アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部
目次
カルキ抜きとは
カルキ抜きとは、水道水から塩素を抜く作業のことをいいます。私たちが普段使っている水道水は、一般的に殺菌・消毒のために塩素が加えられていますが、観賞魚にとって塩素は好ましい成分ではありません。
塩素は魚のエラから体内に取り入れられてしまうため、体調を崩す原因となり、最悪の場合ショック死を招いてしまうこともあります。そのため水道水から塩素を抜くカルキ抜きが必要になります。
また、塩素は水槽内のバクテリアにも悪影響を与えてしまうとされていますので、取り除く必要があります。
カルキ抜きの4つの方法
飼育水を作るためのカルキ抜きには、主に4つの方法があります。
汲み置く
何も使わずに最も簡単にカルキを抜く方法が水をバケツなどに汲み置きして、日光が当たる場所に置いておくという方法です。日光に当てなくても塩素は抜けていきますが、当てた方が早く抜けます。もっとも手軽な方法なので覚えておきましょうね。
煮沸する
水道水を煮沸することでもカルキ抜きを行うことは可能です。この方法も特に道具を使用したりはせず、比較的早くカルキ抜きが可能ですが、火にかける手間や観賞魚に適する水温に合わせる手間を考えると、あまりおすすめはできません。
中和剤を使用する
観賞魚の飼育水を作る上では、中和剤を使用する方法がおすすめです。非常に早くカルキ抜きを行えることに加え、市販の中和剤には水道水に含まれる重金属の除去やphの調整を同時に行ってくれるものもあります。
観賞魚の健康を幅広く管理する上では、中和剤にカルキ抜きを取り入れるのが良いでしょう
浄水器を使用する
浄水器によるカルキ抜きもとても便利な方法です。水道水を浄水器に通すことで、その水は塩素が抜けた水になるためすぐに飼育水に使用できます。金銭的に余裕のある方は、浄水器を導入することでカルキ抜きの手間を大きく省くことができます。
カルキ抜きにかかる時間
カルキ抜きにかかる時間ですが、汲み置きの場合であれば、丸一日(24時間)が目安です。煮沸した場合は数十分で完了しますが、常温に冷やすのに時間がかかってしまいます。
中和剤を使用した場合は、水道水に中和剤を入れればすぐにカルキ抜きが終わりますので、時間と手間、手軽さを考えるとやはり中和剤がおすすめです。ちなみに、浄水器も購入さえしてしまえば、ホースで水を通すだけですぐにカルキ抜きは終わりです。
おすすめのカルキ抜きグッズ15選
おすすめのカルキ抜き商品をご紹介します。中和剤には塩素除去意外にも様々な効果を併せ持った商品があるので、特におすすめですよ。
おすすめの中和剤13選
テトラ コントラコロライン プラス
スイッチ 強力カルキ抜き
ジェックス カルキぬきハイポ
ニッソー メダカガード
コトブキ カルキ抜き ビタミン入り
おすすめの浄水器2選
カルキ抜き(塩素中和剤)は入れすぎても大丈夫?
塩素中和剤には商品ごとに、水量に対して規定量が決められています。基本的にはその量を守っていれば魚に影響が出ることはありませんが、間違って多く入れてしまっても、多少であればそれほど問題はなく、そのままで構いません。
ただし、明らかに過剰な量を投入し続けてしまうと繁殖や産卵に影響を及ぼしてしまうとも言われています。また、過剰投与が原因で、ヒレがボロボロになってしまったという報告もあるようですので、基本的には規定量をしっかり守るようにしましょう。
塩素は水草にも影響する?
魚はエラから塩素を吸収してしまうと言いましたが、水草メインの水槽の場合にも基本的にはカルキ抜きは必要です。水草は魚ほどすぐに目に見えて大きな影響は出ませんが、先ほど述べた通り、塩素は水中のバクテリアにもダメージを与えてしまいます。
そのため、水草水槽であってもバクテリアのろ過システムが安定せず、その結果、水草に茶ゴケが生えてしまうなどの弊害も起こり得るといえます。水草メインの水槽であってもカルキ抜きはしっかりと行いましょう。
カルキ抜きをしっかりして、健康に魚を育てよう!

撮影:FISH PARADISE!編集部
魚を飼育する上で、カルキ抜きはとても大事な作業です。せっかく買ってきた魚を塩素でショック死させないためにも、しっかりとカルキ抜きを行い、健康に観賞魚飼育を始めましょう。今回ご紹介した商品などを使えば、とっても簡単にカルキ抜きが出来るので是非、使ってみてくださいね。