60センチ(cm)水槽・水槽セット10選!初心者に断然おすすめ!

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60cm水槽が初心者におすすめと言われる3つの理由

出典:写真AC

よく60cm水槽は初心者におすすめと言われますが、何故なのでしょうか。

理由その1. 水質・水温を安定させやすい

一般的な60cm水槽には約60Lの水が入ります。これだけの水量があれば、餌や排せつ物による水質の悪化を緩和でき、生体に適した環境を維持しやすいです。また、外気温による影響も低減できるので、水温を安定させることも容易です。

理由その2. 安価な製品が多い

現在、数ある水槽のサイズで最も流通している大きさは幅が60cmのものです。流通量が多いということはそれだけ大量生産されており、1個当たりの単価が下がるので他のサイズと比較すると安価な製品が多いです。

理由その3. 外部機器が安価で豊富

水棲生物の飼育には水槽以外に、フィルターなどの外部機器が必要になることが普通です。その外部機器も、水槽のサイズに対応したものを選ばなければ十分な機能を発揮できません。最も流通量が多い水槽サイズが60cmなので、それに対応した外部機器も大量生産されており、安価で種類も豊富です。

おすすめの60cm水槽・水槽セット10選

ジェックス マリーナ600 LEDセット

枠付きの水槽に上部フィルターやLEDライトなどが付属した水槽セットです。枠や付属機器は黒色で統一されているので、見ていて調和が感じられます。

ジェックス グラステリア スリム600水槽

60×20×25cmのコンパクトな設計で、設置場所の自由度が高い水槽です。ガラスとそれらを接着するシリコンでのみで構成されており、見た目にも美しい仕上がりです。

 

ニッソー 106熱帯魚β LED Edition

観賞の際の見栄えが良い曲げガラス水槽です。フィルターやLEDライトなど、飼育に必要な外部機器が付属しているので、生体を購入してくればすぐに飼育が始められます。

テトラ バリューエックス パワーフィルターセット RA-60VX

枠がないオールガラス水槽で、前面コーナーは曲げガラスになっています。強力な外部式フィルターである「バリューエックスパワーフィルター」がセットになった商品です。

エーハイム 2213セット水槽

外部式フィルターに定評のあるドイツのメーカー「エーハイム」製の水槽セットです。オールガラス水槽に「クラシックフィルター2213」などが同梱されています。

コトブキ レグラスR-600L

60×45×45cmの余裕のある設計なので、異なる遊泳層の熱帯魚を混泳させるのに最適です。コーナーは曲げガラスになっており、フレームがないので広々とした空間を演出できます。

コトブキ ダックスC60

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61×20×23cmのコンパクトな設計で、前面コーナーは曲げガラス加工がされている、フレームがないタイプの水槽です。すっきりとした水槽がレイアウトを際立たせてくれます。

コトブキ プログレ600 8点 LED

曲げガラス水槽で上部に枠があるため頑丈です。高輝度LEDや上部式フィルターなど飼育に必要な機器がセットになっているので、これ一つですぐにアクアリウムを始められます。

アクアシステム キューブ600L

60×45×45cmのオールガラス水槽です。その大きさとガラスの縁に施された鏡面加工により、非常に見ごたえのあるアクアリウムを演出できます。

鈴木製作所 らんちゅう水槽 600

高さが23cmと低めなので、上から観賞するのに適した水槽です。枠が付いているので上部式フィルターなどと相性が良く、水槽上部のスペースを有効活用できます。

 

60cm水槽におすすめのフィルター

60cm水槽に対応したフィルターは各方式について多数の製品があります。ここでは特におすすめできる製品をご紹介しましょう。

上部フィルター

ジェックス グランデカスタム 600

60cm水槽でも「ウェット&ドライ」ろ過が行える上部フィルターです。ろ過槽が大きいのでろ材をたくさん入れられる利点があります。

コトブキ トリプルボックス600

ポンプの上部にろ材を入れて第1ろ過槽としていることが特徴的な製品です。ポンプは簡単に取り外せるので、ろ材の交換やポンプのメンテナンスがしやすい設計です。

外部フィルター

エーハイム クラシックフィルター 2213

ろ材を入れる場所がコンテナ式になっているので、ろ材の交換や清掃などのメンテナンス性に優れています。このクラスでは最大級の容量なので、ろ過能力に優れる製品です。

テトラ バリューエックスパワーフィルター VX-60

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5種類のろ材が標準構成となっており高いろ過能力を発揮します。シリコン製Oリングなどそれぞれのパーツも厳選されており耐久性にも優れた製品です。

外掛け式フィルター

ジェックス 簡単ラクラクパワーフィルターL

ウォータールーバーが付いておりろ過水を静かに還流させられるので、稚魚水槽や水草水槽に向いています。エアレーション機能も付いているので、酸素供給機器と一本化が可能です。

コトブキ プロフィットフィルターBig

マグネットモーターを採用しているので動作音が静かです。稚魚の吸い込み防止にストレーナースポンジが付属しています。

 

底面フィルター

ジェックス マルチベースフィルターL

1つ1つのベースが小さめに作られているので、水槽の奥行に合わせてろ過槽を調節できます。薄型で底砂がろ過槽に入りにくい設計です。

ニッソー 新バイオフィルター60

ろ過水の出口を広角にしてあるので水流を分散でき、静かな飼育環境を作り出せます。パイプジョイントを採用しており、底砂がフィルター内に入りにくい構造です。

60cm水槽におすすめ照明(ライト)

ジェックス CLEAR LED POWER III 600

3色LEDでそれぞれのスイッチが独立しているので、単色や全灯など様々なパターンで水槽内を照らすことができます。水槽の底までしっかり光が届く強力なLEDライトです。

コトブキ フラットLEDツイン600シルバー

白色LEDに青色と赤色の波長を加え、より自然光に近づけています。2500lmの明るさと相まって水草の光合成を促進してくれます。

ニッソー LEDライナーパワー600

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植物栽培用のLEDを採用したライトです。ボディがアルマイト製なので耐久力と抗腐食性に優れるうえに、LEDが発する熱を効率よく放熱してくれます。

60cm水槽におすすめの水槽台

ニッソー 組立スチールキャビネット600

フレームタイプの水槽台で、塗装は灰色1色のシンプルなデザインです。安価で組み立てが容易な割にはしっかりとした作りで、コストパフォーマンスに優れた製品です。

コトブキ プロスタイル600Sシリーズ

キャビネットタイプの水槽台で、同タイプの水槽台としてはコストパフォーマンスに優れる製品です。シックなデザインなのでインテリア性が高く、置き場所を選びません。

 

60cm水槽に入れる底砂の量の目安は?

底砂の量は飼育する生体によって適量が異なります。ブラックゴーストなど単独で飼育する分には底砂が必要ない熱帯魚もいます。逆に、水底に根を張るタイプの水草を飼育したい場合は、底砂を3~5cm程度の厚さになるように敷くことが一般的です。その時に必要になる底砂の量は8~12kgほどですが、この量は底砂の種類によって多少前後することに留意してください。

60cm水槽に適したヒーター

ヒーターは水量に対して適したW(ワット)数のものを用意しないと、水温の調節がうまくいかなかったり余計な電力を消費します。60cm水槽には約60Lの水が入り、その水量に対して適したヒーターは150Wのものです。

 

また、ヒーターが故障してしまった時に、熱帯魚にとって致命的な状況になることを避けるために、予備のものを用意しておいた方が良いでしょう。

60cm水槽で飼育するのにおすすめの観賞魚

60cm水槽では小型の魚種を群永させたり、中型の個体を単独飼育するなど様々な楽しみ方ができます。

おすすめの熱帯魚

60cm水槽で熱帯魚

撮影:FISH PARADISE!編集部

60cm水槽はカラシン類を群永させるのに向いています。特にネオンテトラはその美しい体色から、群永させるだけで大変に見ごたえのあるアクアリウムになります。

 

また、小型から中型のプレコ類もおすすめです。プレコは種類によって模様が異なりコレクション性が高いうえに、水槽に発生する苔を食べてくれるので、見栄えとメンテナンス性を両立できます。タイガープレコなどの小型プレコはネオンテトラなどとの混泳相性も良いので、両者を混泳させるアクアリストも珍しくありません。

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おすすめの海水魚

60cm水槽で海水魚

出典:写真AC

60cm水槽であれば、やや大きくなる魚種の飼育もおすすめです。例えば、映画『ファインディング・ドリー』で有名になったナンヨウハギは体長30cm前後にまで成長しますが、美しい色と模様を持った見ごたえのある魚です。

 

飼育したいのであれば60cmクラスの水槽が最低ラインになるでしょう。映画での相方であるカクレクマノミ(ニモ)も、海水魚としては飼育しやすいのでおすすめできます。ナンヨウハギとカクレクマノミを混泳させたい場合は、相性が良い組み合わせとは言えないので注意してください。

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他には、小型のスズメダイ類とハゼ類も人気があります。特にデバスズメダイとハタタテハゼは海水魚飼育において定番の魚種です。両者は温和な性格のため混泳させやすく、成魚でも体長10cmに達することはありません。

 

飼育難易度も低くその美しい体色や模様により、群永させると大変に見栄えのするアクアリウムになるので初心者にもおすすめです。

おすすめの日本産淡水魚

60cm水槽で金魚

出典:写真AC

日本産淡水魚ではやはり金魚が挙げられます。金魚は意外と大きくなるので、長く付き合おうと思うと60cmクラスの水槽が適しています。古来より観賞魚として親しまれてきたので、品種改良が進み見ごたえのある様々な品種が存在します。

 

また、近年ではメダカの品種改良も進み、観賞しがいのある様々な品種が作出されてるので、メダカを群永させても趣のあるアクアリウムに仕上がります。

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60cm水槽はどんなレイアウトがいい?

水槽レイアウトの基本は三角配置・凸配置・凹配置の3種類があります。60cm水槽はレイアウトのスペースが確保しやすいので、この基本を押さえてレイアウトしてみるといいと思います。

 

三角配置は水槽の左右どちらかに水草や石、流木を集中的に配置し、レイアウトが三角形に見える構図です。同じように、凸配置は水槽の中央に、凹配置は水槽の両側に水草などを配置する構図で、設置密度にメリハリをつけることで水槽内が美しく見えます。

 

また、水草を植える時は明るい色の水草を水槽の前方に、暗い色の水草を後方に配置することで奥行きが感じられ、水槽内を広く見せることができます。水草の葉の色の濃淡を意識するだけでも見栄えに変化が出るので工夫してみてください。

 

アクアリウム初心者は60cm水槽から始めよう!

初心者の方には60cm水槽と聞くと大きく感じられるかもしれませんが、このサイズは飼育環境の安定化やメンテナンス性に加え、購入費用や維持費といった観点から非常にバランスの取れたサイズです。

 

対応している外部機器が安価で種類が多いことも利点で、レイアウト次第で見栄えもします。これからアクアリウムを始めようとお考えの方は、ぜひ60cm水槽から始めてみてください。

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