サクラマスの生態や名前の由来は?おすすめ料理4選もチェック!

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サクラマスの生態と特徴

 

分類 サケ目サケ科
和名 サクラマス
学名  Oncorhynchus masou masou
分布 太平洋側では神奈川県以北、日本海側では九州以北の日本各地、カムチャツカ半島南部
特徴 うろこが剥がれたときに背中や、尾びれの上縁付近などに黒点がある、上顎骨が眼の下付近でやや曲がる

サクラマスの名前の由来

サクラマスの名前の由来

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名前の由来は諸説ありますが、主に以下の2説が有力視されています。まずは、サクラマスが遡上する時期によるものです。桜が花を付ける3~4月頃に川を遡上する姿が多く見られることや、その時期に河口付近で大量に漁獲でき旬を迎えることから。そして、もう1説はサクラマス自身の変化に着目したもので、同種は産卵期になるとオスが婚姻色を呈することが知られており、その婚姻色が鮮やかな桜色をしていることからです。

サクラマスはヤマメの降海型

サクラマスはヤマメの降海型

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サクラマスとヤマメは同種であり、成育の過程で海に降りる個体群(降海型)をサクラマスと呼んでいます。サクラマスはサケなどと同様に河川の上流域で誕生し、河川である程度成長した後に海に降り、海で大きく成長してから産卵のために河川を遡上する生態を持ちます。降海するまで河川で過ごす時間と海で生活する時間は共に約1年です。

 

海に降りる個体の大部分がメスで、その際は体のパーマークが消えて全身が銀色に変化します。この変化をスモルト化(銀化変態)と呼び、変化した個体をスモルト(銀化幼魚)と呼びます。降海した個体は成長著しく、ヤマメの体長が通常では30cm程度なのに対し、サクラマスは60cm以上になることが普通です。

 

再び河川に遡上すると、スモルト化した体色には鮮やかな婚姻色が現れ、オスは鼻が大きく曲がります。

サクラマスの生態

サクラマスの生態

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サクラマスの分布域は、山口県以北の日本海側ならびに静岡県以北の太平洋側、北海道およびオホーツク海にかけてです。前述の通り、稚魚~幼魚期を河川で過ごした後に降海し、性成熟するまでに成長すると産卵のために川に戻ってきます。

 

川に戻ってきたサクラマスは産卵すると絶命し、その生涯を終えます。ちなみに、降海しなかった個体、つまりヤマメは1回の産卵では死亡せず、複数回の産卵が可能です。しかし、サクラマスもヤマメも寿命は3年程度なので、ヤマメも数回の産卵で寿命を迎えることになります。

 

産卵期は8月下旬から10月下旬にかけてで、北方ほど早いです。食性は肉食性で、幼魚期は河川でプランクトンや水生昆虫、落下昆虫などを食べ、降海後は小魚やイカなどを捕食します。

オスのサクラマスは珍しい?

サクラマスは、メスは全てが降海するのですがオスは希です。この傾向は南方ほど顕著で、自然分布域の南限地域ではオスのほぼ全てが河川に残留することが分かっています。一方、北方に行くほど降海するオスの割合が増加し、北限のカムチャッカ半島では大部分のオスが降海するという報告があります。

 

この違いは、繁殖の有利不利に関係していると考えられていますが、北方と南方ではサクラマスを取り巻く環境に、具体的にどのような差異があるのかは未だ研究段階です。

サクラマスは養殖も盛んに行われている

サクラマスは食味が良いために、日本各地で食材として伝統的に利用されてきました。しかし、近年ではサクラマスが減少傾向にあり、保護ならびに養殖が盛んに行われています。

 

養殖は各地で取り組まれており、沿岸部で行う形式や陸上で大型水槽を用いる形式など、現在でも高効率化を目指して様々な試みがなされています。

サクラマスのおすすめ料理

サクラマスは食味が良いので色々な調理法で楽しまれています。ここでは、サクラマスのおすすめ料理をご紹介します。

サクラマスといえば鱒寿司が有名

サクラマスを使った料理と言えば、富山県名物の「ますのすし」、つまり鱒寿司が有名です。酢締めにしたサクラマスの身を酢飯に乗せた押し寿司で、駅弁にもなっており絶大な人気を誇ります。「押し型」があればご家庭でも作れますが、天然物は寄生虫のリスクがあるので、生食できる養殖物の使用をおすすめします。

サクラマスの刺身

新鮮なサクラマスは刺身でも美味しく食べられます。その身は、サーモンによく似て甘味や旨味が豊富で美味ですが、天然物は寄生虫の危険があるため、冷凍した後に解凍してから刺身にします。しかし、家庭用の冷凍庫の温度では寄生虫が死なない可能性があるので、刺身で食べたい時は、やはり養殖物を利用した方が良いでしょう。

サクラマスの塩焼き

他のサケ科の魚と同様に塩焼きもおすすめです。鱗や内臓の処理をしたサクラマスを二枚におろし、食べやすいサイズに切り分けて塩をふって焼きます。身の方から焼いて後から皮目の方を焼き、皮がパリッとするまで火を通すと、サケ科に独特の風味を皮目の香ばしさが引き立ててくれて非常に美味しく仕上がります。

サクラマスの唐揚げ

唐揚げも相性が良い調理法の1つに数えられます。唐揚げにする場合は、下ごしらえしたサクラマスの身を一口大に切り、塩コショウをふったり生姜醤油に漬けるなどして下味を付けます。そして、その身に片栗粉をまぶして油で揚げれば完成です。ホクホクとした身とサクサクの衣の歯触りが良く、箸が進みます。

サクラマスのルアー釣り(河川・海)

サクラマスは沿岸部で狙える大型魚であることから釣魚として人気です。ここでは、サクラマスのルアー釣りについてご紹介します。

河川でのタックルと釣り方

河川でサクラマスを狙う場合、ロッドは8ft前後のサクラマス用ルアーロッドがおすすめです。ラインはPEラインの1.0~1.2号を、ショックリーダーにはナイロンの16~20lbを使用します。リールはスピニングリールの3000番程度が使いやすいです。

 

ルアーの種類については、スプーンやバイブレーション、ミノーが一般的に用いられています。中層を狙う時はミノー、低層はスプーン、広範囲に探りたい時はバイブレーションなど、場面によって使い分けると良いでしょう。

 

サクラマスはヤマメと同種であるがゆえに警戒心が強く、アプローチには要注意です。キャストは正面に行い、ルアーが下流に流れていくのに合わせてリトリーブします。ルアーが流れに乗って曲線を描くように手元に戻ってくるイメージでリトリーブすると、サクラマスにルアーをよく見せることができて食い付いてきます。なお、サクラマスの河川釣りができる場所は限られています。ルールをしっかりと守って釣りを楽しみましょう。

海でのタックルと釣り方

海釣りの場合、飛距離が釣果を左右することが珍しくないので、河川よりも長いロッドがおすすめです。具体的には10ft前後の物が良く、40gほどのルアーを投げることになるため、キャスティング性も重要です。ラインは河川と同様PEラインの1.0~1.2号を、ショックリーダーにはナイロン20lb前後とやや太めの物を用いると良いでしょう。

 

リールはスピニングリールの3000~4000番が推奨されますが、リトリーブ時やキャスティング時のことを考慮してロッドとの重量バランスに注意してください。ルアーは、ジグミノーやメタルジグ、スプーンなどの使用が一般的です。

 

釣り方としては、基本はファーストリトリーブで誘います。ただ、海釣りの場合、スローリトリーブの方が好感触を得られる日も珍しくないため、様々なパターンのルアーを用意しておくことをおすすめします。

釣魚に食材に大人気!ヤマメの降海型サクラマス!

サクラマスはかっこいい

出典:写真AC

サクラマスとヤマメは同種であり、降海するグループをサクラマスと呼んでいます。降海するにあたり、スモルト化と呼ばれる体色の変化が見られ、降海した個体はヤマメの倍以上の体長に成長します。その大きさから釣魚として人気があり、古くから漁も行われてきました。郷土料理にも利用されており、富山県の「ますのすし」は有名です。

 

サクラマスは水産資源として重要な魚で、禁漁区や禁漁期間が設けられている場所も珍しくないため、釣りなどに出かける際は事前に調べておいてください。

サクラマスを釣ろう!