電動リールの選び方とおすすめ15選!用途に合わせて船釣りを快適に!

電動リールとは?

電動リールとは

 

大型魚や深海魚をターゲットにした船釣りでは手返しの早い巻取りを行う必要があり、そのために欠かせないのが電動リールです。

 

電動リールとは、本体内部に搭載されるモーターがバッテリーにより駆動し、スイッチ操作で自動的にラインの巻取りをしてくれるリールです。狙う魚や水深に合わせた電動リールを選択することが重要なポイントです。

電動リールのメリット

電動リールを使うことのメリットは?

 

仕掛けの回収や手返しが圧倒的に早いため、根に潜る特性をもつ魚には効果絶大です。大型魚や深海魚はもちろんですが、アタリがきたらすぐにアワセが必要な場合にも電動リールは優れた性能を発揮してくれるでしょう。

 

また、手動のようにラインの巻取り作業に疲れることもありません。電動リールはスイッチ一つでラインを自動的に巻き上げてくれる優れものですから、大物がヒットしてもロッド操作に集中することができます。

電動リールのデメリット

電動リールにデメリットはある?

 

電動リールのデメリットとしては、何と言っても 高価なことでしょう。安くても数万円、高いものだと10万円を超えるものもあり、釣り具の中では高価な部類に入ります。また、電動リールを駆動させるためのバッテリーも別途購入する必要があり、経済的な負担が大きいというデメリットがあります。

 

電動リールが必要な場合は、多くの場合船宿さんがレンタルとして貸し出してくれるため、経済的に購入が厳しい方はレンタルを利用すると良いでしょう。また、近年では中古品も多く出回っているため、そちらを利用するのも一つの手です。

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電動リールの選び方

電動リールはどうやって選ぶ?

 

電動リールは船釣りに欠かせないアイテムですが、狙う魚や釣り方に合った性能の電動リールを選ぶことがポイントです。電動リールの選び方は以下の通りとなります。

サイズ

電動リールには様々なサイズが存在し、狙う魚種によって適切なサイズを選ぶ必要があります。電動リールのサイズは200番や300番など、数字によって表されることが多いですが、メーカーによって同じ番手でもサイズが異なることがあるので注意が必要です。

 

数字が大きくなるほど電動リールのサイズも上がり、糸巻き量や巻き上げパワーも上がる傾向にあります。小型魚であれば200番程度の小型番手、大型魚や深海狙いの場合は1000番や9000番などの大型番手を使うこともあります。

糸巻き量

糸巻き量とは、電動リールのスプールに巻きつけることができるラインの長さの事をさします。狙う水深にもよりますが、一般的には必要な太さのラインを 200〜300m程度巻けるものが望ましいです。

 

基本的には糸巻き量は電動リールのサイズに比例するため、細い糸で十分であれば小型番手、太い糸をたくさん巻きたい場合は大型番手を選ぶと良いでしょう。

巻き上げスピード

巻き上げスピードとは、一定の負荷をかけた時に1分間で巻き上げられる距離のことを指します。この数字が大きいほど仕掛けの巻き取りスピードが速くなるため、水深が深いポイントで素早く仕掛けを回収するためには、この巻き上げスピードも意識して見てみると良いかもしれません。

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巻き上げ力

巻き上げ力はモーター出力に左右されます。特に深海魚や大型魚を巻き上げるときは、電動リールに内蔵されているモーターに大きな負荷がかかります。

 

このときモーター出力が不足していると巻き上げ動作が止まってしまうので、深海魚や大型魚をねらう場合は十分な出力のあるモーターであることが重要です。

メーカー

電動リールを販売するメーカーはダイワ、シマノ、ミヤエポックなど様々ですが、どれも似たような感じで違いが分からないと思っていませんか?電動リールを実際に使って初めて気が付くような機能的な部分に、メーカーならではの特色が隠れているのです。

 

電動リールを購入する際はぜひ参考にしてみてください。

 

ダイワ:ジョグパワーレバー

船釣りを面白くするために「手持ち」をコンセプトとして開発された機能で、本体中央部に配置されたジョグダイヤル式のパワーレバーを操作することで、親指一本で巻き上げ開始からスピード調整を行うことができます。

 

シマノ:タッチドライブ

ジョグパワーレバーと同じく、巻き上げ時のスピード調整を親指一本で瞬時に行うことができるシステムです。ジョグパワーレバーがダイヤル式なのに対し、タッチドライブはボタン式になっており、ボタンの押圧で31段階ものスピード調整ができます。

 

小型魚がかかったときは遅く巻き上げることで口切れを防ぎ、浅掛かりのハリ外れを回避することも容易です。

電動リールのサイズ別おすすめ15選

「どの電動リールを使えばいいのか分からない」とならないように、狙う魚や船釣りのポイントに合わせた電動リールの選び方をおさえておきましょう。

ライトゲームに最適な小型電動リール

小型電動リールはカワハギなどのライトゲームに最適

 

小型魚やライトゲーム向けの小型電動リールは、タチウオやヤリイカ、アジ、カワハギ、タイラバなどに最適なサイズです。小型電動リールの対応番手の目安は以下の通りです。

小型電動リールのサイズ目安

・ダイワ:200番〜300番

・シマノ:200〜600番

 

シマノ フォースマスター200

非常にコンパクトな電動リールで、片手操作が可能です。コンパクトなボディのなかにタッチドライブ機能やムテキモーターが搭載され、巻き上げスピードの調整や十分なパワーのある巻き上げを実現してくれる電動リールです。

 

シマノ プレイズ600

そのボディは470gと軽量な設計で、内部のベアリングは特殊防錆処理が施され錆に対する耐久性が大幅にアップしている電動リールです。

 

プログラムされている「楽々モード」は、負荷の大小にかかわらず巻き上げ速度を一定に保つ能力があるため、潮の流れが速くなった場合や予想よりも大きな魚が掛かった場合に抜群の性能を発揮してくれます。

 

ダイワ レオブリッツ200J

ジョグパワーレバーが採用されたワンハンド快適操作モデルです。

 

この電動リールは、ファイト中のラインブレイクを防ぐATD(オートマチックドラグシステム)や、冷却効率を高めることでピークパワーを持続可能としたBRITZモーターを搭載しているため、どんなターゲットでも軽快に楽しむことができるモデルです。

 

ダイワ シーボーグ200J

ダイワのワンハンドモデルで、上記のレオブリッツと同様のATDシステムを搭載。中でも目を引くのは、その内部に組み込まれたベアリングやモーターです。

 

マグシールドを内蔵したベアリングは耐久性が高く、これを組み合わせて稼働するモーターは特殊ネオジウムと呼ばれる磁石を採用していることから、負荷の少ない滑らかな動きと瞬発力のある軽快な動きが備わった電動リールです。

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中型魚狙いにぴったりな中型電動リール

中型電動リールはマダイやヒラメなどの中型魚に

 

中型電動リールは、マダイやヒラメ、タチウオ、アジの他、青物やヤリイカ、オニカサゴなど多彩なターゲットに対応しています。中型電動リールの対応番手の目安は以下の通りです。

中型電動リールのサイズ目安

・ダイワ:300番〜500番

・シマノ:800番〜2000番

 

シマノ プレイズ800

比較的低価格ながらも十分な機能を兼ね備えた超コストパフォーマンスモデルです。

 

性能面では、強力なネオジウム磁石を採用し高回転、高トルクのブラシモーターが搭載されることで、パワーベーシックにふさわしい巻上力49kgを実現しています。また、急激な負荷変動にも対応した「楽楽モード」システムも備えられています。

 

シマノ フォースマスター1000

タッチドライブとスピードクラッチを搭載し、快適なワンハンド操作が可能です。

 

フォースマスター1000は魚群探知機である「探見丸」とリンクさせることができ、常に起こる海底変化をフラット、かけ上がり、かけ下がりの3つの表示パターンでわかりやすく表示してくれます。

 

ダイワ レオブリッツS400

基本性能が充実した万能型の400番サイズPE専用電動リールです。モーターからスプールへの動力伝達はギアではなくベルトを採用しているため、静音・軽量・高効率化を実現しています。

 

汎用性の高いハイパフォーマンス電動リールとなっていますが、PE専用の電動リールということを覚えておきましょう。

 

ダイワ レオブリッツS500J

怒涛のようなパワーのあるハイパフォーマンス電動リールです。暴れる力の強い大物が掛かっても十分に対応できるBRITZモーターやラインブレイクを防ぐATDを搭載しているため、パワフルなフィッシングに最適な電動リールです。

大物狙い・中深海まで使える大型電動リール

大型電動リールでは夢の深海釣りも可能に

 

主なターゲットは大型魚で、キハダ、キンメダイ、ムツ、タラなどのほか、大型青物にも対応した電動リールです。大型電動リールの対応番手の目安は以下の通りです。

大型電動リールのサイズ目安

・ダイワ:600番〜800番

・シマノ:3000番

 

ダイワ シーボーグ600MJ

PE8号300mというラインキャパをもちながら自重はなんと970gと、大型電動リールとしては軽量なモデルです。

 

その軽量ボディのパワートレインにはメガツインプロという性能が備わっており、ギヤチェンジの変速ショックが少ないため、トルクと瞬発力を両立したMAGMAXモーターとの相乗効果により大物狙いも余裕のモデルです。

 

ダイワ タナコン750

キハダなどの大型回遊魚の疾走を受け止めるのに必要十分なパワーと滑らかなドラグを備えていることから、大物狙いの初心者の方でも安心して使用できるモデルとなっています。

 

シマノ フォースマスター3000XP

ムテキモーターの上位機能であるムテキモーター+が搭載され、さらにパワーアップしたことにより大物狙いにより適したモデルです。楽楽モードシステムは標準装備され、探見丸システムにも対応できることから、船縁で魚探を確認することが可能です。

 

シマノ ビーストマスターMD 3000

ボディにアルミニウムなどの金属が採用され、リールの歪みやネジレに強く軽量なモデルです。また、探見丸システムに対応しており、海底の水深、海底の形状、魚群の大きさや魚体長の反応、仕掛けの軌跡などあらゆる情報を電動リールに表示することが可能です。

超大物や深海にも対応する超大型電動リール

超大型電動リールで夢の大物をゲット!

 

主なターゲットは超大型の魚や深海の魚で、アコウダイ、アブラボウズ、モロコ(クエ)、マグロ、カジキなどにも対応できる電動リールです。対応番手の目安は以下の通りです。

超大型電動リールのサイズ目安

・ダイワ:1000番〜

・シマノ:6000番〜

 

シマノ フォースマスター9000

巨魚とのファイト中にもモーターが止まらず、深海からでもガンガン巻ける安心感のあるモデルです。また、ファインドットLCD、海底/魚群水深表示、探見丸無線通信のZigBeeなどの機能も多数搭載し、プロ仕様の電動リールとなっています。

 

ダイワ シーボーグ1200J

夢の大物を獲ることを目的として開発設計された電動リールです。新形状のジョグパワーレバーやマグシールドベアリング、メガトルクモーターなど、大型魚を快適に釣り上げる機能をふんだんに盛り込んだ高性能リールです。

 

ミヤエポック コマンドCZ-9 24V

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大型電動リールのコマンドシリーズで有名なミヤエポックの電動リールです。キンメやアコウなどの深海魚の他、ヒラマサやキハダ、モロコ、イシナギなどの超大型魚にも対応したモンスターリールとなっています。

 

大物が掛かったときや多点掛けの高負荷時でも、電動リールがモーターの回転を自動調整するようにプログラムされています。また、無駄に電流を流さないように設計されていることから、バッテリーへの負担を軽減しモーター寿命を延ばすことができます。

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電動リールにはバッテリーが必要

電動リールを動かすにはバッテリーが必要

電動リールは機械なので、使用する際はもちろん電源が必要です。乗る船によっては釣り座に電源があり、リール付属のコードを差し込めば使用できますが、電源がない場合は自分でバッテリーを持ち込んで釣りをすることになります。

 

そのためバッテリーが必要がどうかは、事前に船宿に確認した方が良いでしょう。それぞれのバッテリーには使用できるリールとできないリールがあるので、購入する際には自分が使うリールに対応したバッテリーを選びましょう。

電動リールを使う際の注意点

電動リールを使う際の注意点

 

電動リールを使う前に、注意しておかなければならない点があります。以下に紹介していきますので、しっかりと押さえておきましょう。

糸巻学習をさせてから使用しよう

電動リールのカウンターに表示される水深などの情報は、流したラインの長さによって計測された情報です。そのため、糸巻学習の計測方法は「スプール1回転当たり、何㎝ラインが巻き取られるか」が正確に計測されている必要があります。

 

電動リールを使う前に、初期設定(糸巻学習)をしっかりと済ませておきましょう。糸巻学習は販売メーカーや機種によってやり方が異なるため、取扱説明書を読んでも分からない場合は、販売店に問い合わせて確認してみましょう。

使用後のメンテナンスは必須!

使用後の電動リールには海水や汚れが隅々に付着しているため、ドラグ、スプール、ハンドルなど入念に清掃しておきましょう。特に、電源に関わるコネクター部分とコードの接続部分は青緑色の錆が発生しやすいため、綿棒や布でしっかりと清掃しておく必要があります。

 

一通り清掃が終わったら、電動リールの可動部やコードの接続部に専用グリスを塗布しておきましょう。

電動リールの中古品は使える?

中の電動リールを選ぶポイント

 

値段が高く中々手が出しにくい電動リールですが、中古品を購入することで手頃な値段で入手することができます。

 

中古の電動リールを購入する際は巻き取り動作がきちんと駆動するか、液晶部分に割れやキズ等はないか、液晶表示は正常か、など、いざ使用する時に困らないように動作はしっかり確認しておきましょう。

 

きちんと通電すれば大抵は大丈夫ですが、精密機械のため実際の釣りで使っていると思わぬ不具合が生じることも。中古品には基本的に保証はないため、ある程度の不具合は覚悟の上で購入する必要があります。安心して使いたい場合は新品商品を購入することおすすめします。

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最近は電動リールを使ったジギングも人気!

電動リールを使ったジギングも人気

 

ジギングとはルアーフィッシングの一種で、船から海底に落としたルアーをリズミカルに巻き上げ、深いところで泳いでいる魚を狙った釣りの手法です。

 

ジギング用の電動リールは、手動の巻き上げとほぼ同じスピードを再現できるように巻き速度の切り換え機能が搭載されているため、手首の疲れはなく快適に釣りを楽しむことができます。

 

また、ジギング専用電動リールは、巻きスピードとしゃくりのパターンを組み合わせたスロージギングや高速ジギングシステムも充実しており、あらゆるシーンに合わせたしゃくりを自動で行うことが可能です。

ワカサギ釣り専用の電動リールも!

電動リールにはワカサギ用のものも

 

ワカサギ釣り専用の電動リールは、乾電池で駆動できるものが多く、船用の電動リールに比べて手軽に使えます。

 

ワンタッチで仕掛けを回収できるため、手返しが良く、効率的にワカサギ釣りを楽しむことができます。また、一定のスピードで巻き上げができるため、ワカサギがバレにくいというメリットもあります。

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2024年1月14日

電動リールで快適な船釣りを!

電動リールで快適な釣りを!

 

電動リールはその性能の高さゆえ、通常の手巻きリールと比べるとかなり高価な商品です。なかなか手が出にくい道具ではありますが、電動リールがあれば船釣りのパフォーマンスは格段にアップします。

 

これから船釣りを始める方や、船釣りを頻繁にやる方は是非購入を検討してみてください。快適な船釣りを楽しみましょう。

電動リールの選び方やおすすめモデル!