タツノオトシゴはオスが出産する!?専門の養殖場が鹿児島にあった?




アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部

分類  トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属
和名 タツノオトシゴ 
学名 Hippocampus coronatus 
分布 道南~九州の各地沿岸 
特徴 吻や尾部は細長く伸びる。頭部に角のような突起がある。 

タツノオトシゴは英語で何と言う?

タツノオトシゴは英名シーホース

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日本語ではタツノオトシゴ(竜の落とし子)という格好良い和名が付いていますが、英語では「sea horse(海の馬)」と呼ばれています。日本語と英語では名前の由来が違うのかと思われますが、タツノオトシゴは漢字で「海馬」とも書いたり、タツノオトシゴの近縁種にクロウミウマ、オオウミウマなどがいたり、日本語でも馬に関係した呼称があります。一方で、英語でもタツノオトシゴの近縁種に水族館でお馴染みの「リーフィーシードラゴン」がいるので、タツノオトシゴの見た目ははやはり馬や竜を連想させるようですね。

タツノオトシゴのユニークな繁殖生態!

タツノオトシゴのユニークな繁殖生態

出典:写真AC

タツノオトシゴには他の魚類には見られない非常に興味深い生態があり、何とオスが子供を出産するのです。普通の魚類であれば、メスが産卵した卵にオスが精子をかけて受精させる、といった繁殖生態ですがタツノオトシゴは全く違います。まずタツノオトシゴのつがいは、互いの尾を絡めて踊るように泳ぎ、交尾を行います。この時にメスはオスのお腹にある育児嚢(いくじのう)に卵を産みつけます。卵は育児嚢の中で受精し、2~3週間でふ化します。ふ化後、稚魚が5mmほどの大きさになるとオスは稚魚を出産します。見た目だけでなく、生態もこれほど変わっている魚は中々いないでしょう。

タツノオトシゴは飼育できる?

タツノオトシゴは飼育できる?

出典:写真AC

タツノオトシゴはいくつかの点に注意すれば比較的簡単に飼育できます。まずエサは、生きているアミエビがベストです。ペット用に養殖された個体なら冷凍エサでも食べますが、野生のタツノオトシゴを捕まえてきて飼育する場合は、餌付けが難しいので注意しましょう。次に水流ですが、タツノオトシゴは泳ぎが苦手で、尾を水草などに絡めて姿勢を安定させるため、水流は弱めの方が良いです。水温については種類により異なりますが、22度前後に保てば大体は大丈夫でしょう。水質など、基本的には通常のマリンアクアリウムと同じなので、興味ある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

タツノオトシゴはイラスト映えする魚!

タツノオトシゴはイラスト映えする魚

出典:イラストAC

タツノオトシゴは、そのユニークな見た目から知名度の高さからイラストなどに良く用いられます。インタネットで検索すると、写真のような写実的なものからカラフルに彩られた芸術性の高い作品まで様々なイラストがヒットします。イラストの他にも絵本や、手ぬぐい・バッグ・Tシャツ等の柄、キーホルダーなど、色々な商品にタツノオトシゴのデザインが採用されています。タツノオトシゴは芸術性と相性の良い魚のようですね。

タツノオトシゴハウスは日本唯一のタツノオトシゴ観光養殖場!

タツノオトシゴは飼育できる?

出典:Pixabay

タツノオトシゴハウスという施設をご存知でしょうか?鹿児島県南九州市にあるこの施設は、シーホースウェイズ株式会社という会社が運営している、日本で唯一のタツノオトシゴ専門の養殖場です。ここでは、タツノオトシゴの養殖、販売のほか、タツノオトシゴ専門のミニ水族館まであり、何と無料で見学することができます。タツノオトシゴ好きにはたまらない施設です。有名な指宿温泉の近くなので、興味のある方は旅行ついでに行かれてみてはいかがでしょうか。

タツノオトシゴハウスHP

タツノオトシゴの現状

タツノオトシゴの現状

出典:写真AC

タツノオトシゴは、可愛らしい見た目とユニークな生態から、非常に人気の高い魚です。一方で商用利用価値も高く、特に漢方薬の原料として流通しており、海外では乱獲により個体数が減少している現状があります。2017年現在は、日本の環境省が発表しているレッドリストに記載はありませんが、近い将来絶滅危惧種に指定されていしまうかもしれません。実際にタツノオトシゴの近縁種には既に絶滅危惧種に指定されているものもいます。この可愛らしい魚が絶滅しないように、きちんとした資源保護・管理が望まれるところです。

※アイキャッチ画像はタイドプールに取り残された個体であり、撮影後すぐに海に放しています。

 

 

タツノオトシゴは面白い魚!

ABOUTこの記事をかいた人

FISH PARADISE!編集部

魚をこよなく愛し、沢山の人に魚の面白さを伝えようと日々奮闘しています。実際にフィールドに出掛けたり、飼育や料理にもチャレンジ中!皆様に有益な情報をお届けできるよう頑張りますっ!