グッピーの繁殖・出産方法!オスメスの見分け方や必要器具は?




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グッピーはいきなり子を産む卵胎生メダカ

グッピーの繁殖は簡単

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グッピーの産卵形式は卵胎生と呼ばれ、卵をお腹の外に産み付けるのではなく、お腹の中で卵を育て孵化させてから子を生み落とす少し変わった産卵を行います。卵胎生の魚は様々な種類がいますが、グッピーやプラティなどのメダカの仲間に多いことから一般的にこれらを卵胎生メダカと呼んでいます。卵胎生魚は子供がある程度大きな状態で生まれるため、他種からの捕食リスク回避など生き残る上で有利になるような戦略の一つと言われています。

グッピーは一度に何匹子を産むの?

グッピーは一生のうちで数回産卵を行います。成熟間もない頃の初期の産卵では一度に10~20匹程度の仔を産みますが、2回目、3回目となると多い時には100匹近くの仔を産む事もあります。奇形や虚弱な子も生まれますので、実際は成魚になる数はもう少し少ないですが、小さな体でもグッピーの産む仔の数は想像以上に多く、あっと言う間に大家族ができてしまいます。

グッピーのオス・メスの区別方法

成熟したグッピーであれば、オスメスの区別は簡単です。ヒレが大きく見た目が派手なものがオス、パッと見て地味な見た目がメスと比べてみればすぐにわかります。

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また、グッピーのオスはゴノポジウムと呼ばれる生殖器が腹ビレの位置にあり、グッピーのメスは妊娠点と呼ばれる黒い点が肛門に近い腹部にあることでも区別できます。後者の区別方法はあまり成熟していない個体でも有効です。

 

ショップなどで成魚を購入する際は、初めからオス・メスを分けて販売していることがほとんどなのであまり心配ないでしょう。

グッピーの繁殖に必要な道具

グッピーの繁殖にあたり用意しておくべき道具をご紹介します。

産卵箱

親の隔離と子供が食べられないようにするために産卵箱が必要です。水槽の内側や外側に引っ掛けて使うタイプが主流です。外側にかけるものは管理がしやすいですが、水温が変動しやすくなるので注意も必要です。

ポンプ

産卵箱のタイプによっては、エアレーションで水槽との水の循環を行うものがあります。その場合はポンプを合わせて用意しましょう。

スポイト

稚魚を移し替えたり、細かな餌の食べ残しを掃除する際など、何かと役に立ちます。

目の細かいネット

スポイト同様に、魚の移動の際などにあると便利です。稚魚や親魚などはデリケートなので、できるだけ目の細かいネットや水ごと救えるネットを用意しましょう。

グッピーの繁殖方法:準備編

グッピーの繁殖にあたっての準備について説明していきます。 

成熟したオスメスの用意

繁殖の要となる成熟したグッピーのペアを用意しましょう。グッピーは生後3~4ヶ月程度で成熟します。ショップでは生後3ヶ月程度で販売されている個体が多いので、おおよその目安にしましょう。不安であれば、繁殖したい旨を伝え、確認してみてください。

オスメスの比率

オスメスの比率ですが、オスとメスを同じ数で2~3ペアか、オスの数を若干少なくすると良いでしょう。オスの数を少なくする理由は、オスが繁殖期になるとメスを追いかけ回すようになるので、オスが多すぎるとメスが疲れてしまうためです。また、オス同士でメスを取り合う事もあります。1ペアでも繁殖は可能ですが、健康で相性の良いことが条件です。

繁殖の兆候

グッピーの繁殖の兆候として、オスがメスを盛んに追いかけ回すようになります。また、メスのお腹が大きく膨らんで、妊娠点がはっきりとしてくるのも兆候の一つです。

妊娠期間と産卵周期

グッピーは交尾を行ってからおよそ28日後に子を産むと言われています。グッピーの交尾は非常に短く、なかなかタイミングよく観察はできませんが、オスがメスを追いかけ回している様子が見られれば交尾も行われていると考えて良いでしょう。また、グッピーは一度産卵を行ってから約30日後に再度、産卵を行えるようになり、一生のうちでおよそ2~3回子を産みます。

産卵箱のセット

繁殖の兆候が見られたら、産卵箱を水槽にセットしておきましょう。基本的にはもともといた水槽と水温や水質は同じになるはずですが、産卵箱の中に汚れた水が滞留しないよう注意しましょう。

グッピーの繁殖方法:実践編

 繁殖までの準備が整ったら、いよいよ親を隔離して子を産んでもらいます。

産卵箱に入れるタイミング

メスを隔離するタイミングは、先ほど説明したメスの変化が顕著になってきたと感じたら早めに行います。ただ、隔離して数日経っても産まないようでしたら、水槽に戻して様子を見ましょう。あまり狭い環境に長期間メスを入れておくとストレスを抱えてしまいます。

健康維持に注意する

繁殖を成功させるには親のグッピーが健康でなければなりません。水の汚れや水温の変化などに最新の注意を払い、繁殖中は体調を崩さないようにしてあげる努力が必要です。

水槽内で子が産まれてしまった場合は

繁殖を計画的に行っていても、親魚を産卵箱に移す前にメイン水槽内で子を産んでしまう事もあります。また、グッピーのメスは、一度の交尾で精子を体内に貯蔵できるため、産卵が終わったと思いオスメスを隔離しても子が生まれてしまうことがあります。そのような場合でも、焦らずに稚魚を網などですくい産卵箱に移しましょう。産卵を想定して、水槽内もシンプルにしておくとなお良いです。

グッピーの繁殖方法:子育て編

 無事に子が産まれたら、いよいよ子育てに入ります。ちょっとしたコツをつかめば決して難しくないので、しっかりと確認しておきましょう。

子のエサの種類

グッピーの子は比較的大きいサイズで産まれるため餌もそれほど難しくありません。稚魚用の人工飼料をはじめ、ブラインシュリンプなどをうまく組み合わせながら餌を与えると良いでしょう。初期の頃はブラインシュリンプを与えた方が生存率はぐっと上がります。

餌やりはこまめに行う

 グッピーの稚魚の餌やりは、少量をこまめに与えることを心がけてください。餌を与えすぎると水質悪化の原因にもなります。1日3回は与えてあげた方がいいですが、日中餌やりが難しいようであれば、朝と夕方の2回与えるようにしましょう。

産卵箱の水換えもしっかりと

 産卵箱の中は意外と水質が悪くなる事もあります。エアレーションで循環しているように見えても、こまめにスポイトなどでゴミを取りつつ、換水を行ってあげましょう。

親と混泳させるタイミング

稚魚が小さいうちは親が稚魚を食べてしまう事もあるため、混泳は避けましょう。目安としては子の体長が2cmを超えたら、混泳させても問題ないと言われています。2cmに成長するまでは別々に管理し、大きくなったら元の水槽に戻してあげても問題ありません。

グッピーの繁殖をさせる際の注意点

 グッピーの繁殖における注意点をチェックしておきましょう。

基本的に混泳はさせてはいけない

 繁殖を狙うのであれば、基本的には他種との混泳はNGです。他種と混泳させていると、グッピーが落ち着かずストレスを感じるばかりか、もしも稚魚が産まれてしまっても食べられてしまう可能性もあります。本格的に繁殖を狙うのであれば、混泳はしないようにしましょう。

繁殖させすぎにも注意

グッピーは丈夫な反面、簡単に増えすぎてしまう魚でもあります。繁殖が楽しくなって、グッピーを増やしすぎた結果、自分の手には負えなくなって河川に放流するなどはもってのほかです。自分が終生管理ができる範囲で繁殖を楽しみましょう。

グッピーの繁殖にチャレンジ!

グッピーの繁殖にチャレンジ

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アクアリウムの楽しみ方は様々ですが、繁殖もそのうちの一つです。グッピーは繁殖も比較的容易で、初心者もポイントさえつかめばチャレンジできます。ぜひ、自分で繁殖させる楽しさや面白さを実感してみてください。もちろん、産まれたグッピーたちは責任をもって大切に育ててあげましょうね。

 

グッピーの繁殖法に迫る

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FISH PARADISE!編集部

魚をこよなく愛し、沢山の人に魚の面白さを伝えようと日々奮闘しています。実際にフィールドに出掛けたり、飼育や料理にもチャレンジ中!皆様に有益な情報をお届けできるよう頑張りますっ!