アイキャッチ画像撮影：FISH PARADISE！編集部
隼人錦とは
撮影：FISH PARADISE！編集部
隼人錦（はやとにしき）は比較的最近生まれた金魚の１品種で、巻木養魚場で平成20年に命名されました。隼人錦はジャンボアズマと呼ばれる品種の中から、 肉瘤が発達せず、尾が短い個体が生じ、それらを元に交配し続けたことで隼人錦は生まれました。
隼人錦はキャリコ柄の大型化する和金タイプの金魚ですが、普通の和金に比べて体高が非常に高く、やや寸づまりな体型が特徴です。なお、キャリコ柄ではなく、更紗（サラサ）や素赤のものは隼人錦と区別して隼人和錦と呼ばれます。
隼人錦の飼育方法
隼人錦は成長が早く、大型化するため他の金魚に比べて大きめの水槽やろ過設備が必要となってきます。
水槽サイズと飼育数
隼人錦は成長が早く、体長も最大で30cmを超えてきます。そのため、最低でも60cm規格水槽、できれば90cm水槽がおすすめです。同時に飼育する匹数も90cm水槽では2~3匹、60cm水槽では単独が好ましいでしょう。できるだけ、１匹１匹のスペースは広く確保することがポイントです。
ろ過設備と水換え頻度
隼人錦は大型になる金魚で、フンや食べ残しも多いので水質維持には注意しましょう。ろ過能力を考えて上部フィルターや外部フィルターを選択すると良いでしょう。必要に応じて、投げ込み式フィルターをサブフィルターとして導入してもよいでしょう。水換えも7日おきに1/4~1/5程度をこまめに換えていくようにしましょう。
水質・水温
隼人錦は日本で養殖されている金魚であるため、丈夫で特に水質や水温にうるさい種ではありません。冬季も餌やりと水換えの頻度に気をつければ、ヒーターはなくても越冬可能ですが、病気などが不安な場合は加温してもいいでしょう。
餌やり
大型に成長する隼人錦ですので、えさやりもしっかりと行いましょう。隼人錦に限らず、金魚全般に言えることですが、大量の餌を一度に与えるのではなく、少量を数回に分けてこまめに与えるのがコツです。餌の種類は、市販の配合飼料のほか、アカムシなどを幅広く与えると良いでしょう。
隼人錦は通販でも手に入る？
隼人錦は、徐々に全国の観賞魚店・金魚店で取り扱いが増えてはきてはいるものの、まだまだメジャーな品種ではありません。通販で隼人錦を販売している店舗が一部あるので、購入を検討していて近くのショップで取り扱っていない場合は利用をおすすめします。
大きく立派な隼人錦に育てよう！
隼人錦は和金型というシンプルな体型でありながら、他の金魚にはない圧倒的な存在感や魅力があります。らんちゅうやオランダ獅子頭などの肉瘤が発達した金魚が人気の傾向にありますが、一度隼人錦を育ててみれば、その魅力に取り憑かれること間違いなしです。
ぜひ、あなたも自分の手で、大きく立派な隼人錦に育ててみてください。
