ドジョウに癒されよう!飼育方法や餌、採集方法など




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ドジョウってどんな魚?

ドジョウの特徴

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ドジョウは日本の川や沼、水田などに広く生息し、昔から私たちになじみ深い魚です。「柳川鍋」など、食用としても活用されてきたドジョウですが、観賞魚としては少し地味なイメージがあるかもしれません。しかし、ドジョウは非常に愛嬌があって可愛らしく、しかも水槽の「おそうじ屋さん」として有能な魚なのです。そんなドジョウについて、その性質や飼育方法、餌、採取方法などを解説していきます。

ドジョウの代表的な種類:マドジョウ

一般にドジョウといえば、このマドジョウのことを指します。おもに水田や川などに生息しており、泥の中に潜っていることが多いです。体長は最大で15cmほどになり、寿命は飼育下で10年以上と比較的長生きする魚です。観賞魚ショップでも販売されていますが、鰻屋の店先にバケツいっぱいで売られていたり、水田をアミですくえば簡単に採集することも可能です。

ドジョウの代表的な種類:シマドジョウ

おもに河川の中流域に生息するドジョウです。厳密にはシマドジョウの中でも身体の模様で何種類か区分できるのですが、一般にシマドジョウと広く括るなら日本全国の河川で見ることができます。マドジョウと違い、比較的流れのある綺麗な水質の河川に生息し、石や砂利の中などに隠れていることが多いです。川の大きめな石を動かし、手網でガサガサとやれば採集することができます。体長は10cm前後、寿命は1~2年ほどとあまり長くはありません。

ドジョウの代表的な種類:ホトケドジョウ

こちらも日本の固有種で、青森県と中国地方西部を除く、本州、四国に幅広く分布します。マドジョウと同じく流れの緩やかな水域を好み、水田や小川などに生息しています。マドジョウに比べ、身体が短くてずんぐりとしているのが特徴で、底砂などに潜ることはあまりしません。体長は8cmほどで、寿命は飼育下で4年ほどと言われています。近年、非常に個体数を減少しているホトケドジョウは、ガサガサなどでお目にかかることは滅多にない魚となっています。

ドジョウすくいとは

「どじょうすくい」という伝統芸能があります。正確には「安来節」という島根県安来市の民謡とともに踊られるお座敷芸のことを指します。男踊りと女踊りがあり、男踊りには「ひょっとこ」の面が使われ、女踊りは頭に手ぬぐいをかぶって踊るのが一般的とされています。

 

また、まれに縁日の屋台に「どじょうすくい」が出店することがあります。これは金魚すくいで使われるようなプラ舟にドジョウがたくさん放されていて、ポイを使ってドジョウをすくう遊びです。前述した島根県安来市では、お祭りに「どじょうすくい」の屋台が出ることが多いようです。

どじょうすくい饅頭って知ってる?

脱線ついでにお話しますと、島根県松江市にある中浦食品という会社から「どじょう掬い饅頭」なる銘菓が販売されています。安来節に合わせて踊るどじょうすくいの踊りに使われる「ひょっとこ」の面をデザインした、ひょうきんで親しみを感じる山陰地方を代表するお菓子です。水玉の手ぬぐいをイメージしたパッケージが可愛らしいと評判です。

ドジョウの飼育方法

ドジョウの飼い方

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ドジョウを飼育するには、どのような準備や注意が必要なのでしょうか。比較的強い魚と言われているドジョウですが、飼育する上で気をつけなければならないことがありますので、説明していきましょう。

水温・水質

ドジョウは日本の固有種なので、日本の野外にある川や沼、水田に生息しています。そのため、水槽で飼育する場合でも水温に関して神経質になる必要はまったくありません。屋外のプラ舟でも問題なく生きていますので、特にヒーターやクーラーを使うといった必要はないと考えて問題ありません。また水質もマドジョウなら、あまり気にする必要はありませんが、シマドジョウは比較的水質の綺麗な場所に生息しているため、フィルターなどで浄化してやる必要があります。

水槽サイズ・フィルター

ドジョウは意外と遊泳力が高いため、45cm水槽以上のサイズで飼育するようにしましょう。種類によっては個体差はありますが20cm近くにも成長するものもありますので、これ以下の水槽では少し手狭になってしまいます。またフィルターに関しては外掛けタイプのもので問題ありません。逆に底面式フィルターは、底砂に潜る性質のあるドジョウには不向きです。

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底砂

特にマドジョウは砂に潜る性質があるので、底砂は必須です。ただし注意しなければならないのは、利用する底砂の種類です。粒が大きすぎる底砂では、ドジョウがうまく潜ることができません。また、粒に角が立っている底砂では体表に傷がついてしまい、病気の原因となります。適した底砂は大磯砂や田砂になります。ソイルは土のため、生息域では水田の土に似ているため適しているのですが、水槽飼育では掘り返して水質が濁ってしまいますので、あまりおすすめはできません。

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レイアウト

基本的に水槽のレイアウトは熱帯魚などと同じで問題ありません。ただし、熱帯魚水槽との決定的な違いは水草を植えることができない点です。ドジョウは底砂に潜る性質なので、根を張る水草を植えても掘り返されてしまい、生育できないのです。可能な水草は、水に浮くウキクサやホテイアオイ、流木などに活着するウィローモスなどになります。

ドジョウの餌

ドジョウの餌

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ドジョウは何でもよく食べますが、浮上性のある餌を水面まで取りに行くようなことはしません。そのため、観賞魚ショップでは沈下性のドジョウ専用の餌が用意されています。また、コリドラス向けの沈下タイプのタブレットもよく食べます。ドジョウが小さいサイズのうちは、混泳している他の魚が食べ残した餌でも問題ありません。

ドジョウの混泳

ドジョウの混泳

撮影:FISH PARADISE!編集部

ドジョウは種類を問わず、とても穏やかな性質をしているので、比較的どんな魚とも混泳が可能です。しかも他の魚が食べ残した餌を綺麗に食べてくれるので、付いたあだ名が「水槽のお掃除屋さん」。ドジョウほど、混泳に適した魚はいないほどです。肉食性が弱いため、他の魚を追いかけ回すようなことはしませんし、もし他の魚が死んでしまったら食べてくれるという非常に便利な魚なのです。ただし、肉食性の強い魚や大きさが極端に異なる魚(鯉など)との混泳は、ドジョウが捕食されてしまうので不可能です。

ドジョウの繁殖

ドジョウはウナギ同様に繁殖が非常に難しい魚の一種です。実際、観賞魚ショップや食用にスーパーなどで販売されているドジョウは、繁殖を促進するためにホルモンなどを投与されて強制的に繁殖しているものになります。雌雄に見分けも付きにくく、繁殖に適した条件を水槽で実現することが難しいため、実際に行っているアクアリストは少ないですが、自然に近い条件を用意できるなら繁殖にチャレンジしてみてもいいでしょう。ここで紹介しているドジョウの中では、ホトケドジョウがもっとも飼育しやすく、繁殖もしやすいといえます。

ドジョウの病気

ドジョウは非常に強い魚で、病気にもあまりかかりません。それでも、水槽飼育の環境は自然下の環境とは大きく異なりますので、病気になる可能性もあります。もっとも多いのが白点病です。次いでエロモナス、水カビ病などが主な病気です。ドジョウの体色がくすんで、餌をあまり食べない状態になり、エラの動きが速くなっていたら要注意です。また、身体を石などに擦り付けるような動きをしていたら注意してみてください。

 

また、これは病気ではありませんがドジョウの死因でもっとも多いのが水槽からの飛び出しです。特に体長が大きくなるマドジョウは、ジャンプする力も強いため飛び出し事故が多くなります。水槽上部のフタは必須です。

ドジョウを自分で採集してみよう!

ドジョウを採集してみよう

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ドジョウを飼育するために観賞魚ショップなどで入手するのもいいですが、実際のところ近所の小川や水田、用水路などで簡単に採集することができるので、手網を持って「ガサガサ」して捕まえるのが楽しいでしょう。水田では土の中に潜っていることが多いので、植物の根元付近を土ごとすくってみてください。案外、簡単にドジョウが網に入ることがあります。シマドジョウは流れのある綺麗な川に生息しています。石や砂利、雑草あたりをガサガサとやって手網ですくうと簡単に捕まえることができるでしょう。

愛らしく水槽をキレイに保つドジョウを飼育しよう!

ドジョウの飼育

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ドジョウの生態や飼育方法、注意点や採集方法について解説してきました。基本的にドジョウは常に泳いでいるという生態ではなく、じっとしていることのほうが多い魚です。ボケッとしたとぼけた表情で、うねうねと泳ぐ姿はとても愛らしく、飼っているうちに愛着が湧いてきます。また、他の観賞魚と混泳させることで水槽内を清潔に保ってくれるので、水槽を立ち上げようと考えているならドジョウは絶対に一緒に飼育することをおすすめします。

ドジョウはかわいい