アイキャッチ画像出典:写真AC
分類 | マダコ亜目マダコ科ヒョウモンダコ属 |
---|---|
和名 | ヒョウモンダコ |
学名 | Hapalochlaena fasciata |
分布 | 小笠原諸島、南西諸島以南~オーストラリアにかけての西太平洋熱帯域。近年は温暖化の影響で生息域が北上しつつある。 |
特徴 | 体長10cm程の小型種で、体にヒョウ柄模様が点在する。唾液に毒を含み、噛まれると危険。 |
ヒョウモンダコの生態

出典:Pixabay
ヒョウモンダコの生息域が拡大している!?
ヒョウモンダコは 暖かい海の生物なので、温暖化による海水温の上昇に伴い、生息域が北上しています。ヒョウモンダコは九州以外では、2017年には兵庫、徳島県、2016年には静岡県で見つかっており、日本海側の島根、福井県などでも見つかっています。今後も海水温の上昇が続けば、ヒョウモンダコは更に北方に生息域を拡大する可能性もあります。
ヒョウモンダコの毒の種類や強さ、事故例など
ヒョウモンダコの毒についてもしっかりと覚えておきましょう。毒の種類や強さなどをご紹介します。
フグと同じ強い毒
海外では死亡例も
ヒョウモンダコに噛まれた時の対処法
かまれたらすぐ病院へ
テトロドトキシンには解毒剤はない
ヒョウモンダコはペットとして飼育できるの?
ヒョウモンダコは猛毒を持ちますが、飼育は禁止はされてはいませんし、飼育することも可能です。しかし「死ぬことがある毒を持つ生物」ということを忘れてはいけ ません。水替えや掃除の際にも決して素手で触らないようにして取り扱い、飼育水にも注意を払いましょう。ヒョウモンダコ自体は2000円程度から、ペットショップなどで販売されています。
ヒョウモンダコの飼育方法
ヒョウモンダコは小型なので30センチ水槽でも飼育できます。最大の注意点は、タコは脱走の名人だということ。ヒョウモンダコは飼育環境が気にくわなければフィルターのパイプや水槽と蓋のちょっとした隙間から脱走を繰り返してしまうことがありますので、注意しましょう。砂地にライブロックのような岩を置いたレイアウトが似合います。餌はむきえびやアサリなどでよく、冬は加温が必要となります。脱出の防止と管理のしやすさから、外部フィルターが適してい るでしょう。
ヒョウモンダコは食べられる?
ヒョウモンダコの唾液のテトロドトキシンが混じった料理を食べると中毒が起き、死亡する恐れがあります。テトロドトキシンは加熱しても毒性が変わりませんので、唾液や唾液腺が少しでも残っていると、煮ようが焼こうが関係なく、重大な中毒を引き起こします。ヒョウモンダコの唾液がついた調理具などに毒が残る恐れもありますので、絶対に食べないようにしましょう。
子どもたちに教えたい毒の話

出典:Pixabay