アイキャッチ画像出典:FISH PARADISE!編集部
分類 | コイ目コイ科フナ属 |
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和名 | ゲンゴロウブナ |
学名 | Carassius cuvieri |
分布 | 琵琶湖・淀川水系(自然分布)、日本各地の湖沼・河川に移植 |
特徴 | 体高は高く、第一鰓弓の鰓耙数は同属他種よりも多い(92~128)。30~40㎝。 |
ヘラブナの特徴
出典:FISH PARADISE!編集部
ヘラブナは琵琶湖固有種のゲンゴロウブナ(源五郎鮒・夏頃鮒)のうち、体高が高く大型の個体を選んで交配させた改良種です。最大の特徴は体形で、ゲンゴロウブナに比べると背が盛り上がり、横から見ると菱形に近い形で、海の魚のようにもに見えます。成長が早い上に長生きで、50センチを超える個体も珍しくはありません。元々は食用として改良されましたが、現在ではゲームフィッシュとして親しまれ、全国の湖沼に放流されています。
ヘラブナの生態
ヘラブナの食性
ヘラブナは、ジンベイザメやマンタなどと同じくプランクトン食で、水中の動・植物性プランクトンを捕食します。このためギンブナなどに比べると、プランクトンを濾し捕るための「鰓耙」の数が多くなっています。淡水魚では、北米のヘラチョウザメや中国のハクレン、コクレンも同じように特殊な鰓をしています。プランクトンは日照や水温によって発生場所や水深が変化します。ヘラブナはそうした場所でプランクトンを水ごと吸い込んで鰓で濾し、食べています。
ヘラブナは釣りの人気ターゲット
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バスブーム以前、「釣ったら食べる」ことが多かった日本の淡水釣りの歴史の中で、釣ってリリースすることに特化した釣魚は少なく、ヘラブナはその代表でした。ヘラブナ釣りは釣技を研究するほど釣果が上がる奥深い世界。返しのないヘラ専用針や、精緻なヘラ浮き、釣り味が十分に楽しめるヘラ竿など、工夫の粋を集めた魅力的な道具類も充実しています。
ヘラブナの飼育方法
ヘラブナは食べることができる?
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ヘラブナは通常、釣った後はリリースされ、持ち帰って食べる釣師はほとんどいません。しかし元々は食用のための改良品種なので、当然食べることもできます。ヘラブナの元となったゲンゴロウブナは二ゴロブナと並び、琵琶湖名産の鮒寿司の原料です。古い釣りの本などでは、豆腐やゴボウなどとともにみそ汁にする料理法などが紹介されています。
ヘラブナに癒されよう!
歩き回ってキャストを繰り返す「動の釣り」に対し、ヘラブナ釣りは「静の釣り」と言えます。自らの気配を消し、浮きに集中し、静かに水中の気配を量る時間は心地よく、いつのまにかストレスを消し去ってくれます。黙々と一人、湖面に餌を打ち込むヘラブナ釣りの釣人は、「ヘラ師」と一種の畏敬の念をもって呼ばれます。あなたも喧騒を忘れ、ヘラブナ釣りで癒されてみてはいかがでしょうか。また、マニアな方はヘラブナ飼育にチャレンジしてみてくださいね。