どんぶり金魚って難しい?飼育法や適した種類は?




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どんぶり金魚とは

どんぶり金魚とは

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どんぶり金魚(丼金魚)とは、丼鉢のような小さな容器で金魚を飼育することを言います。エアレーションやフィルターが無かった江戸時代、金魚はたらいやおけ、大きなすり鉢などで飼い、上から観賞するのが普通で、豪商や上級武士だけが「ぎやまん(ガラス)」でできた太鼓型の金魚鉢で飼育し、横からの姿を眺めていました。どんぶり金魚は、広い水面から自然に溶け込む酸素と、適切な水替えだけで長期間金魚を飼う、究極にシンプルな飼育方法です。

どんぶりに適した金魚の種類

どんぶり金魚に適した種類

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どんぶり金魚では全ての金魚が飼育できます。しかし和金やコメットのような遊泳力の強い金魚は飛び出す危険があるので、蓋をしなければなりません。適しているのは尾が三つに分かれ、ゆっくりと優雅に泳ぐ種類。例えば琉金やピンポンパール、茶金、青文、土佐金、水泡眼、頂天眼などが良いでしょう。土佐金やランチュウも飼育できますが、経験が必要です。

どんぶり金魚に必要な道具

どんぶり金魚の容器は、飼育したい金魚の体高の2倍以上の深さがあり、水面が広い容器があれば、誰でもその日からどんぶり金魚が始められます。チャレンジしてみましょう。

どんぶり

小さな金魚なら目安として、どんぶりは直径15センチ以上、深さ10センチ以上あれば飼育が可能です。深さもそうですが、口の広さで選びましょう。飼育する上では、「睡蓮鉢」などの名称で売られている水生植物を楽しむための焼き物もおすすめです。水の量が多い方が水質が安定しますので、初心者はできるだけ大型のどんぶりを選ぶと良いでしょう。

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カルキ抜き

地域によりますが、水道水にカルキが多く含まれます。1日以上くみ置きするか、ハイポを投入してカルキを抜いてから、飼育に使いましょう。ペットボトルにくみ置いてベランダなどに置いておくと、水替えの際に便利です。

水換え用品

どんぶり金魚の水替えには小さなボウルのようなものを使ってもいいでしょう。ひしゃくでくみ出してもOKです。底にたまったフンや残餌を優先的に吸い上げるために、観賞魚用の水換えホースなどがあればなお便利です。

金魚の餌

どんぶり金魚の金魚の餌は、市販のもので構いません。餌を食べるのが上手ではない水泡眼などの金魚には、沈むタイプの餌を与えましょう。どんぶり金魚では餌を与えすぎないことがコツです。

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どんぶり金魚のメリット

どんぶり金魚のメリットは、飼育に必要な道具が少ないことです。どんぶり金魚なら、電源のないベランダなどでも飼育できることです。また、水流が無いため金魚がゆったりと成長し、ふくよかで華やかな体形に育つこともメリットと言えます。強い水流では引き締まって細長くなりがちでが、どんぶりでの飼育なら止水なので、金魚は大胆で迫力のある体形に育ちます。すぼみがちな鰭も、長く広く成長し、より優雅で華やかな金魚に成長します。

どんぶり金魚のデメリット

どんぶり金魚のデメリットは、水槽飼育に比べよりこまめな水換えが必要な点です。フィルターやエアポンプが作動している水槽ならば、水質が安定し、ある程度の期間水換えなども必要ありませんが、どんぶり金魚ではそうはいきません。また、どんぶり金魚は水量が少ないので、水温の変化も大きく金魚にとってはストレスになってしまうこともあります。

どんぶりでの金魚の飼育方法

どんぶり金魚の飼育方法

撮影:FISH PARADISE!編集部

どんぶり金魚は金魚との対話を深められる、とても楽しい飼育方法です。天気や気温、水質など、総合的に見極めて、飼育環境を作っていきます。

導入前にはしっかりとトリートメントを

どんぶり金魚に金魚を導入する前には、しっかりとトリートメントが必要です。購入してきたばかりの金魚であれば、0.5%の塩水で数日間塩浴をして病気の予防をしておくと安心です。できるだけ元気な状態に金魚をしてから、どんぶりでの飼育を楽しみましょう。

餌やりの頻度

どんぶり金魚では、餌やりは、朝夕の2回までとしましょう。金魚は夜は寝るので、日が暮れてから与えるのはやめましょう。雨の日や急に冷え込んだ日は餌やりを控えます。数日間、水替えができないような場合は、フンで水質が悪化しないように、出かける数日前から餌を控えるようにしましょう。

水換え頻度

飼いはじめは毎日、水替えをしましょう。どんぶりの水の3分の1程度を入れ替えるのでOK。水が安定してきたら、2~3日に1回にしましょう。天気や気温でプランクトンの数が変化します。透けるような薄緑(薄茶)の水がどんどん濃くなったり、急に透明になったり、白濁したりしたら、7割ほど変えます。

どんぶり金魚の注意点

どんぶり金魚で注意することは、酸素不足と水質悪化。狭く限られた環境なので、いつもよく観察しておく必要があります。

エアレーションする場合は水流を弱めに

どんぶり金魚の画像

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どんぶり金魚でエアレーションをすると、酸欠の心配が無くなり、水質の悪化にもある程度余裕を持って対応できます。エアリフトが発生させる水流で金魚が泳ぎ続け、弱ってしまうことがないように、エアの量は弱めに設定を。わずかな泡でも水面が揺れさえすれば十分に酸素は行き渡ります。

金魚が大きくなったら、水槽飼育に移行

どんぶり金魚の画像

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金魚の体長がどんぶりの直径の4分の1以上になったら、どんぶり金魚はそろそろ卒業。もっと大きなどんぶりが見つからなければ、水槽に移しましょう。水槽に移し広々となったとたん、金魚は急に大きくなります。金魚の成長は容器の大きさに比例しています。

温度管理が難しい冬場も水槽がおすすめ

どんぶり金魚の冬場対策

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どんぶり金魚の水温で最も注意すべきは急変です。水量が少ないため直射日光や強い寒波によって水温が急変しやすく、金魚自体の体調にも影響しますが、水質も急に悪化する恐れがあります。冬場は水槽で避難させましょう。

どんぶり金魚は「水」を見る目を鍛える

どんぶり金魚で水を見る目を養う

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どんぶり金魚は、アクアリウムの命である「水」の状態を把握する目は養ってくれます。プランクトン、排泄物、光量、気温など、水がどんな状態にあるか、経験を積めばだんだんわかってきます。初心者が失敗しないコツは、最初は水替えをこまめにすること。水を徐々に育てていくような気持ちで、ゆっくりと挑戦してみましょう。

どんぶり金魚を試してみよう