売価格であるので注意が必要です。販売店の方でセールを行っている時などは、安価な方が逆転することも考えられます。
③ホース径/長さ
排水を行うためのチューブ・ホースの長さと径も異なります。ちなみに、パイプで吸った水を排水するための部材は、プロホースエクストラではチューブ、砂利クリーナーの方はホースと表記されています。
まず、プロホースエクストラ各種に同梱されている、チューブの長さと径は以下の通りです。
プロホースエクストラ | 長さ(m) | 内径(mm) | 外径(mm) |
S | 1.5 | 5.0 | 7.0 |
MおよびL | 1.6 | 7.5 | 10.0 |
次に、砂利クリーナーのホースについてです。
長さ(m) | 内径(mm) | 外径(mm) | |
おそうじラクラク 砂利クリーナー | 1.0 | 9.0 | 13.0 |
おそうじラクラク 砂利クリーナー パワー | 1.1 | 15.0 | 20.0 |
全体的に砂利クリーナーの方が径が太いため、最大流量も多くなります。つまり、砂利クリーナーの方が排水がより速く行えることを意味します。
ただし、ご自身が運用している水槽のサイズやレイアウトを考慮しないと、底床の掃除が不十分であるうちに排水され過ぎてしまう点には注意してください。
④流量調節機能の位置
両者とも流量調節が可能で、プロホースエクストラは排水チューブに取り付けたクリップを、砂利クリーナーはパイプ上部のつまみを操作することで行います。どちらも片手で調節できるため、掃除を行う際に支障は出ません。事実、操作性はどちらの商品も好評です。
/プロホースエクストラと砂利クリーナーどちらがおすすめ?

どちらも得手不得手があるので、ご自身が運用している水槽にとって適した方を選択すると、より効果を実感できます。ここでは、どのような水槽で両商品を選択するべきか、その例をご紹介します。
プロホースエクストラがおすすめの人

プロホースエクストラは 全体的に作りが小さく、より細かい作業がしやすくなっています。そのため、小型水槽やレイアウトによって狭所があるような水槽での使用に適しています。
また、排水パイプの径が全体的に小さく、砂利クリーナーよりも流量が少ないため、稚魚や小型種を飼育している水槽でも使用しやすいです。
それに伴って、強い力を加えると崩れてしまうソイル掃除に使用するにも、プロホースエクストラの方が適していると言えるでしょう。
砂利クリーナーがおすすめの人

砂利クリーナーの方は、プロホースエクストラとは対照的に 作りが大きいため、より迅速に排水が行えるようになっています。よって、大型水槽やレイアウトがシンプルな水槽での使用に適しています。
底床を敷かないベアタンクで、とにかく底部のゴミ掃除と水換えを速やかに完了したい場合などにより効果的です。総じて、細かな作業が必要ない水槽での使用に適していると言えるでしょう。
プロホースエクストラと砂利クリーナーは運用している水槽で選びましょう

プロホースエクストラと砂利クリーナーは、どちらも底面の掃除と水換えを同時に行える便利な道具です。プロホースエクストラは、全体的に作りが小さく流量もより少なくできるので、小型水槽や凝ったレイアウトを施した水槽でも余裕をもって作業できます。
対して、砂利クリーナーの方は大きいため排水がよりスピーディーです。そのため、大型水槽やベアタンクなどのレイアウトが無い、あるいはシンプルな水槽での使用に適しています。ご自身が運用している水槽にとって適した方を選択してください。