トランスルーセントグラスキャットの飼育法!透明なナマズは臆病!?




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トランスルーセントグラスキャットってどんな魚?

トランスルーセントグラスキャットの特徴や分布

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知らない人はかなり驚くこと間違いない、独特の外見を持つ魚がトランスルーセントグラスキャットです。トランスルーセント(透明)の名の通り、骨も内臓も丸見えというガラス細工のような魚体で、インパクトの強さでは他を寄せ付けません。古くから愛されている飼いやすい魚種なので、ぜひ飼育に挑戦してみてください。

特徴

皮膚や筋肉が透けており、骨と内臓を包む膜、目玉がはっきりと見えるのが最大の特徴。長いヒゲがある小型のナマズの仲間ですが、底でじっとしているのではなく、中層を泳ぐ習性があります。性格は温和で臆病なため、群泳を好みます。最大で10センチほどに成長します。

分布

トランスルーセントグラスキャットは、タイやスマトラ、マレー半島などに分布しているほか、観賞魚として養殖された台湾などに外来種として拡大分布しています。中、下流域の小川や水たまり、田んぼの用水路などに群れて生息しています。

寿命

ナマズは大型種は10年も20年も生きる長命のものが多いですが、トランスルーセントグラスキャットは小型なので寿命は5、6年ほどとされています。

流通量と相場

トランスルーセントグラスキャットは1匹300円から600円程度で販売されています。小型魚の混泳水槽にアクセントとして入れられる需要も高いことから、養殖が盛んで流通量も多いです。熱帯魚ショップでもよくみかける、手に入りやすい魚種です。

トランスルーセントグラスキャットの飼育方法

トランスルーセントグラスキャットの飼育にチャレンジ

撮影;FISH PARADISE!編集部

トランスルーセントグラスキャットは華奢な見かけとは違って意外と丈夫で、飼育は簡単な方です。トランスルーセントグラスキャットの飼育方法をチェックしておきましょう。

水温・水質

トランスルーセントグラスキャットは東南アジアの熱帯地方に生息するので、水温は23度以上、28度以下の範囲に保ってください。冬はヒーターなどの加温が必須です。トランスルーセントグラスキャットは中性の水質を基本としますが、弱酸性から弱アルカリ性にかけての広いphに順応し、あまり神経質ではありません。

水槽サイズ・フィルター

トランスルーセントグラスキャットは、少数を飼育するなら45センチ水槽でも構いませんが、やや泳ぎ回る習性があるので、余裕を持って60センチ水槽がおすすめです。90センチ水槽ならば水草や流木を配置し、数十匹を群泳させることもできます。

 

トランスルーセントグラスキャットの群れは、弱い水流に向かって編隊を組むように並び泳ぎますので、上部フィルターや外部式フィルターなどで水流を生じさせてもよいです。餌を結構食べるので、濾過能力が高いものを選びましょう。

底床材

大磯やソイルであれば問題なく使用できます。phをアルカリ性に変化させたりするサンゴ砂などは避けた方が無難です。底床材は混泳魚が砂を好むなら砂を選択し、水草を充実させたいならソイルを選ぶなど、同居する魚種や水草に合わせましょう。

トランスルーセントグラスキャットの餌

ナマズにはお腹の形が変わってしまうほど大きな餌を食べる種類もいますが、トランスルーセントグラスキャットの食事はそれらに比べるとわずかな量です。内臓部分は体長に比べればごくわずかのスペースで、大きな餌を一度に収めることはできません。アカムシなどを好みますが 、フレークや口に入るサイズのペレットなどでも十分に飼育できます。

トランスルーセントグラスキャットの混泳

ガラスのように透明なトランスルーセントグラスキャットはそれだけでも魅力的ですが、半透明な外見のため、混泳のアクセントとすることが多いです。通常はカラフルな魚種と混泳して飼育されることが多いです。

同種での混泳

トランスルーセントグラスキャット10、20匹が一つの群れとなる習性があります。同種であれば小競り合いなどは特にしないので、混泳も問題ありません。むしろ、ある程度まとまった数を導入した方が落ち着いて水槽の前面にも出てきてくれます。数が少ないと、水草などの影に隠れて出てこなくなってしまいます。

他種との混泳

トランスルーセントグラスキャットの混泳相性

出典:Pixabay

トランスルーセントグラスキャットは臆病な性格ですので、攻撃的な魚種との混泳は避けましょう。ネオンテトラやアフリカンランプアイ、グッピー、モーリー、プラティなどの小型魚や、グラミー、コリドラスなどとの混泳も可能です。混泳の場合、トランスルーセントグラスキャットの逃げ隠れできる水草を植えるのも良いです。

レッドビーシュリンプ、ヤマトヌマエビなどのエビ類は、ある程度の大きさがあれば食べられることはあまりありません。ただし、稚エビは食べられる可能性があり、脱皮直後のソフトシェルは襲われることもあります。小型のエビ類との共存は避けましょう。

トランスルーセントグラスキャットの繁殖

トランスルーセントグラスキャットの繁殖は難しく、水槽での飼育で成功した例はほとんど聞かれません。水草を多く茂らせると、トランスルーセントグラスキャットは水草の葉の裏に体をこすり、卵を産み付けるようなしぐさをすることがありますが、繁殖に至ることは残念ながらありません。興味がある方はチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

トランスルーセントグラスキャットの病気

トランスルーセントグラスキャットは昼行性なので、夜に寝ている間にヒゲや尾の先端をかじられ、そこから病気にかかることがあります。また、ナマズ類は水質が悪化するとヒゲが先端から溶けてきます。ほとんどは水替えで直るので、定期的な水替えで予防しましょう。その他、白点病などにもかかりやすいです。群れる習性から伝染しやすいので、早めに隔離しましょう。

トランスルーセントグラスキャットの飼育や繁殖に挑戦しよう

臆病なトランスルーセントグラスキャット

撮影:FISH PARADISE!編集部

他の熱帯魚にはない非常に独特な見た目のトランスルーセントグラスキャットは飼育してみるとその魅力をより感じられる魚です。また、古くから親しまれてきたトランスルーセントグラスキャットですが、国内で繁殖例はほぼゼロです。トランスルーセントグラスキャットの繁殖ができたら、国内の水槽飼育では「快挙」と言えます。ぜひ、この機会に飼育や繁殖に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

トランスルーセントグラスキャットは飼育も簡単