メダカの飼い方を徹底解説!5つの必要道具や繁殖方法も




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メダカってどんな魚?

「メダカ」は「キタノメダカOrizias sakaizumii」と「ミナミメダカOrizias latipes」という2種類の魚を総じて言ったものです。平地の池や湖、水田、河川の下流域の流れのゆるいところなどで、数十〜百匹ほどの群れで生活しています。全長4cmほどと小さく、一説では、目が比較的上の方についていることから、漢字で「目高」と書くとも言われています。プランクトンを中心とした雑食性で、目と同じく高い位置にある口を使って水面に漂う餌を食べます。昼行性で明るくなると水面上で行動を開始し、夜間には少し深いところや水草の中で過ごします。寿命は約1年で、この間に繁殖・産卵を行います。

メダカの種類

前述のように、メダカは「キタノメダカ」と「ミナミメダカ」を総称したものです。2011年に、日本各地のメダカの遺伝子型を調査した結果、メダカは北日本集団(=キタノメダカ)と南日本集団(=ミナミメダカ)の2つの大きなグループに分けられることが判明しました。地域により遺伝子型が違うメダカですが、自然保護と称した放流などにより、遺伝子攪乱などの問題が起こっています。これとは別に、観賞用や実験教材として大量に繁殖・販売されているものもあります。一般的に「ヒメダカ」と呼ばれるものですね。「ヒメダカ」は品種として開発された種なので、金魚のランチュウや琉金と似たようなものと言えるでしょう。この「ヒメダカ」が改良され、近年では「楊貴妃メダカ」「幹之メダカ」「ダルマメダカ」など、様々な品種が開発されています。

メダカを飼ってみたい!その前に…

さて、そんなメダカを“飼ってみたい”と思った方もいるのではないでしょうか。メダカの飼い方はいたってシンプルです。初心者でも簡単に飼うことのできる魚と言えるでしょう。しかし、メダカを飼うにあたって一つだけ大切なことがあります。それは、「一度飼ったら責任を持って最後まで飼うこと」です!これは他のペットにも当てはまりますね。飼えなくなったら近所の川に放す…なんてことだけは絶対にしてはいけません。元々住んでいた生き物が減少・絶滅し自然破壊に繋がることがあるからです。一度飼った生き物は最後まで面倒をみてあげてください。それが一番生き物にとって幸せなことなのです。

メダカの飼育に必要な器具

メダカの飼育はいたって簡単で、必要な道具は他の魚よりも少ないでしょう。これらを揃えておけば、基本的には問題はありません。メダカの飼育セットなんて便利なものもあるので、初心者の方はそれを購入するのが無難でしょう。もし個々に揃えるならば、以下を参考にしていただければと思います。

飼育容器

飼育容器はメダカの飼育数に比例して大きいものが必要です。というのも、メダカは案外気が強く、個体間でのなわばり争いが起こることもあるため、弱い個体がいじめられないようにある程度のスペースが必要と言えます。これを防ぐために飼育数を多くしてメダカを混乱させる方法もあるのですが、それよりも大きめの水槽に水草など隠れ場を作り弱いメダカが逃げられるようにした方が良いと思います。30cm程度のプラケースなら10匹、60cm水槽なら20匹が大体の目安です。

底砂

メダカは水田や小川に生息しています。そのため、底砂としてはその環境に似たものを用いると良いでしょう。大磯砂、砂利、ソイルなどは比較的使いやすくおすすめです。共に水草を飼いたい場合は養分が含まれ、水質が比較的安定するソイルが良いでしょう。最悪底砂はなくても構いませんが、その時はメダカの隠れ家となるものを入れてあげましょう。専用のものがペットショップで売っています。

水草

水草はメダカの隠れ家や産卵床として必要と言えます。特にメダカが産卵した時は、卵を産み付ける場所として水草がとても役立ちます。メダカの卵が産みつけられるよう、細い葉をもつ水草が良いでしょう。飼いやすい水草としてマツモ・カボンバ・ホテイアオイが挙げられます。特にマツモは光を当てると増えてくれるのでおすすめです。ホテイアオイは屋外で飼育するのにおすすめです。

カルキ抜き

一般家庭だと水道水を使ってメダカを飼育することがほとんどだと思います。しかし水道水をそのまま使うと水道水に含まれている塩素によってメダカが死んでしまいます。水道水をバケツに汲んで1日おけば塩素は消えますが、即効性のあるカルキ抜きを用いるとすぐに塩素を取り除くことができます。

水質調整剤

カルキ抜きと併せて水質調整剤を使うこともあります。水の中には、目には見えない微金属粒子がたくさん含まれており、中にはカドミウムなど魚にとって悪影響を及ぼすものもあります。水質調整剤には、そのような金属の除去や魚の粘膜の保護を目的とした成分が入っています。また、水中の有害有機物質を分解し、水の環境を良くしてくれる光合成細菌(バクテリア)が含まれたものも市販されています。中にはカルキ抜きを含んだ水質調整剤もあるので、用途をよく確認した上で使用してください。

メダカの飼育に適した水温・水質

メダカの飼育において一番重要なものは水環境といえるでしょう。特に気にしたいのは水温と水質であり、定期的な水温のチェックと、飼育水の交換が必要といえるでしょう。メダカは20℃前後が適温と言われていますが、水温が高すぎると死んでしまうので注意が必要です。メダカは越冬できる種類ですので、低い分にはある程度は大丈夫ですが、活性が低くなり餌を食べなくなり死んでしまうこともあるので、高すぎず低すぎず、ある一定の水温帯で飼育するのがベストです。水質においても一定にしておいた方が良いでしょう。水道水にカルキ抜き(+水質調整剤)を加えたものを使い続けるのが一番安定して水質を維持できるでしょう。川の水や井戸水などを用いる場合もありますが、井戸水などの貯水は水質が悪くなっている可能性もあるのであまりおすすめしません。

メダカの餌

メダカは雑食性なので基本的には何でも食べますが、目と口の位置が上にあるので、水面上で食べやすい浮遊性の餌を用いるのが良いでしょう。ペットショップでメダカ専用の餌が数百円程度で多く売られているので、それを用いるのが良いでしょう。たまに冷凍アカムシをあげても良いと思います。1日1〜2回、餌をひとつまみ程度パラパラと水面に落としてあげると、メダカが寄ってきてパクパク食べる可愛らしい姿が見られます。

メダカの屋内(水槽)での飼い方

メダカは屋内でも屋外でも飼育することができる魚です。屋内で飼育する場合は先ほど挙げた飼育器具に加えて、持続的に空気を出すことができるエアレーションを設置するのが望ましいです。水槽は直射日光が当たらない明るい場所に置くのが良いでしょう。日の光が入りすぎると水温が上がりすぎ、メダカが弱ってしまう恐れがあるので気を付けましょう。光があまり入らない部屋で飼育する場合は照明を設置し、ある一定の時間で照射してあげましょう。照射時間を一定にすることで日周リズムができ、繁殖へと繋がります。

メダカの屋外での飼い方

屋外で飼育する場合、水槽はプラケースのような透明なものではなく、睡蓮鉢やプラブネなど、日光が入りすぎない色付きのものが良いでしょう。水量はあればより良いですが、深さがあるものより、面積が広いものの方が良いです。屋外飼育専用のケースも販売されていますので、お気に入りのものを探してみてください。底砂は赤玉土・荒木田土がおすすめです。メダカと併せてホテイアオイなど、浮遊性の水草を飼うと、メダカにとってよい日よけとなります。夏場は直射日光を避けるために、すだれなどの日よけを設置するのも良いでしょう。以上のセッティングを行えば、自然と植物プランクトンが増え、小さな生態系ができてくるため、餌は屋内より少なめ、エアレーションはなくて済みます。放置しすぎると緑ゴケが増えすぎてしまい、水環境が悪くなるので、適度に取り除いてください。

メダカのオス・メスの見分け方

ここまでご覧になって、メダカの基本的な飼育は分かっていただけたかと思います。さらに繁殖してみたいと思った方は、この先を読んでいただければ大丈夫です!意外とメダカの繁殖も簡単なんですよ!まずは繁殖するにあたって、メダカの雌雄の見分け方を教えます。

メダカの飼い方は簡単

出典:FISH PARADISE!編集部

オスの特徴

小学校の理科の授業で習ったなー…なんて人もいるかもしれません。メダカの雌雄の見分ける時にチェックするポイントはズバリ、”背びれ”と”しりびれ”です。メダカを横から見た際に、背びれに切れ込みがあり、しりびれが平行四辺形になっているのがオスです。

メスの特徴

一方メスは背びれに切れ込みがなく、しりびれは三角形をしています。産卵前のメスは卵を持っているからかお腹が大きいことがあります。体格差はあまりなく、メスの方がオスより心なしか小さいかもしれないぐらいです。

メダカの繁殖にチャレンジ!

いよいよメダカを繁殖させてみましょう!健康な雌雄のペアを最低1組準備し、餌をコツコツ与えていると、交尾・産卵を行います。メダカの相性などもあるので、もう少し余裕をもって多くのペアを飼育する方がより卵を得られると思います。ちなみに産卵から繁殖に最適な水温は25℃前後とされています。メダカは卵を水草に産みつけます。水草に卵を見つけた際はすぐに回収し、隔離ケースに移動させましょう。親個体がエサと間違えて食べてしまいます。水草がない!なんて時は市販の産卵床を使うと良いでしょう。卵を通気性のあるケースに入れておくと発生を進め、2週間ほどで孵化します。稚魚は引き続き隔離ケースで飼育しましょう。2日ほどは体内の栄養分で成長しますが、孵化3日後以降はこまめにエサをあげていくことが大切です。1日で少なくとも3、4回あげるのが良いです。手軽なエサとして、完熟ゆで卵の黄身が挙げられます。ほんの少量、すりつぶしてあげてください。最近は市販のエサもあるので、そちらに頼ってもいいかもしれません。生後3週間ほど経つと親と同じような形になり、生後1ヶ月経つとほとんど親と変わらない姿になります。ここまでくると、親と同居させても問題ないとは思いますが、体格差がある場合は体の大きい親にいじめられてしまうこともあるので、隠れ家をきっちり作ってあげる、稚魚用に水槽を設置するなどして対策してください。

メダカの病気と治療

メダカを飼育していると、病気にかかることもあります。かかりやすい病気の種類とその治療・対策方法もチェックしておきましょう。

メダカの病気の種類

白点病

メダカをはじめとした多くの観賞魚がもっともかかりやすい病気が白点病です。その名の通り、体表に白い斑点があらわれ、徐々に体力が奪われていきます。急激な水温の変化や水質の悪化によって引き起こされます。

水カビ病

白点病についで多く見られる病気が水カビ病です。ヒレなどにカビのようなもやもやしたものが発生します。水温が20℃以下になる秋以降の寒い時期に発生しやすくなります。

尾ぐされ病

尾ひれが溶けてしまう病気です。尾ぐされ病の初期では、尾ひれが充血したり赤い斑点があらわれてくるので、これを見つけたら要注意です。

メダカの病気の治療と対策

上記でご紹介した病気は早めの治療でしっかりと治すことができます。病気のメダカを見つけたら、別の水槽などに移動させてあげ、水温をゆっくりと時間をかけて、28度~30度付近まで上げましょう。また、同時に0.5%の食塩水で塩浴をするのがオススメです。塩浴をするとバクテリアが少なくなるので、水質が悪化するのが早くなります。こまめに水換えも行いましょう。

メダカの飼育はとっても簡単!

いかがでしたでしょうか。はじめは覚えることも多くてちょっと難しく感じるかもしれませんが、育ててみると意外と簡単です。まだメダカを育てたことがない方も、ぜひ一度飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。メダカがいる生活もなかなかいいですよ!