ダツの生態や釣り方!危険な魚って本当?

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ダツの生態や釣り方とは

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分類 ダツ目ダツ科ダツ属
和名 ダツ
学名  Strongylura anastomella
分布 南西諸島、小笠原諸島を除く日本各地の沿岸域。汽水域にも入る。
特徴 顎はくちばし状に長く伸び鋭い歯が並ぶ。体は細長く全長1mほどに達する。

ダツについて

ダツってどんな魚?

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まずはダツがどんな魚なのかを見ていきましょう。

特徴

ダツは槍のように細長く伸びた体と顎が特徴的です。背は青色、腹は銀白色で、同じダツ目のサヨリを大きくしたような見た目ですが、顔つきが大きく異なります。特に顎には固く鋭い歯が密に並び、いかにも危なそうな雰囲気を醸し出しています。

生態

ダツは沿岸域の表層を遊泳しており比較的浅い場所にも入ってくるため、海や河口域では水面下を泳いでいる様子がしばしば目撃されます。性格は獰猛で魚食性が非常に高く、小魚などをその鋭い歯で捕らえて食べています。基本的に夜行性でエサとなる小魚の鱗の反射を目印に、光に向かって突進する習性をもちます。遊泳速度は速く、最高で時速70㎞ほどに達します。

種類

ダツの仲間は日本にはダツ、リュウキュウダツ、ヒメダツ、ハマダツ、テンジクダツ、オキザヨリの6種類が生息しているとされています。全世界にはおよそ30種ほどが知られ、Xenentodon属など一部の種は淡水域にも生息しており、ニードルガーという名称で観賞魚として流通しています。

ダツの見分け方

ダツと日本に生息する他のダツ科魚類の見分け方をご紹介します。まずは尾柄(尾ひれの付け根)を見てください。ここに隆起線(出っ張り)があればヒメダツ、テンジクダツ、オキザヨリのいずれかです。ダツには隆起線はありません。次に体の模様を見ます。ダツとリュウキュウダツには特徴的な模様はありませんが、ハマダツには体に横縞模様が並んでいます。最後に鰓蓋に鱗があればリュウキュウダツ、鱗がなければダツと見分けることができます。

ダツは危険な魚?

ダツは危険な魚って本当?

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前述のとおりダツには光に向かって突進するという習性があります。そのため夜に釣りや海に潜ったりする際のライトや、日中でも金属類など光を反射するものを身につけているとダツはそれに向かって突進してきて、体に刺さってしまうといった事故が稀にあります。中には死亡例もあるようなので、ダツがいる海域では夜に海面をライトで照らしたり、金属類をつけて海に入ったりしないよう気をつけましょう。万が一ダツが刺さってしまった場合は、大量出血を防ぐためダツは抜かず、刺さったまで医療機関に向かうのが鉄則です。

 

ダツの釣り方

ダツを狙うならルアーで!

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ダツは魚食性が強いのでルアーで釣ることができます。しかし専門で狙う釣り人は少なく、タックルや釣り方などは確立されていません。

時期・ポイント

ダツは通年釣ることができますが、旬である冬から初夏にかけて狙うと良いかもしれません。ポイントについては、潮通しの良い堤防の先端や磯などが狙い目です。また、河口やサーフからも釣ることができます。

タックル

ダツはシーバスや青物狙いの外道として釣れてくることが多い為、シーバスロッドやライトショアジギングロッドが良いでしょう。リールも2500番や3000番くらいのものが丁度良いです。体が大きく、引きも強いので、UL~Lアクションの柔らかめのロッドや1000~2000番の小型リールはあまり向いていません。以下の記事を参考にタックルを選んでみてください。

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ルアー

ダツ用のルアーは小魚のキラメキを再現するため、フラッシング(光の反射)が強く使いやすい金属製のメタルジグがおすすめです。他にもミノーやペンシル、ポッパーなどある程度の大きさがあり、アピール力の強いものなら何でも使うことができます。特に表面が光を反射するようにキラキラ加工されているものがベストです。

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釣り方のコツ

ダツの口は硬いのでアワセが甘いと簡単に針が外れてしまいます。ダツがルアーにアタックしてきたら強めにアワセを入れてしっかりとフッキングさせましょう。また、ダツはヒットした後に激しく身をくねらせたり、海上にジャンプしたりして針を外そうとするため、ラインテンションは緩めず多少強引にでも寄せてダツをばらさないようにしましょう。

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ダツの骨は青い?

ダツをさばいたときに一番驚くのは骨が青いことでしょう。サンマも若干青みがかった骨ですが、ダツの骨はサンマよりも更に強い青色です。真っ青です。やや食欲を失う色味ではありますが、ダツの骨が青いのはビリベルジンという胆汁色素が含まれている為で毒はありません。身自体は食べても問題なく、むしろ綺麗な白身で美味しそうな身質をしています。

ダツの美味しい食べ方

ダツは淡泊でクセの無い白身のため、刺身で美味しく食べることができます。また比較的脂が少ない魚なので、唐揚げなど揚げ物にするとジューシーさが増してより美味しく食べられます。他にも塩焼きやつみれなど色んな料理に使えます。お店では味わうことのできない自分なりのダツ料理を試してみましょう。

ダツを釣って食べて楽しもう!

獰猛なフィッシュイーターであり、沖縄の漁師の間では遭遇頻度の高さからサメよりも恐れらていると言われるダツですが、習性や危険性を十分に理解すれば過度に恐れることはありません。是非釣りに料理に、専門性が確立されていないダツという魚を自分なりに楽しんでみましょう。

 

 

ダツの生態や釣り方とは