金魚鉢でおしゃれにアクアリウム!おすすめ7選と鉢飼育のコツ

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金魚鉢とは

金魚を飼育するための容器と言えば、水槽ではなく金魚鉢を想起する方も多いのではないでしょうか。まずは、金魚鉢の特徴や歴史などについてご紹介します。

金魚鉢の特徴と歴史

金魚鉢とは

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日本において、金魚の飼育・鑑賞が世間一般に普及しだしたのは江戸時代の頃です。それに伴って、金魚を飼育するための容器である金魚鉢も誕生しました。ただ、その当時は「金魚玉」と呼ばれ、現在のように開口部が波打つような装飾は施されておらず、名前の通り金魚や水を入れる場所だけが開いたシンプルな球状をしていました。

 

当時の人々は、その金魚玉を台などに置いたり、軒先に吊るすなどして金魚を飼育・鑑賞していました。

 

現在の金魚鉢というと、開口部に色付けや波打つ装飾が施されていたりと、それ自体が高いデザイン性を持っている物が多いです。そのため、水槽飼育とは異なり、特別に水景を作らずとも優れたインテリアになり得ます。また、水槽よりも小型ゆえに軽く扱いも容易であるため、手軽に観賞魚の飼育が可能です。

 

しかし、その分だけ運用できる水量が少なく環境の維持管理が難しいので、長期飼育にはあまり向いていないと言えます。近年では、これら金魚鉢での維持管理の難しさを補いつつインテリア性を両立させる目的で、太鼓鉢や睡蓮鉢での金魚飼育も一般的になってきました。

金魚鉢で飼える魚

金魚鉢で飼える魚は?

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金魚鉢は水槽と比較すると小さい物が多く、その分だけ入れられる水の量が少ないです。詳しくは後述しますが、水量が少ないと水温・水質が不安定になりがちなので、基本的に飼育できる魚種は丈夫な小型魚に限られます。

 

具体的な魚種として挙げられるのは、メダカ・アカヒレ・ベタ・小型カラシン(ネオンテトラなど)・小型グラミー(ドワーフ系など)・モーリーなどです。また、魚ではありませんが、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビといったエビ類や、水草なども飼育・育成が可能です。

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金魚鉢のメリット・デメリット

金魚鉢のメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

金魚鉢のメリット

金魚鉢のメリット

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金魚鉢のメリットは何と言っても インテリア性の高さです。観賞魚飼育に用いられる水槽のほとんどは、それ自体には目立った装飾はなくシンプルですが、金魚鉢はそれ自体がとても優れたデザインをもっています。

 

レイアウトを凝らなくても、おしゃれに魚を飼育することができます。

金魚鉢のデメリット

金魚鉢のデメリット

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金魚鉢はその特殊な形状から、 レイアウトにはあまり向いていません。あくまで魚と金魚鉢というシンプルな組み合わせで楽しむものなので、レイアウトを自分で作ってみたいという方は水槽飼育の方が良いでしょう。

 

また、金魚鉢はフィルターなどを設置しづらく、掃除もしにくいというデメリットがあります。さらに、水量が確保しにくいため、 水温や水質が安定しにくいという点もデメリットと言えます。

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おしゃれでアクアリウムにおすすめの金魚鉢7選

おすすめの金魚鉢をご紹介します。おしゃれな金魚鉢でアクアリウムを楽しんでみてください。

ガラス製の金魚鉢

ジェックス 匠の技が生きる金魚鉢 大

手作りにこだわって製造されたガラス製金魚鉢です。手作りであるため、形状や気泡の入り方などに多少のバラつきが見られますが、品質には問題ありません。ガラスの透明度が高いので、カラフルな五色砂などを入れて飼育すると、抜群のインテリア性を発揮します。

ニッソー 金魚鉢 大

こちらも手作りの金魚鉢で、開口部が青色で着色されており、より涼しげな雰囲気を演出できます。本商品の最大の特徴は、エアチューブを通すための穴が予め開けられていることです。これによってエアレーションが行いやすくなっており、金魚鉢内の酸欠防止に大いに役立ってくれます。

おしゃれなガラス製金魚鉢 太鼓鉢

名前の通り、太鼓の形をしたガラス製の金魚鉢です。本商品は約7.6Lと、ある程度の水量を確保できるため、飼育環境の維持管理がしやすいです。内部も広めなので、水草や底床などで水景を作れることも魅力で、インテリアとして幅広いアレンジができます。

プラスチック製の金魚鉢

スドー 金魚の小鉢 るり

瑠璃色をイメージして着色された金魚飼育用の小鉢です。透明感のある青色の鉢は清涼感を与えてくれます。材質にはポリプロピレンが使われており、軽くて丈夫なので安心してお部屋に設置できます。浮草を浮かべて底砂を敷けば、手軽にビオトープを作成可能です。

金魚鉢 卓上透明プラスチック水槽 4リットル白

開口部に波打つデザインが無いシンプルな形状の金魚鉢です。水槽にも用いられるアクリルでできているため、丈夫で透明度も優れています。商品名の通り、金魚鉢としては多めの4Lの水を運用できるので、生体飼育の面もある程度考慮されています。

陶器の金魚鉢

信楽焼 陶水槽 黒釉丸水槽 大

ガラスと信楽焼を組み合わせた飼育容器です。ガラス面以外は陶器で覆われているため、ある程度の保温効果があって気温の影響が低下するので、水温の安定化に一役買ってくれます。また、信楽焼の表面のわずかな凸凹はバクテリアの定着を補助するため、水質を安定化させる効果も期待できます。

ジェックス 和の鴨口陶器鉢 墨黒

一つ一つ手作りされた陶器製飼育容器です。手作りであるため形状などにバラつきがありますが、それ故にインテリアとして映えます。開口部が鴨口の形状をしており排水がしやすい、容器自体が内巻きの形状をしているため魚が飛び出しにくい、など飼育面のことも考慮されています。

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金魚鉢での飼育のコツ

金魚鉢での飼育は難しい点もあることは前述の通りです。ここでは、金魚鉢で水生生物を飼育するうえでのコツや注意点などを解説していきます。

金魚鉢の酸素不足に気をつける

金魚鉢は酸素不足に注意!

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一定量の水に溶け込める酸素の量は決まっているので、水量が少ないと、その分だけ溶存酸素の絶対量も少なくなってしまいます。そのため、金魚鉢で生体を飼育する時は、水槽飼育よりも酸欠に注意が必要です。

 

また、水に溶ける気体の量は水温に依存しており、高温になるほど量が低下するため、夏場は特に気を付けなければなりません。

 

これを解決するには、なるべく大きい金魚鉢を使用することが挙げられます。なぜなら、多くの水を運用できれば、溶存酸素量も確保しやすいですし、気温の影響も低下するからです。さらには、広くなればエアレーションも行いやすくなるので、容器の大きさは重要です。

適切な水換えを心がける

金魚鉢は水換えをしっかりと行う必要がある

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金魚鉢飼育では水質の管理にもより注意を払わなければなりません。これは、発生する有毒物質の量自体が同じでも、水の量が少ないと濃度としては高くなり、生体に与える悪影響が大きくなるからです。そのため、水槽飼育よりも小まめな水換えが要求されます。

 

また、その水替え時にも気を付けるべきことがあります。それは、水温の差で、金魚鉢では元々の水の量が少ないせいで、新水の温度が与える影響が大きいのです。

 

急激に水温が変化すると「水温ショック」と呼ばれる状態に陥り、最悪の場合は生体が死に至るケースもあるので、水替え時は新水の温度を飼育水のものとなるべく合わせてから入れてください。

金魚鉢に水草を入れる

金魚鉢に水草を入れる

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水草は、光合成による酸素の供給や有害物質(硝酸塩)の吸収など、水環境の安定化に大いに貢献してくれます。そのため、金魚鉢での飼育においても、水草を入れることは飼育環境の維持管理に役立ちます。しかし、水草を入れていても酸欠には注意が必要です。

 

というのは、水草も光合成を行っていない時は、呼吸を行い酸素を消費するからです。そのため、消灯時間だけでもエアレーションを行っておくと安全です。また、水草が茂りすぎると魚の遊泳スペースがなくなってしまいます。

 

金魚鉢飼育においては特にトリミングが重要になる点には注意しましょう。

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屋外で金魚鉢飼育は可能?

金魚鉢の屋外飼育について

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屋外での金魚鉢飼育は基本的にはおすすめできません。まず、屋外だと気温の変化が大きく、それだけ生体に与える負担が大きくなるからです。

 

次に、雨が水質に与える影響も考えなければならなくなります。雨が飼育水に入ってしまうような環境だと、金魚鉢で運用できる水量だとどうしても水質の急変を招いてしまいます。

 

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さらに、外敵にも注意が必要になります。野鳥や野良猫はもちろんのこと、飛来する昆虫にも魚を捕食する種類が存在します。

 

これらのことから、屋外飼育をしたい場合は大量の水を運用できる大型の睡蓮鉢や、プラ舟などを用いた方が良いと言えます。

100均(ダイソー・セリアなど)の金魚鉢ってどう?

100円均一の金魚鉢について

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最近では、100円均一ショップでも金魚鉢を見かけるようになりました。確かに、安価な割にはデザイン性も高く入手も容易で、つい手を伸ばしたくなります。

 

しかし、一般的な金魚鉢よりもサイズが小さいことには注意が必要です。サイズが小さくなると運用できる水量も減少し、少量の水での生体飼育の難しさは前述した通りです。

 

金魚鉢自体が長期飼育にはあまり向いていない容器であり、それがより顕著になる点に留意してください。特に、初心者の方は水槽飼育などで、ある程度アクアリウム自体に慣れてから挑戦した方が良いでしょう。

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金魚鉢でおしゃれにアクアリウムを楽しもう!

金魚鉢はおしゃれ

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金魚鉢はそれ自体が高いデザイン性を持っているため、金魚鉢で金魚などを飼育するだけでも優れたインテリアになり得ます。しかし、一般的な金魚鉢は運用できる水量が少なく、それに伴って長期飼育が難しい容器であることも知っておいてください。

 

とはいえ、飼育する生体の種類を限定した上で、しっかりとポイント抑えて飼育すれば健康的に長生きさせることも可能です。何より、金魚鉢だけが持つ雰囲気は他に代えがたいものなので、上手に管理できるようになって金魚鉢でのアクアリウムを楽しんでみてください。

金魚鉢のおすすめ!