ワタカの特徴と生態!飼育方法や釣り方は?




ワタカってどんな魚?

アイキャッチ画像作成:FISH PARADISE!編集部

分類 コイ目コイ科ワタカ属
和名 ワタカ
学名  Ischukauia steenackeri
分布 全国の河川や湖沼(原産は琵琶湖・淀川水系)
特徴 口は斜め上を向く、オスは背部などに星状の点がある。

ワタカの見分け方

ワタカの魚体は細長く側扁しており頭部は小さいです。また、魚体の中央付近が隆起して体高が高くなっており、小さい頭部と比較すると目が大きく、口が上を向いています。それから、口ヒゲを持たず、日本産のコイ科の中では尾ビレの付け根部分が最も長い点も特徴です。

 

外見が似ている魚種としては、同じコイ科の「ハス」や「ウグイ」の若魚、「ニゴイ」などが挙げられますが、ハスとウグイとは口の形で、ニゴイとは口ヒゲの有無で見分けられます。ハスは口が「へ」の字をしており、ウグイは口が正面を向き、ニゴイには口ヒゲがある点が見分けるポイントです。

ワタカの生態

ワタカの生態

作成:FISH PARADISE!編集部

ワタカは湖や池の岸に面したヨシが群生している場所(ヨシ場)や、水草などが生い茂っている浅い場所を好んで生息しています。河川では「ワンド」と呼ばれる流れがない場所に多く、水流がある場所を移動するケースはあまり見られません。

 

食性は、幼魚期においては動物プランクトンや水生昆虫、藻類などを食べますが、成長するにつれて水草などの植物を好むようになります。ただし、成魚でも小魚を捕食することもあるので、植物食性が強い雑食性と言えます。

 

産卵期は6~8月頃で、水温が22~25℃前後になる時期です。産卵は通常は夜間に行われ、降雨後に増水したタイミングを狙って水田や湖などの浅場に入り、水草に直径1mmほどの卵を産み付けます。

ワタカは国内外来種

ワタカは日本固有種で、本来の生息場所は琵琶湖ならびに淀川水系でした。しかしながら、現在では関東・北陸・中国地方の各県や、福岡県などで生息が確認されています。ワタカの生息域が広がった原因は、琵琶湖産のアユの放流種苗に同種の稚魚が混ざっていたためです。ワタカが生態系にはっきりと悪影響を与えた報告はまだありませんが、植物食性が強いために水草とそれを取り巻く環境に与える影響について調査されています。

ワタカの釣り

ワタカは延べ竿の浮き釣りで狙うことが可能です。タックルはヘラブナのものをややライトにしたものが良いでしょう。狙い目は表層〜中層付近の比較的浅いタナで、餌はミミズや練り餌を用います。釣りの時期は梅雨から晩秋にかけてで、大型を狙うならお盆過ぎからがよいでしょう。

ワタカの飼育方法

ワタカの飼育方法についてご紹介します。

飼育器具

ワタカは体長30cm程度にまで成長するので、水槽は60cmクラスの大きさが必要です。水質の悪化には比較的強いので、フィルターは投げ込み式や外掛け式のような簡素なものでも十分です。酸欠には弱い一面があるので、エアレーションはしっかりと行ってください。

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飼育環境

水温は急変さえ避ければ5~30℃前後の範囲で適応できるので、水槽の設置場所を工夫すればヒーターはいりません。ただし、30℃を超えるような高温には弱いので、夏場は必要に応じてクーラーや冷却ファンで水温を管理してください。水質は中性付近を保てばよく、カルキ抜きさえしっかりと行えば水道水の水質を調節しなくても大丈夫です。

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餌について

ワタカに与える餌は、川魚用に販売されている人工飼料で問題ありません。餌は1日に1~2回、5分程度で食べきれる分量を与えてください。ワタカは植物食性が強いので、たまには水草や葉物野菜の端材などを与えると良いでしょう。

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本来の生息地では個体数が激減しているワタカ

ワタカの生息地は減っている

出典:写真AC

前述したように、ワタカは国内外来種として生息域を拡大している一方で、本来の生息地である琵琶湖では個体数が激減しており、絶滅が危惧されています。個体数減少の主な理由としては、護岸工事などによるヨシ場の減少や、ブルーギルやブラックバスなどの外来種による捕食が挙げられます。そのため、環境省のレッドリストにも掲載されており、絶滅危惧IA類に指定されています。

ワタカの保全活動

ワタカの保全活動https://www.photo-ac.com

出典:写真AC

琵琶湖でのワタカの絶滅を防ぐために、現在では保全活動が行われています。具体的には、稚魚の放流や他の魚種ともども生息地を保護するために、ヨシ場の再生事業が実施されています。また、外来魚の駆除も行われており一定の効果を得ていますが、ブルーギルやブラックバスもヨシ場を好んで生息するために、依然として状況は深刻です。

ワタカは貴重な日本の固有種

琵琶湖はワタカの原産地

出典:写真AC

ワタカは本来の生息地である琵琶湖では個体数が激減しており、環境省のレッドリストにも掲載されています。ただ、現在では琵琶湖以外の場所においても、普通に釣りなどで捕まえることができ、飼育することも容易です。しかし、国内外来種として見た場合、本来の生息域外の生態系に与える影響は未知数なので積極的に放流することは避け、飼育の際は最後まで大事にしてあげてください。

ワタカとは