コリドラスピグミーはよく泳ぐ小型種!飼育法や混泳の注意点は?

コリドラスピグミーは、南米原産の小型種の淡水魚で、体長は最大でも3cm程度です。一般的に、コリドラス属の魚は、底生魚として知られていますが、コリドラスピグミーはよく泳ぐことができるため、水中を活発に動き回ることができます。また、コリドラスピグミーは、小型魚や底生生物を食べるため、水槽内での飼育においては、適切な餌や水質管理が必要です。コリドラスピグミーは、小型種であるため、比較的小さな水槽でも飼育することができますが、水槽内の環境を適切に管理することが重要です。

コリドラスピグミーとは

コリドラスピグミーってどんな魚?

 

コリドラスピグミーとはどんな魚かまずはチェックしておきましょう。

 

コリドラスピグミー特徴・性格

コリドラスピグミー(コリドラス・ピグマエウス)はコリドラスの中でも特に小型の種類で、最大でも3cm程度にしか成長しません。体側に入る黒い線とやや透明な体をしているのが特徴で、遊泳性が高く活発に泳ぎ回ります。コリドラスピグミーはやや臆病な性格ですが、複数飼育すると群れを作り水槽前面にも出てくるようになります。寿命はやや短く約2年です。

コリドラスピグミー原産地

コリドラスピグミーの原産地はブラジルのマディラ川やシパラナ川です。他のコリドラスは東南アジアなどでのブリード個体が多く出回っていますが、コリドラスピグミーについてはワイルド個体も多く流通しています。

コリドラスピグミー価格

コリドラスピグミーの価格は安価で、一匹200~300円程度で購入できます。複数飼育が基本の種類ですので、5匹で1000円ほどのセットで売られていることも多く、セットを購入した法がお得に入手できます。

コリドラスピグミー寿命

コリドラスピグミーの寿命は、飼育環境や飼育者の管理によって異なりますが、一般的には5年から8年程度とされています。適切な水質管理や餌の与え方、適切な水温、十分な水槽サイズなどが、コリドラスピグミーの寿命に影響を与える要因となります。また、ストレスや病気にかかった場合は、寿命が短くなることがあります。コリドラスピグミーの寿命を延ばすためには、適切な環境で飼育することが重要です。

コリドラスピグミーの飼育

コリドラスピグミーの飼育法

 

非常に小型のコリドラスピグミーですが、飼育する上での基本や注意点を確認しておきましょう。

水温・水質

水温は22~25度程度でやや低めの水温が適しています。コリドラスピグミーをはじめとしたコリドラスの仲間は高水温に弱いので、特に夏場は注意が必要です。水質は弱酸性〜中性であれば、特に問題なく飼育可能ですが、水質の変化には弱い面がありますので、導入時は慎重に行いましょう。

水槽サイズ・フィルター

水槽サイズは30cmキューブ水槽などでも複数飼育が可能です。30cmキューブ水槽であれば、15匹程度は飼育できます。他種との混泳をするのであれば、全体の匹数などに合わせ、より大きな水槽を用意しましょう。フィルターは小型水槽であれば、外掛け式フィルターなどが扱いやすいと思います。

 

コリドラスピグミーの餌

コリドラスピグミーは、肉食性であり、小型の生き餌や冷凍餌を好む傾向がありますが、飼育下では、人工飼料でも十分に餌付けが可能です。コリドラスピグミーに与える餌としては、フレーク状の人工飼料、ペレット状の人工飼料、冷凍餌、生き餌などがあります。

特に、コリドラスピグミーは、底生生物を食べることが多いため、底面に沈んだ餌を与えると良いでしょう。また、コリドラスピグミーは、小型の魚であるため、餌の量にも注意が必要です。過剰な餌の与え方は、水質の悪化や肥満などの健康問題を引き起こす可能性があります。適切な量と頻度で、バランスの良い餌を与えるようにしましょう。

コリドラスピグミーの混泳

コリドラスピグミーは、比較的おとなしい性格を持ち、他の小型種との混泳が可能です。ただし、コリドラスピグミーは、繊細な魚であるため、共食いやストレスなどを避けるために、同じ大きさの魚や、おとなしい性格の魚と一緒に飼育することが望ましいです。

例えば、ネオンテトラ、エンドラーズライブベア、ラスボラなどが、コリドラスピグミーと一緒に飼育するのに適した種類とされています。また、コリドラスピグミーは、群れでの飼育が望ましいため、同じ種類のコリドラスピグミーを複数匹飼育することが推奨されます。

混泳する際には、魚の大きさや性格、水槽のサイズなどを考慮して、適切な組み合わせを行うようにしましょう。また、混泳する魚によっては、餌の種類や量、水質管理などに注意する必要があるため、適切な管理が必要です。

同種・近縁種との混泳

他種との混泳

 

コリドラスピグミーの繁殖

コリドラスピグミーは水槽で繁殖させることが可能です。基本的な繁殖の流れは他のコリドラスと大きくは変わりませんが、卵や稚魚がとても小さいので扱いには注意が必要です。

オス・メスの見分け方

繁殖に適した環境

ペアリング〜産卵

孵化〜稚魚の育成

コリドラスピグミーの繁殖は、水槽内での飼育下でも比較的容易に行うことができます。コリドラスピグミーは、水温が24℃以上であれば繁殖に適した環境となります。繁殖期には、オスがメスを追いかけて、水槽内を泳ぎ回る様子が見られます。メスが卵を産み、オスが受精させると、卵は水草や水槽の壁に産みつけられます。

卵は約3日から4日で孵化し、稚魚は卵黄で栄養を摂取します。稚魚が泳ぎ始めたら、餌を与えることができます。稚魚用の餌は、微粒子状のものを与えると良いでしょう。また、稚魚が成長するにつれ、餌の種類や量を調整する必要があります。

コリドラスピグミーは、比較的小型の魚であるため、繁殖には比較的小さな水槽でも十分です。ただし、繁殖期には、適切な水質管理や餌の与え方などに注意する必要があります。

コリドラスピグミーの気をつけたい病気

コリドラスピグミーをはじめとしたコリドラス全般がかかりやすい病気がカラムナリス菌が原因となる尾ぐされ病です。コリドラスピグミーは体も小さく体力も少ないので、一度病気にかかるとすぐに死んでしまうことも多く、早期発見・早期治療が重要です。もしも、病気を発見したら、別水槽で薄めの濃度で薬浴を行うと効果的です。

小さくてとっても可愛いコリドラスピグミー

群れで中層付近を活発に泳ぎ回る姿は、底生性のコリドラスの中では異質の存在で、他のコリドラスにはない独特の可愛さがあります。体が小さく臆病なので、ちょっと飼育には注意が必要ですが、一度水槽に慣れてしまえば体の大きさに似合わず、意外と丈夫で初心者にもおすすめの種です。水草水槽を楽しんでいる方は、コリドラスピグミーを群泳させてみると水槽がより華やかになると思いますよ。ぜひ、コリドラスピグミーの飼育を楽しんでみてください。

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