ジンベエザメは世界最大の魚類!水族館やダイビングでも出会える?

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ジンベエザメの特徴

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分類 テンジクザメ目ジンベエザメ科ジンベエザメ属
和名 ジンベエザメ
学名  Rhincodon typus
分布 世界中の熱帯・亜熱帯・温帯域を回遊している。
特徴 体は紡錘形で、頭部は扁平。頭部や胸鰭、尾鰭には淡黄色の斑点が、体には白の格子状模様に淡黄色の斑点がある。

ジンベエザメについて

世界最大の魚類として知られているジンベエザメですが、どのような生物なのでしょうか。ここでは、ジンベエザメの生態や特徴、ジンベエザメに会える場所などをご紹介します。

分類

ジンベエザメってどんな魚?

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ジンベエザメはジンベエザメ科ジンベエザメ属に分類されており、1種で1属を形成しています。世界中の温帯から熱帯の海に生息しており、主に海面近くを回遊しています。その大きさと独特なフォルムから他種との識別は容易です。魚体は紡錘形で平たい頭部の先端に口が付いており、体側には3本の隆起があって、1本は三日月状の尾ビレの付け根につながっています。体色は灰色から青灰色をしており、名前の由来にもなっている白色の斑点が入ります。

体長

ジンベエザメの生態

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ジンベエザメは現在までに最大で10~12mまでに達することが確認されていますが、さらに大きくなることが推定されています。ジンベエザメの生態に関してはまだ不明な点も多いですが、オスは体長6~9m、メスは体長9m前後で性成熟すると考えられており、ここまで成長するには数十年の年月がかかります。

食性

ジンベエザメの食性

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ジンベエザメはその巨体に見合わず、オキアミなどの動物プランクトンを主食としています。その他には、カタクチイワシなどの小魚やクラゲ類、海藻、サンゴの卵や魚卵などが胃の内容物と排せつ物から発見されています。いずれにしても、人間を捕食するために襲うようなことはありません。食事の際、ジンベエザメは口を大きく開けて周囲の海水ごと餌を吸い込み、エラから海水だけを排出することで、残ったエサを濾し取って食べています。

性格・習性

ジンベエザメは可愛い

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ジンベエザメは回遊性が強く、アメリカ西海岸のカリフォルニア沖で放流された個体が、西太平洋まで移動した例も報告されています。日本近海では春先から秋口にかけて見られますが、特に夏に多いです。性格は温厚かつ臆病で、人間が近づいても意に介さない個体も多いので、ダイビングで近くを一緒に泳ぐことも可能です。

名前の由来

ジンベエザメの由来は甚平

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ジンベエザメは漢字では「甚平鮫」または「甚兵衛鮫」と表記し、名前の由来は体の白色の斑点が衣服の甚平の模様に似ていることから来ています。この模様は個体ごとに異なるので、個体識別に役立っています。英名では「Whale Shark」と呼び、直訳すると「鯨鮫」となるので、その大きさに焦点を当てた命名になっています。

 

ジンベエザメは絶滅危惧種?

ジンベエザメは絶滅危惧種?

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ジンベエザメは回遊性が高いこともあり、全世界にどれほどの個体数が生息しているかは不明です。しかし、過去にはインドや台湾、フィリピンなどの国でジンベエザメを対象とした漁が行われていたこともあり、現在では個体数が減少していると考えられています。そのため、ジンベエザメはワシントン条約の付属書IIに掲載されており、IUCNレッドリストにおいても、絶滅の危険が増大している種(Vulnerable)として記載されています。

ジンベエザメに会える水族館

水族館のジンベイザメ

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国内でジンベエザメを飼育している水族館としては、沖縄県の「美ら海水族館」が代表的です。同水族館で飼育されている「ジンタ」は2018年で飼育23年目を迎え、現在もなお世界最長飼育記録を更新中です。また、大阪府の「海遊館」も有名で、毎日の食事タイムには立ち泳ぎで餌を吸い込んで食べるジンベエザメの様子を見られます。他にも、石川県の「のとじま水族館」や鹿児島県の「いおワールドかごしま水族館」、神奈川県の「八景島シーパラダイス」でジンベエザメに会えるので、お近くの水族館を覗いてみてはいかがでしょうか。

野生のジンベエザメにも会える!

ジンベエザメに会えるツアー

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現在では野生のジンベエザメを目的にしたツアーも数多く組まれており、場所によってはほぼ100%の確率で野生の個体に出会えます。国内ではやはり沖縄県でのツアーが多いですが、日本と言う立地上、冬季はジンベエザメが寄り付かないので開催期間に注意してください。国外であればフィリピンの「オスロブ」でのダイビングツアーが有名で、野生個体の餌付けを行っているので通年でほぼ必ず出会うことが可能です。タイにも人気のダイビングスポットが多く、「シミラン諸島」や「タオ島」、「サムイ島」がジンベエザメの出没エリアとして知られています。また、モルディブの「アリ環礁」も年間を通して、野生のジンベエザメが見られるスポットとして知られており、こちらはクルーズ船ツアーが人気です。

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ジンベエザメはイラストなどのグッズも大人気!

ジンベエザメのイラスト

 

出典:イラストAC

ジンベエザメはその人気から、グッズも数多く展開されています。ジンベエザメのイラストをあしらったTシャツやメモ帳などは普通に市販されていますし、美ら海水族館などの施設ではぬいぐるみやキーホルダーといったものは必ずと言っていいほど販売されています。タオルやスマホケースのような日常的に使用できるグッズもあるので、お気に入りの一品を探してみてはいかがでしょうか。

ジンベエザメに会いに行こう!

ジンベエザメに会おう

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ジンベエザメは世界最大の魚類として知られていますが、回遊性が非常に高いこともあり、生態については未解明な部分も多いです。過去に乱獲されていた影響で個体数が減少していることが考えられ、絶滅が危惧されていますが個体数の把握もできていません。その巨体からは想像できない温厚なサメで、ダイビングなどで触れ合うこともできる魅力に溢れる魚です。身近にある水族館でも会いに行けるので、ジンベエザメを介して海の神秘に触れてみてはいかがでしょうか。

ジンベエザメに会おう