イサキは出世魚ですか?

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分類:スズキ目スズキ亜科イサキ科コショウダイ亜科イサキ属イサキ

和名:イサキ

学名:Parapristipoma trilineatum

特徴:成魚は全長45cmに達する。体型はやや前後に細長い紡錘形で側扁する。体表は細かい鱗が密集し、ザラザラしている。成魚の体色はオリーブがかった褐色だが、幼魚は体側の上半分に黄色の縦縞が3本ある。成長するにつれこの縦縞は薄れるが、成魚でも春夏には縦縞が出現する

イサキの生態

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東北地方以南の日本沿岸、黄海、東シナ海、南シナ海といった比較的暖かい海に生息します。海藻が多い岩礁域に生息し、群れを作ります。そのため、磯のフカセ釣りや、岩場でのウィリー釣りなどで釣られます。食性は肉食性で、小魚・甲殻類・多毛類等の小動物を捕食します

かわいい赤ちゃん時代

イサキの幼魚はサビキ釣りなどのエサ取りとして釣られることがあります。茶色い背側の色の中に2-3本の白い縦縞模様が入ったキュートな見た目をしています。その見た目から猪の子供に似ている、あるいは野菜の瓜のようだ、ということで「ウリボウ」というあだ名で親しまれています。

鍛冶屋殺し!?

そんな物騒な異名も持つイサキ、それは中骨がしっかししていて堅いためだといわれています。でも、安心してください。輪切りにしようなんて思わない限り、あまり支障はありません。むしろ骨がしっかししていて3枚おろしにしやすいです。

イサキの旬

イサキの旬は産卵前の初夏、5-7月と言われています。このころのイサキは白身にしっかりと脂がのり、大変おいしいです。

イサキの釣り方

イサキがいるところにいれば比較的簡単に釣れ、釣りの入門とも言われています。

一番手軽なのは乗合船に乗ってしまう

イサキは岩礁帯にいることが多いため、おかっぱりでは浮きフカセ釣りというすこし難しい釣りになってしまいます。いっそうのこと、イサキを狙う、狙える乗合船でいっちゃいましょう。人気の魚種なのでお近くの遊漁船でも案内があると思います。

乗合船での仕掛けは?

基本的にはコマセビシを使ったウィリー釣りが一般的です。サビキ釣りの最強バージョン、船釣りの入門仕掛けです。ビシと言われるかごにコマセを詰め、その先に2-3本の針を付けて、オキアミを付けエサにします。

おかっぱりでの狙い方は?

潮通しのよい岩礁帯に近い堤防から遠投かご釣りが無難でしょう。あるいは本格的な方は渡船で沖の磯まで渡してもらいウキフカセで狙うもの通です。

イサキのレシピ3選

基本的にはなにをしても美味しい魚ですが、おすすめの食べ方を3つ紹介します。

刺身・焼き霜降り

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やっぱりなんといってもコレ!白身なのに濃厚な味、うまみ、脂が噛むほどに楽しめます。また、皮目がおいしい魚なので皮だけさっと炙ると脂が一層引き立ちます。

カルパッチョ

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お上品でおしゃれな感じを演出できます。濃厚な身にさっぱりしたカルパッチョソースがよく合います。いつもの食べ方に飽きてしまった贅沢な食いしん坊さんにおすすめです。

塩焼き

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超王道!滴る脂で台所はうれしい悲鳴に包まれます。ふわっと身離れがよく、皮目の濃厚な脂が絶品です。

夏の食卓を彩る風物詩 食べすぎ注意

漁業資源としても遊漁対象としても非常に人気の高い魚、イサキ。近年は資源管理が施されているようです。小さなウリボウが釣れてしまったら、かわいいので逃がしてあげましょう。きっと、恩返しにきてくれるかも。。。

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