メダカの底床・底砂は何がいい?種類や効果、メンテナンス方法など

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アクアリウムにおける底床・底砂の4つの役割

底床・底砂はアクアリウムにつきものですが、鑑賞性を高める他にも重要な効果を発揮します。まずは、底床・底砂が担っている役割についてご紹介します。

水質の維持

底砂はめだか水槽の水質維持に大事

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底床・底砂と一口に言ってもその材質は様々であり、中には水質を安定させる効果を持つものもあります。一例としてサンゴ砂が挙げられ、これはその名が示す通り、海のサンゴを細かく砕いて底砂として利用できるようにしたものです。

 

サンゴは炭酸カルシウムで形成されており、炭酸カルシウムは水に溶けると弱アルカリ性を示すため、アクアリウムに導入するとpHをアルカリ性側に傾ける効果を得られます。そのため、アルカリ性側を好む魚種の底床・底砂に適しており、生物の代謝で発生する硝酸塩によりpHが酸性に傾いていく現象の緩和にも利用できます。

バクテリアの定着・繁殖

底床はバクテリアの定着場所

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バクテリア(硝化菌)はアクアリウムの水質維持のために欠かせない存在です。バクテリアは主にフィルター内部のろ材に定着しますが、底床・底砂を導入するとそれらにも住み着きます。

 

バクテリアによるろ過効果は、一般的にはその数に比例して高くなるので、底床・底砂を入れて住処をより多く提供することで、水質の維持がより容易になります。バクテリアは比表面積の大きい物(表面の凸凹が多い物)に定着しやすいので、バクテリアによるろ過効果を高めたいのであれば、表面がつるつるした底床よりも、粗い物の方が有利です。

水草の育成

水草育成に適した底床もある

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水草を育成したい場合、種類によっては底床・底砂が必須です。詳しくは後述しますが、底床材の中には水草の育成のために作られたものもあります。それらを用いると、水草にとって適した水質の維持が簡単になったり、生育に必要な栄養分を供給し続けることが可能になるなどの理由で、水草を育てやすくなります。

 

ただし、水質に影響が出るということは、水草以外の生物の種類よっては影響を与える恐れがあるため、混泳水槽で使用したい時は事前に生物の性質をよく調べておく必要があります。

鑑賞価値の上昇

底砂があれば、めだか水槽の観賞価値もアップ!

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アクアリウムはやはり見た目が重要で、鑑賞性を向上させるためには底床・底砂は欠かせない存在です。底砂を入れて自然の情景を演出するのはもちろんのこと、現在では水槽用の色鮮やかな五色砂利なども市販されており、よりスタイリッシュな演出を行うことも一般的になってきました。

 

また、ドジョウやコリドラスと言った砂に潜る習性を持つ魚種は、適した底砂を入れておけば水槽内でもその様子を観察できます。観賞価値を向上させられるうえに、魚たちのストレス軽減にも役立つので一石二鳥です。

メダカ飼育に使用できるおすすめの底床・底砂の種類と効果

現在では、底床・底砂にも色々な種類があります。ここでは、メダカ飼育に適したおすすめの物をご紹介し、その効果についても合わせて説明していきます。

砂利系の底床

大磯砂

底床材としては非常にベーシックな物で、言ってしまえば普通の砂利です。水質に与える影響も少なく、安価で扱いやすいので熟練者から初心者まで幅広く支持されています(使用初期の頃は、アルカリ性に水質が傾きます)。

 

元々は名前の通り、神奈川県の大磯海岸で取れた砂利を使用していましたが、現在では採集が禁止されているため、主に東南アジア原産の物が流通しています。

田砂

こちらもオーソドックスな底床材で、水質への影響が少なく扱いやすいうえで安価、などの理由で広く流通しています。田んぼの土砂の中から粘土質の物だけを除去・加工した底砂で、角が無く適度に細かい、比重が重く舞い上がりにくい、などの特徴からドジョウやコリドラスなど砂に潜る魚種との相性も良い底床です。

川砂

その名の通り河川で採集した砂で、大磯砂や田砂と同様の感覚で使用できる扱いやすい底砂です。ただ、石灰岩が多い地域や太古に海だった場所など、産地によっては水質をアルカリ性側に傾ける物質が含まれている可能性がある点には注意が必要です。

 

一般的にその影響は微々たるものですが、気になるようでしたら使用前に酸処理を行っておくと良いでしょう。

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ゼオライト

多孔質な構造をした鉱石で、日本語では沸石と呼ばれています。その構造がバクテリアの定着を助けるとともに、活性炭のように有害物質を吸着する効果も持ち合わせています。

 

特に、アンモニアの吸着効果に優れるため、水槽立ち上げ時には大いに役立ちます。しかし、その吸着効果は使用し続けていると失われてしまうので、定期的な交換が必要です。

土系の底床

ソイル

元々は水草の育成を主眼に考案された底床材で、土を焼き固めて形成された物です。水質のコントロールを主目的にした物や養分を豊富に含んだ物など、現在では色々な製品が各メーカーから販売されています。メダカの飼育用を謳う製品は、水質のコントロール能力を重視した物が多いのですが、水草を植えたい時も根張りを助けるなど効果的に働きます。

赤玉土

元々は園芸用の土でしたが、水中での挙動がメダカ飼育に有利に働くため、現在では底床材としても広く認知されています。関東ローム層の赤土を採集・加工した物で、多孔質な構造がバクテリアの定着を助け、硝酸塩を吸着する効果も確認されています。使用し続けていると崩壊して機能が失われるため、定期的な交換が必要です。

焼玉土

土を焼き固めた底床材で、ソイルとの主な違いは栄養分が含まれていない点です。そのため、余分なコケの発生を抑制できるとともに、多孔質な構造を持つため水質の安定に寄与してくれます。ソイル系の中では崩れにくく寿命が長めなこともポイント。ただ、水草の育成には不向きで、やや高価な点には留意してください。

メダカ飼育で底床・底砂は絶対必要?

めだかに底砂は絶対必要ではない?

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メダカを飼育するうえで、底床・底砂は必ずしも必要ではありません。特に、繁殖を狙う場合や、屋外飼育で餌やりの手間を省きたい時などは、ベアタンクでの青水飼育も効果的です。

 

青水(グリーンウォーター)とは植物プランクトンが豊富に含まれ、文字通り緑色をしている水のことを指します。メダカにとっては常に餌がある環境になるため、特に口が小さく人工飼料を食べにくい稚魚の生残性の向上に大いに役立ちます。

 

ただし、単純に水に色が付いているとメダカの姿が見えにくくなり鑑賞性は低下するので、ご自身がメダカ飼育のどこに重きを置くのかで底床・底砂の有無を決定すると良いでしょう。

 

ちなみに、底床を入れるとバクテリアが増加し、植物プランクトンの養分になる硝酸塩などを吸収してしまうため、青水の維持が困難になります。

メダカ飼育における底床・底砂のセッティング方法と注意点

めだか水槽に底砂をセッティング

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メダカ飼育を始める際の、底床・底砂の準備と注意すべき点についてまとめてみました。

底床・底砂のセッティング方法

まず、砂利系の底床材は使用前に水道水でよく洗っておきましょう。これは、加工時や輸送時に出た、底床材の細かい粒子を落とすための作業です。これを怠ると、水を入れた際に微細な粒子が舞い上がって水を濁らせ、その濁りがなかなか解消されない事態を招きます。

 

次に、メダカ飼育の場合、底床材は基本的に薄く敷きます。ただし、水草を植えたい場合はその限りではありません。底床材を敷き終えたら水を入れ、フィルターを運転させて数日間放置しておきます。

 

この時、底床材を洗っておいても濁りが発生すると思いますが、そのまま放置しておいて問題ありません。大体1~2日もすれば濁りは解消されます。その後、テスターなどを使用して水質のチェックを行い、問題がなければメダカを入れましょう。

底床・底砂を使用する際の注意点

ソイル系は洗わない

ソイルや 焼玉土は土を焼き固めた物なので、使用前に洗うと寿命を削ってしまいます。赤玉土も強い力を与えると崩れる恐れがあるため、これらを使用する前は表面を軽く流す程度に留めてください。

水質の変化をチェック

底床材は水質に影響を与える可能性があります。例えば、大磯砂は採集地が海岸であるため微量の貝殻などが混ざっていることがあり、そうすると最初はアルカリ性に傾いてしまいます。

 

また、ソイル系は導入直後は水質が不安定になりがちで亜硝酸塩が検出されることもあります。必ずテスターを使用するなどして、安全が確認されてから生体を入れるようにしてください。

底床材は厚く敷かない

厚く敷いてしまうと単純に掃除がしづらくなります。また、底部の通水性が悪くなると嫌気性細菌が増殖し、猛毒の硫化水素などが発生する危険があるので注意してください。

メダカの底床・底砂の日々の管理(掃除や交換の目安など)

底床・底砂も汚れるので定期的な掃除が必要です。また、物によっては寿命があるため交換も必要になります。ここでは、底床・底砂のメンテナンスについてご紹介します。

メダカの底床・底砂の掃除方法

めだか容器の底砂掃除

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日常のメンテナンスであれば、底砂用のクリーナーを使用すると簡単に掃除ができます。

 

クリーナーにはサイフォン式の物やエアポンプと接続する形式の物などがあり、先端を底砂に挿入することでゴミだけを除去することが可能です。

 

掃除の頻度としては、他に底生生物が居なければ数カ月に1度で十分です。あまり頻繁に掃除をするとメダカのストレスになりますし、定着しているバクテリアにとっても良くないので、ご自身の環境での適切な頻度を見極めることが重要です。

メダカの底床・底砂の交換目安

めだか水槽の底砂の掃除目安は?

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砂利系の底床材は適切にメンテナンスを行えば半永久的に使用可能ですが、土系の物は寿命があるため定期的な交換が必要です。交換のタイミングとしては、崩壊して泥状になってしまった時で、こうなると本来の機能を果たせなくなるどころか、通水性の悪化により様々な悪影響を及ぼす危険があります。

 

そうなるまでの目安としては、1年前後を想定している製品が多いです。しかし、飼育環境によって寿命を迎えるまでの期間は変動し、メダカ飼育のように一般的には底床材への負担が少ない環境では、メーカーの想定以上に持つことも珍しくありません。

底床・底砂の特徴を理解してメダカ飼育に役立てよう!

めだかに底砂を活用

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現在では、様々な底床材が各メーカーから販売されていますが、基本的には砂利系と土系に分けられます。砂利系は付加価値が少ないのですが、その分安価で扱いやすく初心者にもおすすめできる底床材です。

 

土系は付加価値が多く、上手く使えればワンランク上のアクアリウムの演出も容易になりますが、扱いには注意が必要なので基本の水槽飼育に慣れてからの使用を推奨します。また、目的によっては何も敷かないベアタンクが適していることもあります。

 

底床・底砂を導入する時は、目的をはっきりさせてから選定すると良いでしょう。


メダカの底砂・底床のおすすめは?