アイキャッチ画像提供:平尾真也氏
分類 | サケ目サケ科タイセイヨウサケ属 |
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和名 | ブラウントラウト |
学名 | Salmo trutta |
分布 | 北海道や本州の一部の河川や湖に定着している。 |
特徴 | 体側に大きな黒い斑点と朱点が散在し、最大で1mにも成長する。 |
ブラウントラウトの生態
ブラウントラウトは、ニジマスなどに比べて魚食性が強いとされています。小型の個体は小魚だけではなく水生昆虫や甲殻類なども捕食しますが、成長につれて魚を好んで捕食するようになります。産卵期は日本においては秋頃で9~11月にかけて2000~3000粒もの卵を産みます。
ブラウントラウトは母川回帰性が低い
サケやサクラマスのように、ブラウントラウトは降海型の個体も存在します。降海型のブラウントラウトは河川残留型と区別して シートラウトとも呼ばれ、シートラウトは産卵のために河川に遡上してきます。
ただし、サケやサクラマスはほとんどが自分の産まれた河川に戻ってくるのに対し、 シートラウトは産まれた川へ戻ってくる性質(母川回帰性)が弱いとされています。サケは自分の産まれた川のにおいを覚えていて、戻ってくると言われていますが、ブラウントラウトは忘れてしまうのでしょうか。
ブラウントラウトの釣り方
提供:平尾真也氏
本種は魚食性が強いため、ミノーなどを使ったルアー釣りが一般的です。障害物に定着する居着き型の個体も多く、流木や川の淵、大岩の影などをじっくりと誘うのが効果的です。ルアー釣り以外でも、ミミズなどを使った餌釣り、大型の昆虫を模したフライフィッシングなども有効です。
自然繁殖しているブラウントラウトは 北海道や中禅寺湖などの限られた場所にしかいませんが、最近では管理釣り場などでも比較的見る機会が増えてきましたので、管理釣り場で狙って見るのもいいでしょう。
シューベルトの「鱒」はブラウントラウトを指しているという説も
出典:写真AC
世界的にも有名な音楽家、シューベルトの代表曲に「鱒」がありますが、実はこの鱒はブラウントラウトを指しているとも言われています。
ちなみに鱒という楽曲は、ずる賢い釣り人が川を濁らせて魚の警戒心を薄れさせて釣り上げるという歌詞があり、男性が女性をたぶらかす時はこんな風にするから気をつけなさいという意味も込められているとされています。そんなことをブラウントラウトで表現するシューベルトはさすが天才ですね!
ブラウントラウトのおすすめの料理
出典:ぱくたそ
ブラウントラウトは淡白な白身魚なので、ムニエルやバター焼き、シンプルな塩焼きなどがおすすめです。一般的にスーパーなどには流通しない魚ですので、管理釣り場で釣った際や北海道の渓流などで手頃なサイズが釣れたら、料理にもチャレンジしてみてください。
釣って食べて、ブラウントラウトを堪能しよう!
ブラウントラウトは日本の魚にはない独特の見た目と引き味で釣り人を楽しませてくれます。綺麗なブラウントラウトを釣り上げたら、感動すること間違いなしです。また、食べても美味しいので、ぜひ釣も料理でもブラウンを堪能してみてください。