ポリプテルスセネガルスの飼育や混泳の注意点!古代魚入門におすすめ!




アイキャッチ画像出典:CHARM STAFF BLOG

ポリプテルスセネガルスってどんな魚?

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ポリプテルスセネガルスは、古代魚飼育の入門に最適とも言われるほどに飼いやすい魚です。どのような魚種なのかご紹介します。

特徴

ポリプテルスセネガルスはポリプテルス目ポリプテルス科に属する淡水生古代魚の1種です。魚体は円筒状で細長く、頭部は上下に軽く扁平しています。ひし形の背びれが8~11枚ほど尾びれの位置まで並んでおり、尾びれに相当するひれは持ちません。

種類

ポリプテルスセネガルスは、その人気から養殖が盛んで品種改良も行われています。

ポリプテルス・セネガルス(ノーマル)

一般的な ポリプテルスセネガルスで市場で最も流通している品種です。主に東南アジアで養殖された個体が輸入されています。

アルビノ・セネガルス

ポリプテルスセネガルスのアルビノ個体で、色素を持たないため全身が白っぽくて目が赤いです。アルビノ種は視力が弱いとされているので、餌やりなどに注意が必要です。

ゴールデン・セネガルス

普通に繁殖されているセネガルスの改良品種で、アルビノとの違いは尻びれを中心にやや黄色がかり、目が黒いことです。

プラチナ・セネガルス

セネガルスの突然変異体で、現在のところ繁殖はできていません。全身がプラチナのように白く輝き目は黒色です。輝きが強いほど高値が付きやすく、中には数万円もする個体もいます。

分布

チャドやセネガルなど中央アフリカから西アフリカの淡水域である、チャド湖やニジェール川、セネガル川などに生息しています。流れが穏やかな水底で生活しており、昼間は物陰に隠れていますが夜になると餌となる小魚や昆虫類を探しに活動する夜行性です。

寿命

ポリプテルスセネガルスの寿命は10年以上で、飼育環境をうまく管理できれば15年以上も生きる場合もあるようです。長く付き合うことになるので最後まで面倒を見れるかどうか、よく見極めたうえで飼育に踏み切ってください。

流通量と相場

ポリプテルスの中で最も流通している品種がセネガルスです。熱帯魚を取り扱っているペットショップならば見つけることは容易で、ネット通販でも普通に販売されています。市場に流通している通常の養殖魚の相場としては数百円~数千円ですが、ワイルド種など珍しいものはその限りではありません。

ポリプテルスセネガルスの飼育方法

ポリプテルスセネガルスは飼育しやすいので、アクアリウム初心者にもおすすめの熱帯魚です。

水温・水質

ポリプテルスセネガルスに適した水温は25~28℃です。高温には比較的強いですが低温には弱く、20℃を下回ると危険なので冬はヒーターを用意して加温してください。水質はpH6.0~7.5の弱酸性から中性を保てば問題ありません。食性の関係で酸性に傾きやすい点には留意してください。

水槽サイズ・フィルター

ポリプテルスセネガルスは飼育下でも体長30cmほどにまで成長するので、水槽のサイズは最低でも60cmクラスが必要です。混泳させたい場合は90cmクラス以上の水槽を推奨します。フィルターに関しては食性が肉食性で水が汚れやすいので、ろ過能力とメンテナンス性に優れた上部式フィルターをおすすめします。

底床材

底に何も敷かないベアタンクか、底砂を薄く敷いて飼育することが一般的です。ベアタンクは排泄物の掃除が楽になるのでメンテナンス性に優れます。食性の関係から水質維持のために、アルカリに傾ける効果がある珪砂やサンゴ砂を底砂として敷くこともあります。いずれにしても、底床材に神経質になる必要がない魚種です。

ポリプテルスセネガルスの飼育水槽のレイアウト

身を隠すことができる土管やチューブなどは入れてあげましょう。それ以外のレイアウトはシンプルな方が良いです。ポリプテルスセネガルスは力強く下層を泳ぐので、水底に根を張るタイプの水草は相性が悪く、まず引っこ抜かれてしまいます。また、石組みレイアウトなどは驚いた拍子にぶつかって崩されることがあるうえに、怪我をする場合もあるのでおすすめできません。

ポリプテルスセネガルスの餌

ポリプテルスセネガルスは野生では小魚や昆虫類を食べる肉食性です。飼育下でもアカムシやメダカなどの生餌を好みますが、餌付けを行えば人工餌も食べるようになります。人工餌は肉食魚用に配合された沈下性のものを選びましょう。餌は1日に1~2回、食べ残さない程度に与えます。死亡率が高い幼魚の頃に生餌を中心に与えて成長を促進し、成魚になるにつれ水質の観点から人工餌へ切り替えていく飼育方法も一般的です。

ポリプテルスセネガルスの混泳

ポリプテルスセネガルスは混泳相性の悪い魚種で単独飼育が基本ですが、条件が揃えば混泳できます。

同種での混泳

 ポリプテルスセネガルスは魚食性を持ちますが、同種での混泳は多少のサイズ差があっても成功しやすいです。しかし、幼魚の頃は食欲旺盛で何でも食べようとチャレンジするために共食いが生じやすいので、混泳させたいのであれば成魚同士にしましょう。ただし、混泳が成功するかどうかは結局のところ個体同士の相性に依存します。よって、縄張りを作らせないように飼育数を増やしたり、逆に縄張りが重ならないように十分な飼育スペースを確保するなど、工夫が必要になることも考えられるので数を増やすときは慎重に行ってください。

他種との混泳

他種との混泳相性は基本的には悪いです。ポリプテルスセネガルスは肉食性なので自分より小さい魚やシュリンプは食べてしまいます。また、同程度の大きさのプレコなどの底棲魚には逆に攻撃されやすいので、基本的には他種との混泳はおすすめできません。しかしながら、遊泳層が重ならない同じくらいの大きさの魚種、例えばアロワナやダトニオプラスワンなどとは混泳できる場合があります。ただし、個体同士の相性に依存しているのは他種においても変わらないので、様子を見ながら行ってください。

ポリプテルスセネガルスの繁殖

繁殖のためには成熟したオスとメスを用意しなければなりません。ポリプテルスセネガルスの雌雄は尻びれの形で見分けられます。オスは尻びれの付け根が幅広く、ひれの形が丸みを帯びた形をしています。対してメスは尻びれの付け根の幅が狭く、ひれが細長いのが特徴です。

 

個体同士の相性があるので、オス1匹に対して2匹のメスを同一水槽内に入れペアにします。この時、生後3年以上経過した個体であれば繁殖が成功しやすいです。繁殖に適した水温は28℃前後で、底砂の有無は繁殖活動に影響しませんが、産卵床として「ウィローモス」などの水草は用意してください。水質の変化による刺激で産卵が誘発されるようなので、水替えを週に1、2度行うと良いでしょう。

ポリプテルスセネガルスの病気

ポリプテルスセネガルスの飼育において注意すべき病気は、「マクロギロダクチルス症」と呼ばれる寄生虫症です。これはポリプテルス特有の寄生虫「ポリプティ」に寄生されることで発症し、症状としては体をかゆがりあちらこちらに擦りつけるようして泳ぐことが挙げられます。

 

対処法としては、まず「アクアセイフ」を投入して粘膜を保護したうえで、「グリーンFゴールド」や「リフィッシュ」を用いて薬浴させます。古代魚は一般的に薬物耐性が低く、ポリプテルスセネガルスもその例に漏れないので、規定量の3/1~2/1の濃度で治療を行ってください。

古代魚飼育の第1歩はポリプテルスセネガルスから!

ポリプテルスセネガルスは流通量が多いために安価で入手が容易な熱帯魚です。体長が30cmほどにまで成長するので60cmクラスの水槽が必要になりますが、このクラスの水槽は外部機器を含めて安価なものが多いので、設備面でも初心者に優しいと言えます。病気にも強い丈夫な魚なので、これからアクアリウムを始めようとお考えの方や、何か古代魚を飼育しようとしている方は、ポリプテルスセネガルスから挑戦してはいかがでしょうか。