アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部
PEラインってどういうライン?
出典:ダイワホームページ
PEラインはポリエチレンの繊維を複数編み込んで作られたラインで、強度が強い、感度が良いといった長所があります。
ナイロンとの違い
ナイロンはポリアミドが素材です。ナイロンラインの特性として、ラインの伸びが大きいこと、比重が水よりもやや重いこと、価格が安いことなどがあります。一方でPEラインはほとんど伸びない、比重が水よりも軽い、やや高価である、などの違いがあります。同じ太さのラインではナイロンやフロロカーボンよりもPEラインの方が強度があります。
フロロカーボンとの違い
フロロカーボンはポリフッ化ビニリデンを主な原料としています。フロロカーボンの特性は根ずれに強い、比重が重い、巻き癖がつきやすい、といったことがあります。一方でPEラインは根ずれに弱く、比重が軽く、巻き癖はつきにくい、といった違いがあります。またフロロカーボンはナイロンに比べ感度が良いという特徴がありますが、感度という点ではPEラインが一番優れています。
どんな釣りに有効?
PEラインは感度の良さと飛距離の出やすさから、ルアーフィッシングや投げ釣りによく用いられます。ラインの伸びがほとんどないということもあり、特にルアーフィッシングの中でも、エギングやショアジギングなど激しくルアーをアクションさせる釣法では必要不可欠です。逆に風にあおられやすいという難点もあり、浮き釣りや超軽量のルアーを投げるエリアトラウトなどではPEラインはあまり向いていません。
PEラインの巻き方
PEラインをリールのスプールに巻く時は、まずスプールの巻糸容量をチェックします。PEラインはナイロンやフロロよりも細いため、多くの場合はスプールに下巻きの糸を巻いてかさ増ししてからラインを巻きます。最近はシャロースプールの数も増えてきているため、下巻き無しでPEラインを巻くこともできます。巻く時はラインに傷がつかないようにタオル等で押さえながらPEラインを巻きましょう。
PEラインの選び方
PEラインを選ぶ際にはポリエチレン繊維の撚り数と比重を重視すると良いでしょう。
撚り数
撚り数は、PEラインを構成するポリエチレン繊維の本数のことです。4本撚りと8本撚りが一般的ですが、撚り数が多いほどラインの強度は増します。しかし撚り数が多くなるとラインが太くなってしまうこと、値段が高くなることなどの欠点もあります。自分が釣りたい魚の大きさ、使用するリールのキャパシティ等を考慮して選びましょう。
比重
PEラインは比重が軽く、水の中で浮いてしまうという難点があります。重量のあるルアーを使えば問題ないですが、軽いルアーだとラインの浮力に負けてしまいルアーが浮き上がってしまいます。最近はポリエチレン繊維の中心に超高比重のフッ素繊維を組み込むことでフロロカーボンにも匹敵する比重をもつPEラインが登場し、この欠点を補っています。
PEラインおすすめ18選
今や各社メーカーから発売されているPEラインの種類は非常に多く、どれを選べばよいか迷ってしまいます。下におすすめのPEラインを紹介するので、参考にしてみてください。
シマノ セフィア G5 PE
シマノ パワープロ Z
ダイワ UVF 月下美人 月ノ響II +Si
ダイワ モアザン 12ブレイド
ダイワ PE PERFORMANCE+Si
ラパラ ラピノヴァX マルチゲーム
デュエル HARDCORE X8
デュエル ARMORED S
プロマリン スーパーコアファイターPE
サンライン ソルティメイト キャストアウェイ
サンライン バス スーパー
モーリス バリバス ナマズ プレミアムPE
東レ シーバスPE POWER GAME
東レ ソラローム ルアーPE
ゴーセン PEマックスビート
クレハ シーガー PE X8
よつあみ(YGK) G-soul X8
ユニチカ シルバースレッド ショアゲームPE
PEラインにリーダーは必要?
PEラインは引っ張る力に対する強度は抜群ですが、一方で摩擦に弱く、根ズレや魚の歯などによって簡単に切れてしまいます。従ってPEラインが直接根や魚に触れないようにPEラインの先にリーダーを結ぶことは基本的には必要です。リーダーはナイロン、フロロどちらでも使えますが、より感度がよく伸びの少ないフロロを使うとPEラインの良さを潰さずに釣りができます。ただし、例外的にトップウォーターなどの釣りで非常に太いPEラインを用いる場合や、オープンウォーターでの釣りなどの場合は直結することもあります。
クレハ シーガー プレミアムマックス ショックリーダー
モーリス バリバス フロロショックリーダー</p
ヤマトヨテグス フロロショックリーダー
よつあみ(YGK) DMVナイロンショックリーダー
PEラインを使ってみよう!
出典:Pixabay
PEラインの長所をまとめると、感度がよい、飛距離が出る、伸びが少なくルアーにアクションをさせやすいといったところです。特に感度と飛距離に関しては他のラインとは段違いなので、まだPEラインを使ったことがない方は試してみてください。少々値は張るものの、使ってみればそれだけの価値のあるラインであることが分かりますよ!