水槽台の選び方とおすすめ14選!ニトリやホムセンのラックで代用はできるの?

水槽飼育を楽しむなら、水槽台はあったほうがいい!

水槽で水生生物を飼育するにあたり、専用の台を用意することに疑問を抱く方も居るかもしれません。水槽台の役割は、水槽を安定して設置することで安全に運用することですが、そういう意味では極端なことを言えば、床に置いてしまえば良いのですから。しかし、水槽飼育は対象の生物を鑑賞するために行われることも多く、そのような場合は水槽台はあった方が良いです。なぜなら、ある程度の高さがある台に水槽を置くことで、椅子に座ったままなど無理のない姿勢で、リラックスしながら鑑賞を楽しめるようになるからです。本記事では、水槽台のおすすめ商品や、代用品を用意したり自作する際の注意点などをご紹介します。

水槽台の選び方

水槽台が果たす役割は大きいので、なるべく信頼性の高いものを選ぶ必要があります。ここでは、水槽台を選ぶ際のポイントをご紹介します。

メーカー

昨今のアクアリウムブームの影響で、今や色々なメーカーが水槽台を発売しています。たかが台の選定にメーカーが重要なのか疑問に思うかもしれませんが、水槽台は言うなれば建築物の基礎に当たる備品なので、なるべく信頼性の高い製品を選ぶべきです。アクアリウム用品においても老舗と呼べるメーカーは存在しており、それらのメーカーの製品はやはり信頼性が高いです。アクアリウムはその性質上、水槽台が破損して水槽が倒れたり落下したりすると、飼育水がこぼれて家財道具に多大な損害を与える恐れがあります。せっかく育てた生体が死んでしまうことも考えられるので、信頼できるメーカーのしっかりとした水槽台を選びましょう。

機能性

水槽台を選ぶ際に見ておきたいポイントは、収納スペースがあること水槽を支えられる強度水槽サイズなど色々あげられます。特に、収納スペースと強度についてはきっちり調べた方が良いでしょう。様々なメーカーが水槽台を作っていますが、知名度のあるメーカーの方が安心感を持てます。

水槽台を選ぶ際に最も重要と言えるのが機能性です。特に、耐荷重は必ずチェックしておきましょう。アクアリウムは大量の水を運用するため、意外と重くなります。例えば、45cmの規格水槽の場合は約30Lの水が入るので、水の重さだけで30kg前後に達します。そこに水槽自体の重さやフィルターなど機材の重さが加わることになるため、相応の重さになってしまうのです。言うまでもなく、台の耐荷重を超えたものを置くと、台が破損する危険性が高くなるので注意してください。また、収納スペースの有無も重要です。水槽台には、内部を収納として使用できるものと、そうでないものがあり、実際にアクアリウムを運用するなら前者の方が便利です。これら、耐荷重や収納面も、アクアリウム用品を長く扱ってきたメーカーなら、蓄積されたノウハウにより信頼性の高い製品を作っているので、機能性の点でもメーカーは重要になってきます。

デザイン性(おしゃれさ)

水槽台のデザインは大きく2つあり、扉がなくフレームだけのタイプと、扉付きのタイプがあります。フレームだけのタイプはすっきり見えますが、配管や収納が見えてしまいます。扉付きのタイプは配管や収納を扉で隠すことができます。

現在では、水槽台も色々な商品があり、中にはデザイン性にこだわって作られているものもあります。アクアリウムはインテリアとしても大きな役割を果たすため、水槽台のデザインにも気を配った方が良いでしょう。なぜなら、お部屋の中で水槽台が浮いてしまうと、せっかくのアクアリウムの魅力が減少してしまうからです。その点でも収納の有無は重要になってきます。収納がない水槽台だと、チューブや配管などがむき出しになり、どうしてもインテリア性が低下してしまうためです。水槽台内部に収納があれば、外部フィルターやエアポンプなどは収納でき、チューブや配管などもある程度は隠すことが可能になります。アクアリウムに何を求めるかは人それぞれですが、インテリア性を追求したい場合は、水槽台1つで印象が変わってしまうことも頭に入れておくと良いでしょう。

小型水槽(〜60cm)におすすめの水槽台

GEX アクアラック ウッド 幅45×奥行き30cm以下水槽用 組立式水槽台ブラウン450BR(アマゾンより)

45cmクラスの水槽に適合した水槽台で、耐荷重は100kg以下です。リビングルームなどに置くことを考慮して作られており、ブラウンの木目調のデザインは様々な場面に調和します。水槽台の内部は収納に利用でき、背面は全て覆われておらず両脇が開いているため、配管などを隠しつつ容易に接続可能です。

コトブキ工芸 kotobuki 水槽台 プロスタイル 300/350 SQ(楽天より)

30cm四方の天板と、35cm四方のそれが同梱されている組み立て式の水槽台で、水槽サイズに合わせて天板を入れ替えて使用できます。黒色のシックなデザインをしているため、あらゆる場面で調和します。内部は収納になっており、棚板もあるので便利です。背面は片側が開いており、背面版にも円形のスペースが開けられているため、チューブなどを隠しつつの接続が可能です。

JUN ステージア 3030 ブラック (300×300×700mm)(楽天より)

長辺が30cm未満の小型水槽に対応した、組み立て済み水槽台です。黒色の落ち着いたデザインをしており、設置場所を選びません。素材に集成材を使用しておらず、水をこぼしても膨らんだりしないので、長期間に渡って安定して使用できます。背面は開いているため、機材を隠しながらの接続も容易です。

60cm水槽におすすめの水槽台

GEX 水槽台 アクアラックシェルフ 600(楽天より)

名前の通り棚タイプの水槽台で、幅60cm・奥行き33cm以下の水槽サイズに対応しています。シンプルなデザインをしているため、お部屋のインテリアとしても調和がとれることでしょう。55cmと高さが抑えられているので、座った状態からでも水槽内をよく鑑賞することが可能です。

GEX 60cm 水槽用 組立 2段台 (ブラック) 水槽台 キャビネット スチール台 品番:17056(アマゾン・楽天より)

スチールフレームを組み合わせたシンプルな棚タイプの水槽台で、そのデザインからお部屋のインテリアともよくマッチします。対応している水槽サイズは幅60cm・奥行き30cm以下。棚は2段になっており、それぞれ100kg、計200kgの耐荷重を持ちます。そのため、両方に水槽を設置する他、片方には機材と観葉植物を置くなど応用も可能です。

寿工芸 プロスタイル 600S ブラック(アマゾンより)

黒色の落ち着いたデザインの水槽台で、幅60cm・奥行き30cmまでの水槽に対応。耐荷重は110kg以下です。内部は収納になっており、両開き扉で開閉できます。背面が開いたスタイルになっているため、配管などを目立たずに接続できるうえに、放熱性にも優れます。

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60cm水槽用キャビネット JUN ステージア 6030(アマゾンより)

幅60cm・奥行き30cm以下の水槽に対応した、組み立て済みの水槽台です。デザインはシンプルな木目調をしているので、様々な場面で調和します。内部は収納として利用でき、扉を閉める際に勢いを弱める機能が付いているため、うっかりして生体を驚かすこともありません。

ニッソー 水槽台 ウッドデコスタンド 630(アマゾンより)

スチールフレームとMDF(中密度繊維板)を組み合わせた、丈夫な棚タイプの水槽台です。棚は2段になっており、耐荷重は上段が150kg、下段は50kgです。落ち着いたデザインをしているので設置場所を選ばず、高さ55cmと控えめに設計されているので、座ったままの鑑賞にも最適です。

90cm水槽におすすめの水槽台

GEX アクアラック ウッド 幅90×奥行き45cm以下水槽用 組立式水槽台 ブラック900BK(アマゾンより)

黒色の木目調デザインが落ち着いた雰囲気を演出する、キャビネットタイプの水槽台です。そのデザインからインテリアともよくマッチし、リビングなどに置いても馴染んでくれます。背面は両サイドが開いているため、内部にフィルターなどを配置しても熱がこもりません。

GEX AQUA RACK スチールスタンド 上下2段設置可能 耐荷重200kg 90cmスリム水槽用組立式水槽台900スリム(アマゾンより)

スチールフレームを組み合わせた、シンプルデザインの棚タイプの水槽台です。対象とする水槽は幅90cm・奥行き33cm以下で、耐荷重は200kgまで。当スリムタイプは棚板が側板より出っ張らない分、対応する水槽サイズや耐荷重が控えめになっています。

寿工芸 寿工芸 コトブキ プロスタイル 900L 木目(アマゾンより)

キャビネットタイプの組み立て式水槽台です。幅90cm・奥行き45cmまでの水槽サイズに対応しており、耐荷重は320kg以下。天板にはあらかじめ、オーバーフロー水槽の配管を通す穴があけられているので、同水槽を運用する場合は便利です。

大型水槽(90cm〜)におすすめの水槽台

寿工芸 寿工芸 コトブキ プロスタイル 1200L 木目(アマゾンより)

幅120cm・奥行き45cmまでの水槽に対応しており、耐荷重は400kg以下です。キャビネットタイプの水槽台で、黒を基調とした落ち着いた木目調のデザインがリビングなどにも溶け込みます。天板には、オーバーフロー水槽の配管用の穴があらかじめあけられており、背面はオープンスタイルなので、機材との接続も容易です。

GEX アクアラック スチールスタンド組立式水槽台 1200(アマゾンより)

丈夫なスチール製のフレームで作られた棚タイプの水槽台で、黒一色のシンプルなデザインはインテリアとも調和がとれます。対応水槽サイズは、幅120cm・奥行き45cm以下で、耐荷重は全体で350kg以下です。

メーカー直送 水槽台 ウッドラック refine 1200×600-1(クリア)120cm水槽用 同梱不可・別途送料(楽天より)

天然木を使ったフレームタイプの水槽台です。木製なのでマリンアクアリウムで使用しても錆びることがなく、安定した運用が可能です。幅120cm・奥行き60cmまでの水槽が適合し、耐荷重は400kg以下。奥行きに余裕があるため、120cmクラスの中でも大きめの水槽も設置できます。

水槽台はオーダーメイドでも作成が可能

水槽台は業者にお願いすればオーダーメイドが可能です。水槽の大きさや配管をすっきりさせられるような水槽台を作成してもらうことができます。自分の水槽レイアウトに合わせたお気に入りの水槽台を作ってもらえるなんて、素敵な話ですよね。

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メーカーによっては特殊な形や大型の水槽を作ってくれるところもあります。上級者の方で、自分のオリジナル水槽に合わせた台を作りたいという方はオーダーメイドがおすすめです。

ご自身のイメージに合う既製品がない場合は、然るべき業者に依頼すればオーダーメイドも可能です。オーダーメイドすれば、寸法はもちろんのこと材質や配管のためのスペース、特殊な形状のものなど、ご家庭での運用環境に理想的な水槽台を入手できます。ただし、どこまで指定できるかは業者によっても異なるため、事前に注文できる内容を調べたうえで、実際に発注する前に見積もりを取ってもらうと良いでしょう。特に、大型水槽に合う大きな水槽台は、既製品の商品数自体が他と比較すると少ないので、満足できる既製品が見つからない時は、オーダーメイドの利用をおすすめします。

メタルラックは水槽台にしても大丈夫?

メタルラックは基本的に、水槽を置くことを想定して作られていません。そのため、耐荷重が不足して棚板が歪んだり、最悪の場合はメタルラック自体が崩壊し、水槽が落下・破損することも考えられるため、水槽台としての利用は避けた方が良いです。ただ、小型水槽の場合は代用できることもあります。具体的には、30cmクラス以下の水槽が挙げられ、このクラスの水槽であれば丈夫なメタルラックであれば、耐荷重をクリアできる商品もあるでしょう。しかし、その場合でもメタルラック全体での耐荷重はクリアできていても、棚板の耐荷重までクリアできているとは限りません。使用しているうちに、棚板が曲がったり破損する危険が考えられるため注意してください。

ニトリやホームセンターの棚などは水槽台に代用できる?

これらの棚もメタルラックの場合と同様、水槽台に使用することは基本的には避けてください。やはり、耐荷重が不足して棚自体が崩壊したり、それに伴って水槽が破損する恐れがあります。これらの棚も、30cmクラス以下の小型水槽であれば、耐荷重をクリアできることが考えられます。しかし、メタルラックと同じく、棚板の強度まで足りているとは限らない点には注意が必要です。

水槽台は自作(DIY)できる?自作の際の注意点

水槽台は要求される性能が高い備品なので、ノウハウがない方が自作すると事故の原因になってしまいます。

水槽台の自作には知識が必要

水槽台は何より強度が重要になるので、実用に耐えるものを作るためには、知識が必要不可欠です。その内容は、組み立てに関するものだけではありません。水槽台は常日頃から水分や湿気に晒されるため、素材の特性に加えて耐水・防腐・防カビ処理など多岐に渡ります。もし、自作した水槽台の強度が不足していたら、水槽の重さを支えきれずに崩壊する危険があります。さらに、防腐や防カビ処理が十分でなかった場合は、長期の使用が難しくなるでしょう。これらの理由から、水槽台の自作はハードルが高いので、基本的にはおすすめできません。それでも自作したいのなら、事前にしっかりと勉強して必要な知識を身に付けてから、行うようにしましょう。

水槽台自作の注意点

前述したように、水槽台の既製品は意外と多機能です。基本的に湿気に強く作られていますし、加えてキャビネットタイプは、収納スペースや配管を通す場所を開けつつ、強度が維持できる造りになっています。これらの要求を満たす水槽台を自作するのは、相応の難易度を誇るので注意してください。特に、大型水槽用の水槽台は難易度が高いです。大型水槽はその重量から耐荷重の要求値が高く、組み上げるだけでも相当の技術が求められます。理想の水槽台づくりに情熱を傾けられる方ばかりではないと思われますので、やはりオーダーメイドの利用も検討されることをおすすめします。

まさに縁の下の力持ち!水槽台選びは慎重に!

水槽台はアクアリウムの備品の中で、特に重要なものの1つです。水槽の安全な運用や鑑賞性の向上、インテリアの一部としてアクアリウムの魅力を引き上げたりと、水槽台が果たす役割は大きいです。水の入った水槽は意外と重くなるため、水槽台は一般的な棚や台よりも強度が重要になります。強度が不足すると台自体が崩壊し、水槽が破損する危険があるので信頼性の高い製品を選ぶ必要があります。イメージに合う既製品がない場合は、オーダーメイドを検討すると良いでしょう。

水槽台の選び方とは