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分類 | スズキ目カマス科カマス属 |
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和名 | アカカマス、ヤマトカマス |
学名 | Sphyraena pinguis(アカカマス)、Sphyraena japonica(ヤマトカマス) |
分布 | 日本各地の沿岸(アカカマス)、新潟~九州の日本海沿岸・北海道~九州の太平洋沿岸(ヤマトカマス) |
特徴 | 細長い円筒状の体形。くちばし状の大きな口をもち、鋭い歯が並ぶ。 |
カマスってどんな魚?

出典:写真AC
カマスはカマス科カマス属の海水魚で、全長35センチ程度になります。サンマやキスのような長い円筒形をしていますが、魚食性で口が大きく、とげのような鋭い歯があります。カマスは味が良く、初心者でも簡単に釣れるので、釣りのターゲットとしても人気です。
カマスの種類
カマス科の魚は世界中で21種類ほどが知られており、日本近海では9種類が生息しています。南洋に生息し、バラクーダの英名で知られるオニカマスなど、1.5メートル以上になる大きなものもいます。ルアーで狙うと面白いですが、オニカマスは釣れてもシガテラ毒魚なので食べられません。食べておいしいカマスは主にアカカマス、ヤマトカマス、アブラカマスの3種類です。釣りでは主にアカカマスとヤマトカマスがターゲットになります。
カマスの分布(生息域)
カマスは温暖な海を好むため、関東以南で個体数が多くなります。東シナ海、南シナ海、オーストラリアやアフリカまで、温暖な海なら世界中に分布しています。釣りの対象となるアカカマスは北海道から九州の沿岸の、日本海、太平洋、瀬戸内海などに分布しています。ヤマトカマスは新潟以南の日本海や、太平洋側の九州にかけての沿岸に分布しています。いずれも比較的浅場に生息していますが、アカカマスは大型になると水深100メートル以上の深い場所に移動します。
カマスの生態
ヤマトカマスやアカカマスは6~7月ごろに産卵します。卵は海中にばらまかれて漂いますが、孵化した稚魚は餌が豊富な沿岸の藻場などに集まり、成長します。群れをなす習性が強く、成魚になるとイワシやイカナゴ、キビナゴなどの群れを追って、沿岸を回遊するようになります。カマスの寿命は最大でも5年。40センチ程度が成魚のサイズですが、ヤマトカマスは最大で60センチになります。
カマスの旬はいつ?
カマスは通年漁獲される魚ですが、おいしい時期があります。ヤマトカマスの旬は春と秋の2回。アカカマスは夏の終わりから初冬にが旬です。カマスはおいしい魚ですが、産卵直後は体力を大いに消耗し、体に脂が残っていません。カマスは産卵後に体力を回復した秋以降や、産卵する体力を付けるために荒食いをした春先によく脂がのり、どんな料理で味 わっても最高においしい旬を迎えます。
かますご(カマスゴ)はカマスじゃないの!?
揚げたり焼いたりして賞味される「かますご」は、「カマスの子」という意味ですが、本当はカマスの子ではありません。関西などでイカナゴの成魚のことを指します。姿形がカマスに似ているので、カマスゴと呼ばれたようですが、釘煮などにされるコウナゴ(小女子)が成長したものです。
カマスのおすすめレシピは?

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やっぱりカマスの塩焼きは外せない!
カマスの身は水分が多いので、そのまま焼くと「焼き」ではなく「煮え」になってしまいます。焼く前に皮に切れ目を入れて塩を振り、1時間以上放置して水を抜くのがコツです。身が締まり味も濃くなります。
カマスの釣り

出典:釣具のポイント
カマスの歯にはご注意!

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