アイキャッチ画像提供:平尾真也氏
分類 | サケ目サケ科イワナ属 |
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和名 | エゾイワナ |
学名 | Salvelinus leucomaenis |
分布 | 北海道の全域、青森県の一部河川 |
特徴 | 丸太形の体型をしており、体側に大きな白色斑点が多数ある |
エゾイワナとアメマスは同種
提供:平尾真也氏
エゾイワナとアメマスという名前の魚がいますが、両種は同じ種です。エゾイワナは海に降りて生活しない河川残留型で、アメマスは海で大型化する降海型です。 アメマスは非常に大型化し、1mに達する個体も中にはいます。
また、アメマスは銀毛化(スモルト化)と呼ばれ、鱗が銀色に変化しますが、エゾイワナは変化しません。斑点の大きさもエゾイワナがやや小さく、腹部に黄色が残っている場合が多いことでも区別できます。
エゾイワナの生態
エゾイワナの産卵期は9月中旬〜10月中旬頃で、一度の産卵で死ぬことはなく、数年に渡って産卵を行います。小型の個体は昆虫や魚卵などを捕食しますが、大きくなるにつれてやや魚食性が強くなります。
ザリガニやネズミなどを捕食した例もあるほど、獰猛でな魚としても知られています。降海型のアメマスは北海道であれば、8月中旬のお盆ごろから遡上し始め、産卵後の11月頃からまた海へ降りますが、産卵とは関係なく河川に残留する個体も一部います。
エゾイワナの釣り方
提供:平尾真也氏
エゾイワナは餌でのミャク釣りをはじめ、ルアーやフライなどで狙うことができます。釣りをする川の幅に合わせて、ロッドの長さを選びましょう。ミャク釣りの餌は、ミミズやぶどう虫、いくらがおすすめです。ルアー釣りの場合はミノーなどに特に反応がよいので持っていくことをおすすめします。
エゾイワナの飼育
エゾイワナは他のイワナ属と同様に冷水を好む性質があるため、水槽用クーラーを用いて水温を15度以下に保つことが重要です。また本種をはじめとするサケ科魚類は縄張り意識も強いため、 最低でも90cm以上の水槽を用意するのが望ましく、石や流木を組んで隠れ家を作ってあげましょう。
強めの水流もあったほうがいいので、水中ポンプを用いて渓流のような流れを作ってあげるといいと思います。
エゾイワナの料理
エゾイワナはヤマメなどに比べると身がやや水っぽいとも言われています。食べる際は、シンプルに塩焼きなどがおすすめです。また、エゾイワナのヒレや骨を炙って日本酒に入れる、ヒレ酒や骨酒などもおすすめです。
あまり大きすぎると食味も落ちてしまうので、食べる際は20~30cm程度の大きさがおすすめです。
エゾイワナを追って北海道へ!
撮影:FISH PARADISE!編集部
エゾイワナやアメマスを釣ったり、見てみたい場合はやはり北海道にいくのが手っ取り早いです。北海道の河川では、場所によっては海から数百mの場所にもエゾイワナが生息していて、本州のイワナとは違い比較的簡単に見ることができます。
北海道を訪れた際は、ぜひエゾイワナにも会いに行ってみてはいかがでしょうか。