ポリプテルスエンドリケリーは下顎系の代表種!飼い方や混泳のコツなど

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ポリプテルスエンドリケリーってどんな魚?

ポリプテルスエンドリケリーの飼育

出典:写真AC

エンドリケリーは4億年前からこの地球にいる古代魚、ポリプテルスの中でも人気の種類の魚です。この魚を好きな方が多いため、流通量も比較的多くよく熱帯魚屋さんでみかけることができます。

特徴

体長は30~70㎝ほどに成長します。腕のように筋肉が発達した胸ヒレを持ち、泳ぐ力も強く、大きな水槽が必要になります。エンドリケリーは魚類ですが、肺呼吸ができ、自然の中では他の魚が死んでしまうような低酸素環境下でも生きていけます。体色や模様も個体により違います。幼魚期にはエラが体の外に伸びていますが、成長とともに消失します

分布

エンドリケリーは、ギニア、ナイジェリア、ニジェール、ガーナのナイル川、チャド湖、ニジェール川、ヴォルタ川、バンダマ川、コモエ川、オウエメ川などに生息しています。現地では食用として漁獲されているそうです。

ポリプテルスエンドリケリーは下顎系の代表種

寿命

エンドリケリーは、長寿で10年以上生き、中には30年以上の飼育記録がある程です。ですので、飼育するとなれば寿命を全うできるまでお付き合いできるかどうかよくイメージして、飼育を考えてあげることをおすすめします。

流通量と相場

エンドリケリーは人気が高いので流通量も多く養殖もされており、安い値段で購入することができます。しかし、値段はピンからキリまであり1000円台の個体から数万円程する高価な個体までいます。大型魚を扱っている熱帯魚屋さんを回れば、ほとんど出会える程、流通量は多いです。

ポリプテルスエンドリケリーの飼育方法

エンドリケリーは体が丈夫で、飼育がしやすい上に長生きしてくれます。

水温・水質

エンドリケリーは水質変化にも強く、弱酸性から中性で、水温は25度から28度で管理します。35℃までなら生きていけると言われています。しかし丈夫だからといって放置しないで時々水質を計り、水換えは定期的に行うことをお勧めします。

水槽サイズ・フィルター

小さいときは60㎝水槽でも飼育できますが、大きくなるにつれ水槽のサイズも大きくしていきます。最大は120㎝の水槽があれば問題なく飼育できます。フィルターは、上部濾過・外部濾過・などありますが、掃除の手間や労力、ろ過能力を考えると掃除も手軽な上部フィルターやろ過能力が高い外部式フィルターがおすすめです。しかし上部フィルターは飛び出し事故が起こることもあるので、飛び出ないような工夫が必要です。

底床材

多く使用されるのは大磯砂やガーネットサンドです。しかし、水槽が大きければ底砂の量も増えるので全体が重くなり設置場所の問題や管理のがしにくくなるので使用しないことが多いです。また、底砂の色に似せた色や模様になろうとするので、黒い砂で飼育すれば暗色に、白い砂で飼育すると明るい体色に変化することも考慮が必要です。

ポリプテルスエンドリケリーの餌

エンドリケリーは自然下では小さな魚や、昆虫、甲殻類を食べて暮らしています。飼育下でも一般的にはメダカや金魚などを生きたまま与えることが多いです。人工餌は、長期保存でき与えやすいですが初めはなかなか食べてくれないことが多いです。慣らせる必要があり、数日間絶食で管理し、その後与えると食べてくれることが多いです。

 

ポリプテルスエンドリケリーの混泳

ポリプテルスエンドリケリーの特徴

出典:写真AC

エンドリケリーはおとなしい性格で、色々な魚と混泳させることができます。しかし、サイズなど注意することもあります。

同種での混泳

ポリプテルス同士で混泳しても、喧嘩をすることは少ないです。が、体のサイズが違いすぎると喧嘩をしてしまうことがあるので、同じぐらいのサイズのポリプテルスを混泳させるようにすることで喧嘩を防ぐことができます。

他種との混泳

アロワナはよく混泳されています。しかし、アロワナにいじめられてしまう時があるので、混泳させる場合はレイアウトでエンドリケリーが隠れられる場所を作ってあげてください。他にも、ガーバイクがポリプテルスとよく混泳される魚です。基本的には喧嘩をすることなく混泳できますが、これも、体のサイズが違いすぎると喧嘩になってしまう事があるのであまり体格差がないようにすることをお勧めします。

ポリプテルスエンドリケリーの繁殖

成長過程で太らせ過ぎてしまうと繁殖能力を失うので、餌は数回に分けて少しずつ与えるようにして、太りすぎに注意します。繁殖しやすい時期は秋。産卵は数か月にわたって3~4日ほどの間隔で何度も行われます。また、水温は28度前後に管理するとよいでしょう。水草に卵を産み付けるので、ウィローモスなどの水草を準備するようにします。

ポリプテルスエンドリケリーの病気

ポリプテルスは、一般の熱帯魚がかかりやすい白点病などの病気には、罹患しにくく、生き餌で与えた金魚が白点病にかかるような環境でも元気にしていることがあります。しかし、細菌性の病気、カラムナリスやエロモナスによる、尾ぐされ病等にかかりやすく、特に新規水槽の立ち上げ時、水槽のサイズアップによるろ過能力の不足、フィルターや水替えを怠るなどの際に罹患することが多いので注意が必要です。

古代魚のいる楽しいアクアリウムライフを

ポリプテルスエンドリケリーの飼育にチャレンジ

撮影:FISH PARADISE!編集部

古代魚と聞くとなんだか飼育するのは難しそうな印象を受けますが、実はそんなことはなく、しかも繁殖にもチャレンジできる種です。また、長寿でもありますので長い間付き合っていくことで愛着もより一層高まると思います。ぜひこの機会に飼育してみてください。

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