大磯砂は安価で扱いやすい定番の底床材!フィルターや水草との相性は?

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大磯砂とは

大磯砂はアクアの定番

撮影:FISH PARADISE!編集部

大磯砂とは昔からアクアリウムの底床材として有名な黒色や灰色の砂利です。以前は神奈県にある大磯海岸で採集されていたことからその名がつきましたが、現在は大磯砂という名で流通しているもののほとんどは海外からの輸入品となっています。大磯砂は採集地が様々であるため、粒の大きさや色にばらつきがあります。また、大磯砂には貝殻やサンゴの破片も混入しています。

大磯砂の3つのメリット

大磯砂のメリット

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大磯砂のメリットについて見ていきましょう。

価格がとても安価で入手しやすい

大磯砂は、価格がとても安価で入手が非常に容易であるというメリットがあります。品質や採集地によって価格にばらつきはありますが、3~5kgで500~1000円前後、10kgで1500~2000円前後が相場です。また、大磯砂は通販をはじめ、熱帯魚ショップやホームセンターなどペット関連・園芸関連を扱っているお店の大半で入手することが可能です。アクアリウムを始めたいと思った時に安価ですぐに手に入る大磯砂はとても便利です。

とても崩れにくく繰り返し使える

アクアリウムの底床材としてよく使われるソイルなどは使用していると徐々に形が崩れてきて、半年から1年程度で好感が必要になりますが、大磯砂はそのような必要はありません。大磯砂は非常に硬い小粒の砂利な為、数年単位で利用することが可能である点もメリットと言えるでしょう。

魚の色飛びがしにくい

大磯砂は暗めの粒で構成されているため、観賞魚の色飛びを防止してくれるというメリットもあります。ベアタンクや白系の砂、硅砂などを底床材として使用していると、観賞魚がそれらの色に体色を近づけようと明るめの体色になり、せっかくの模様が薄くなってしまう場合もありますが、大磯砂ならその様な色飛びがしにくく体色を落ち着けてくれる効果があります。

大磯砂の2つのデメリット

大磯砂のデメリット

出典:ぱくたそ

大磯砂を使用する際のデメリットや注意点も確認しておきましょう。

初期は水質をアルカリ性に傾けてしまう

大磯砂は海から採集されており、貝殻やサンゴの破片が混入していることから、使用初期の頃はそれらが水に溶け出し、無処理のままだと水質をアルカリ性に傾けてしまいます。使い込んでいくとおおよそ1年程度で水質への影響はなくなりますが、アルカリ性に弱い生物に使用する際は注意が必要です。アルカリ性にならないようにするためには、酸処理と呼ばれる工程が必要で、食酢などに漬け置きすることで対策することが可能です。

大磯砂自体には栄養がない

大磯砂自体には、栄養系ソイルの様な効果は見込めません。そのため、育成において底床に栄養が必要になる水草などには大磯砂は不向きと言えます。

大磯砂では水草の育成はできないの?

大磯砂で水草は育成できる

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大磯砂自体には栄養がないため、栄養が必要な水草には向いませんが、水草の育成が出来ないというわけではありません。大磯砂はある程度の大きさがあり、途中で形が崩れたりしないことから、通水性が良く水草の根が張りやすいという面もあります。また、水槽水草用に固形タイプの肥料や水に添加するタイプの肥料などが多数発売されていますので、これらをうまく利用するといいでしょう。また、水草の育成要件は底床の種類だけではなく、光量やCO2添加量も大きく関わっています。水草毎の特性を理解しておけば、大磯砂で育てられる水草もたくさん存在します。

大磯砂は底面フィルターとの相性がいい

大磯砂は底面フィルターとの相性がとてもよいと言われています。底面フィルターは底床材をろ材として利用するろ過方式ですが、大磯砂は程よく通水性があり、バクテリアの住処としておすすめです。また、餌の食べ残しや排泄物で底床が目詰まりしてきても、大磯砂なら型崩れを気にせずにザクザクと掃除ができることからも、底面フィルターと相性はとても良いと言えます。

大磯砂を選ぶときは粒の大きさに注目!

大磯砂の粒の大きさに注意

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大磯砂には粒の大きさによって分けて商品化されているものもあります。粒が大きいほど通水性がよくなりますが、ゴミなどが下層に入り込みやすくなります。水草などを特に植えず、底面フィルターのろ材としての役割を重視するならやや大き目の大磯砂を選ぶと良いでしょう。一方、水草をメインで育成したい場合などには、根を張りやすいやや小さめの粒の大磯砂を選択すると良いでしょう。

おすすめの大磯砂6選

市販されている中からおすすめの大磯砂を集めてみました。粒の大きさや色などから自分の飼育スタイル・用途にあった大磯砂を見つけてみてください。

 

大磯砂でアクアリウムを始めよう!

大磯砂は安くで扱いやすい

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アクアリウムを始めようとなると色々と揃えなければならないものも多く、底床材も以外とお金がかかる道具の一つです。そんな中でも大磯砂はとても安く入手しやすいので、初心者には最適と言えるでしょう。ちょっとした扱いさえ守れば、数年単位で使えるのも大きな魅力です。そして、派手ではないですが、大磯砂独特の渋さは水槽にも合わせやすいですよ。これからアクアリウムを始めようとお考えの方は、ぜひ大磯砂を使ってみてください。

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大磯砂の画像