編集部の魚食探検記Part2:有明海に潜むモンスターハゼを釣って食べる

1年半以上の空白を経て、読者はおろか編集部からも忘れられた幻の企画、色々な魚を捕まえては食すという編集部Mによる魚食探検記の第2弾!華々しい企画再開を飾る今回のテーマは、「ハゼ」。しかし、ただのハゼではありません・・・

日本最大のハゼは?

お馴染みのマハゼ

 

一体どれほどの人が回答できるのか・・・そもそもどれほどの人が興味があるのか(笑)

 

「ハゼといえば小魚」というのがおそらく大多数の方の共通認識でしょう。しかし侮るなかれ!日本最大ともなればハゼといえども一味違いますよ!

 

 

日本最大のハゼ、その名も ハゼクチ 最大で60cmほどにまで成長するというハゼ界の常識を打ち破る異端児です。一般的によく知られているマハゼをそのまま長く引き伸ばしたような見た目をしており、しかも狙えば比較的簡単に釣ることができるらしいのです。

 

それは是非釣りに行かなければ!そして食べてみなければ!

いざ真冬の有明海へ!

 

ということで真冬の有明海へ大遠征してきました。

 

Q:なぜわざわざ寒い時期に行くの?
ハゼクチは通年釣れるらしいのですが、より大型が釣れやすいのが冬の時期とのこと。せっかく日本最大のハゼを釣りに行くのだからと、敢えてこの時期を選びました。

 

Q:なぜ有明海なの?
ハゼクチの日本での分布は有明海と八代海ということで、必然的にポイントが限られるのです。ハゼ1匹のためのどれだけの労力をかけるのか・・・。しかしこの苦労の末に手にしたハゼクチはきっと格別の釣り味&食味に違いない!

ハゼクチ釣り開始!

 

ハゼクチは釣り自体はとてもシンプルで簡単。普通のハゼ釣り用の仕掛けをそのまま使えます。エサもアオイソメでOK。竿も柔らかめのものであればなんでも大丈夫だと思います。編集部Mは万能五目竿として有名な 鱒レンジャーを使いました。

 

仕掛けを投入してしばらく待っていると竿先にアタリが!慎重にあげると待望のハゼがついているではありませんか!

 

 

ハゼをバス持ちする日が来ようとは(笑)

 

 

サイズを測ると27cmほど。ハゼにしてはデカい!けど、思ったより小さい(笑)

 

パッと見はマハゼと区別つきません。実は有明海にはハゼクチの他にマハゼも同所的に分布しており、この個体はただ単にデカいだけのマハゼの可能性もあります。いや、マハゼでもこのサイズが釣れれば十分すごいんですけど、今回の本命はあくまでハゼクチ!

 

ハゼクチとマハゼは尾びれで見分けることができます。 マハゼの尾びれには全体的に点々模様が並ぶのに対し、ハゼクチの尾びれには点列がありません。

 

この個体は・・・

 

ちょっと見にくいですが、尾びれに模様はありません。ハゼクチで間違いないようです!本命ゲット!

 

サイズアップを目指して釣りを続行します。

 

 

その後もポツポツと反応があるものの、サイズが振るわず最大で33cmほどでした。ハゼと考えれば十分すごいサイズなのですが、できれば40cm以上のビッグサイズを釣りたかった・・・!

 

ビッグワンをキープするつもりでリリースしながら釣っていたので、最後に釣れた1匹をキープして持ち帰ることに。なんとか企画倒れは回避しました。

有明海ならではの珍魚登場!

ハゼクチ釣りの最中に干潟をぴょんぴょん跳ねまわる影を発見。有明海名物の ムツゴロウです!しかもよく見ると大群でいる。干潟一面に群がっていると言っても過言ではないほどの魚影です。

 

細長いシルエット全部ムツゴロウです。

 

ムツゴロウは警戒心が強く、近づくとすぐに巣穴に潜ってしまうため、手網で採集するのは至難の技です。そこで有明海では干潟を這うムツゴロウめがけて針を投げ、引っ掛けて捕獲するという「むつかけ」という伝統漁法でムツゴロウを獲るそうです。

 

それにならい、手持ちの適当なルアーを投げ、早巻きで引いてくると・・・

 

 

本当に獲れました!

 

 

青い点々が綺麗で、愛嬌のある顔をしています。有明海では古くから食用として利用されており、味も良いとのこと。せっかくなのでこちらもキープしていただきましょう。

ハゼクチ&ムツゴロウ実食

お待ちかねの実食タイムです。ハゼクチは1匹だけなのでシンプルに素焼きにして素材の味を楽しみましょう。ムツゴロウは現地でよく食べられている蒲焼きと味噌煮でいただきます。

 

中々インパクトのある見た目に仕上がりました。それでは食べてみましょう。

ハゼクチの素焼き

頭は調理中に事故で取れてしまいました。何となく添えてみたらサイコな状態に(汗)

 

やはりマハゼに似ているだけあって身はクセのない淡白な味わいですが、確かな旨味も感じられて美味しいです。身質もふわふわで、天ぷらにしたらとても美味しそうな感じです。ただ飛び抜けて旨いという訳でもなく、普通の美味しい白身魚といった感じです。

 

泥抜きも何もしていなかったので正直多少の泥臭さは覚悟していたのですが、 全く臭みは感じませんでした。泥の質や食べているエサの影響でしょうか。

ムツゴロウの蒲焼き

 

ハゼクチ同様臭みは全く感じません。ハゼクチに比べて弾力があってしっかりした身質です。味の方もGOOD!古くから伝統漁法で漁獲されているのも頷けます。

ムツゴロウの味噌煮

 

個人的にはこれが一番美味しかったです。身がしっかりしているので煮崩れしにくく、味噌との相性もバッチリで非常に美味。

 

見た目が強烈なので一般受けはしなさそうですが、魚好きで興味のある方にはオススメできます!

入手難度は高いが味はバッチリ!

ハゼクチとムツゴロウ、両者ともとても美味しい魚であることがわかりました!有明海付近にしか生息していないため入手難易度は高めですが、現地に行ってさえしまえば捕獲はそれほど難しくないと思います。

 

唯一惜しむらくはハゼクチのサイズでしょうか。有明海にはワラスボやヒラ、アリアケスズキなど魅力的でユニークな魚がまだまだいるので、是非ともまた有明海遠征には行ってみたいと思います。そして今度こそビッグハゼクチを釣ってバエるハゼ天を作ってやるぞ!

 

ハゼクチ

・味     ★★★☆☆  調理法によっては化けるかも

・サイズ   ★★☆☆☆  目指せ40cmオーバー!

・レア度   ★★★☆☆  有明海に行けば比較的簡単に出会える(スーパーでも売ってるそう)

・捕獲難易度 ★★★★☆  有明海に行けば釣れる

ムツゴロウ

・味     ★★★★☆  味噌煮がオススメ

・サイズ   ★★☆☆☆  15cmくらいの良型も結構います

・レア度   ★★☆☆☆  有明海に行けば(ry

・捕獲難易度 ★★★★☆  有明海(ry


ABOUTこの記事をかいた人

FISH PARADISE!編集部

魚をこよなく愛し、沢山の人に魚の面白さを伝えようと日々奮闘しています。実際にフィールドに出掛けたり、飼育や料理にもチャレンジ中!皆様に有益な情報をお届けできるよう頑張りますっ!