イカリムシが魚のカラダについてる!?対処法・治療法は?




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イカリムシとは

イカリムシは甲殻類に分類されるカイアシ類の1種です。カイアシ類は動物プランクトンを代表する生物群で大部分は浮遊性ですが、中には底生性や寄生性などの種類もいます。イカリムシは寄生性のものに該当し、名前に「ムシ」と付きますが、生物としてはミジンコ類と近縁です。名前の由来は頭部が船の錨のような形状をしていることから来ており、その頭部を魚体に突き刺して寄生します。魚に寄生するのはメスの成体だけで、メスは交尾の後に魚に寄生して栄養分を得つつ産卵を繰り返します。

イカリムシが寄生する原因は?

イカリムシは水道水に常在するタイプの病原体ではないので、感染経路は外部からの持ち込みと考えて良いでしょう。新しく購入または採取してきた魚に、イカリムシが寄生していることに気が付かずに水槽へ導入してしまい、水槽内で増殖したイカリムシが他の魚へと寄生してしまうのです。それから、活餌からの感染にも注意が必要です。餌用の金魚やメダカなどの魚にイカリムシが寄生しており、水槽内へ持ち込まれてしまうこともよく耳にします。特に餌用の魚は厳密に管理されていないこともあるので、与える前にトリートメント期間を設けるなどして、よく確認した方が良いでしょう。

イカリムシが魚に寄生するとどうなる(症状)?

イカリムシに寄生されると病魚は違和感を覚えて、体をあちらこちらに擦りつけるようにして泳ぎます。また、寄生したイカリムシは、長さ数ミリから1センチ程度の白いひも状の物体として、魚体から伸びている様子を肉眼でも確認が可能です。さらに、寄生箇所からの出血や炎症、粘液の異常分泌などの症状が出る場合もあります。長期に渡り寄生されてしまうと、病魚は衰弱死してしまいます。

イカリムシの治療法

イカリムシは観賞魚の代表的な病原体の1つなので、治療法が確立されています。初期の頃であれば十分に完治させることができるので、落ち着いて対処しましょう。

ピンセットで取り除く

イカリムシは肉眼でも確認できるので、病魚を発見した場合は寄生しているイカリムシをピンセットで取り除くことが、迅速かつ効果的な治療法です。しかしながら、魚に寄生するのは前述したようにメスの成体のみなので、魚体に付着しているイカリムシを除去しても飼育水の中に卵や幼生が残っている可能性が高いです。必ず、後述する薬浴も併せて行ってください。

薬浴する

イカリムシの駆除に有効な薬剤は「トリクロルホン」と呼ばれる有機リン剤です。魚病薬としては「リフィッシュ」がトリクロルホンを含有しており、イカリムシ症の治療に適しています。しかし、魚病薬は卵と成体には効果がないので、成体が寿命を迎えた後、卵が全てふ化して幼生を駆除するまで薬浴を繰り返すことが不可欠です。期間としては2カ月ほどの間、約2週間ごとに2~3回の魚病薬の散布が必要になります。この時、寄生された患部からの細菌による2次感染を防ぐために、抗菌作用がある「グリーンFゴールド」などを併用するとより効果的です。

治療の注意点

ピンセットでイカリムシを除去する際、寄生箇所がエラの中や眼球だった場合、無理に引き抜くと魚体に対して深刻なダメージを与える可能性があります。寄生箇所がデリケートな部分だった時は薬浴させつつ、イカリムシの寿命が尽きて自然に外れるのを待ちましょう。また、魚病薬は一般的に水草やシュリンプなどには刺激が強すぎて使用できません。混泳の状況によっては、水槽をリセットしなければならない点に注意してください。それから、ポリプテルスなどの古代魚は薬物耐性が低い傾向があるので、規定量よりも薄い濃度で薬浴を行ってください。

イカリムシの予防法

イカリムシの予防法は何と言っても外部から持ち込ませないことです。新しく購入・採取してきた魚はもちろんのこと、餌用の魚に対してもトリートメント期間を設けて、イカリムシを駆除しておくことが大切です。また、屋外で魚を飼育している場合は、春先に魚病薬を散布しておくことで予防ができます。イカリムシは水温15℃以上で活動し、低水温期には卵もふ化しません。卵の状態で水中に存在していると根絶させられないので、水温が高くなる頃合いに魚病薬を散布しておくことで、幼生の駆除ができ予防につながります。

徹底したトリートメントでイカリムシを予防!

全ての病気に言えることですが、まずは発症させないように徹底した予防を行いましょう。特にイカリムシの場合は根絶に時間がかかるので、その間の飼育者と病魚に対する負担は大変に大きなものとなってしまいます。場合によっては、苦労して安定させた水槽をリセットしなければならない状況に陥ることもあるので、新しく導入する魚は目的の如何を問わずにトリートメントした方が良いでしょう。

イカリムシにはご注意を!