シイラ(マヒマヒ)の生態や料理法!刺身でも食べれるの?




アイキャッチ画像撮影:奥出裕介氏

分類  スズキ目スズキ亜目シイラ科シイラ属
和名  シイラ
学名 Coryphaena hippurus
分布  全世界の熱帯・温帯地域
特徴  成魚は最大で体長2m・体重40kg近くに達する。体は強く側扁して体高が高く、体表は小さな円鱗に覆われる。オスの額は成長に従って隆起する。

シイラの生態

写真提供:奥出裕介氏

シイラは水温20℃以上の表層に生息します。そのため、夏季に黒潮の影響が強い地域では岸からでも狙うことができます。1m以上の大型魚では単独行動をすることが多いですが、50cm以下の小型魚は漂流物と共に群れで行動することがあります。産卵期は春から夏となります。成長は速く、生後1年で体長40cm前後、2年で約70cm3年で約90cm5年で1m以上に達する。肉食性で、表層の魚類、イカ類などを捕食するため、ルアーフィッシングの恰好の対象魚となります。

シイラってどんな味がするの?

シイラは白身魚の部類に入りますが、身はやや赤みがかった色合いをしています。白身魚ということもあり、どちらかといえば淡泊な味ですが、やや赤みがかった青魚のような風味も併せ持ちます。感覚的にはサラワに近い味です。脂を豊富に含むような身質ではありませんが、上手に調理すれば十分に食べて楽しめる魚といえます。一番の欠点は、加熱するとパサつきが発生してしまうことで、このパサつきを解決できる工夫が必要です。

シイラのおすすめの料理

シイラ料理の一番の難関は加熱するとパサつきが発生してしまうことです。そのため、おいしく食べる工夫をご紹介します。

シイラのムニエル

写真提供:奥出裕介氏

シイラ料理の王道といえるでしょう。たっぷりのオリーブオイルで皮目からじっくり焼きましょう。ここで焼きすぎないことがポイントです。皮目をクリスピーに焼き上げ、身はふっくらと仕上げましょう。焼いた後の油を使ってソースを作るとよりおいしくいただけます。

シイラのフライ

油を足すといったら、やっぱり揚げ物です。卵と小麦粉、パン粉をふんだんに使用して、少し衣を厚めに仕上げるとよいでしょう。逆に竜田揚げのように、薄い衣の揚げ物にしてしまうとパサつきが目立っておいしくなくなってしまいます。

シイラ料理のポイント

そのほか脂を追加するおすすめシイラレシピはアヒージョです。もっともおしゃれな調理方法です。もしくはパサつきを逆手にとって燻製にするのも面白いかもしれません。

シイラは刺身で食べてもOK?

写真提供:奥出裕介氏

加熱調理するとパサつくシイラですが、刺身で食べると生のもっちり感が味わえてもっともおいしくいただけます。普通に刺身に造ってもおいしいですが、なめろうやカルパッチョ、漬けにしても楽しめます。変わり種として、濃いめの味付けのドレッシング(ピエトロドレッシングなど)で漬けにしてもgoodです。

シイラを刺身で食べる際の注意点

まずは寄生虫アニサキスです。フィッシュイーターなので逃れられない障壁ですが、釣ってすぐ、内蔵を除去することでリスクを軽減することができます。

 

アニサキスはどんな魚でも同じですが、シイラ特有の注意点があります。それは皮についている腸炎ビブリオ菌と粘液毒です。シイラを含む南方寄りの回遊魚では、表皮の腸炎ビブリオ菌の数が多くなるそうです。また、シイラの表皮を覆う粘液には毒性があるとのことです。これらの回避方法は①調理前に表面を真水(水道水)でしっかり洗うこと、➁サク取りするときは、まな板を変える・よく洗ってから使うことです。

 

あとは、青魚なども共通する赤身がかった魚での注意点として、ヒスタミン中毒が考えられます。これは、魚の死後、魚の温度が上がると生成されてしまう毒素ですので、釣った後はしっかり冷やして持ち帰りましょう。

シイラの釣り方

 

写真提供:奥出裕介氏

獰猛なフィッシュイーターであるシイラはルアーで簡単に狙うことができます。シーズンは夏場が最盛期です。メタルジグ、ソルトペンシルなどが有効です。表層付近で比較的早いアクションをすると反応が良いです。なかには大型のシイラ専門の仕立て船もあります。よく飛び跳ねる性質がありますので大迫力のファイトが楽しめます。水中を泳いでいるときは青みがかった魚体ですが、釣り上げた直後は興奮して体表がきれいな黄色に染まり、非常に綺麗です。

シイラは万力の別名を持つファイター

獰猛なファイターで引き味もかなり強いシイラ。大型魚にもなると青物にも引けを取らない、いわば「万力」との闘いです。ハイシーズンでは岸からでも簡単に狙うことができ、ルアーフィッシングのお手軽ターゲットとしても好評ですが、意外に調理の工夫次第では味も悪くありません。みなさんも釣れた際には上記を参考にしていただき、ぜひお試しください。