金魚の飼い方!飼育の基本や必要器具、初心者の疑問を解説!




アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部

金魚ってどんな魚?

金魚は愛くるしい見た目と優雅な泳ぎで、見ているだけでとっても癒される魚ですよね。ところで金魚とは一体どんな魚なのでしょうか?まずは、金魚という魚についてご紹介します。

金魚の特徴

金魚の飼い方について

撮影:FISH PARADISE!編集部

金魚はフナの突然変異であるヒブナを、より美しくなるよう品種改良した観賞魚です。この品種改良の過程で、金魚は様々な特徴を持つようになりました。金魚は体型の違いから、和金型・琉金型・らんちゅう型に大きく分けられます。また、金魚は尾ひれも特徴的で、ふな尾・三つ尾・さくら尾など実に多種多様な形があります。

金魚の歴史

金魚の飼い方と歴史

撮影:FISH PARADISE!編集部

金魚の発祥は3~5世紀頃の中国で、本来黒っぽい体色のフナの中に赤い体色の個体がいるのが発見されたのが始まりとされています。この赤い個体はヒブナと呼ばれ、後に和金となります。日本には室町時代に和金が伝来し、初めは高級品でしたが、江戸時代に庶民にも広まり、昭和になると大衆化して今日まで人々の目を楽しませてきました。

金魚の成長速度・最大体長

金魚の飼い方によって成長速度は違ってくる

撮影:FISH PARADISE!編集部

金魚の成長速度は水槽の大きさ、えさの量、水温などの飼育環境によって大きく左右され、水槽が大きいほど、えさを与える量が多いほど、水温が高いほど大きくなる速度が早いとされています。一般的な体長は15~20㎝ほどが一般的ですが、和金など品種によっては30㎝以上になることもあります。

金魚の寿命

短命なイメージの金魚ですが、寿命は8~15年と意外に長生きです。ですが、金魚に寿命を全うしてもらうためには水槽内の環境がとても重要で、金魚にとって好ましくない環境下では早死にしてしまうこともあります。ちなみに、金魚の寿命のギネス記録は43年です。

金魚はとっても種類が多い!

金魚の飼育方法の画像

撮影:FISH PARADISE!編集部

種類が多岐に渡る金魚ですが、長物(ながもの)と丸物(まるもの)に二分されます。それぞれの代表的な金魚を紹介します。長物は、流線型の体型で素早い泳ぎが特徴です。和金・コメット・朱文金などが代表的な品種です。一方、丸物はその名の通り丸っこい体型でゆったりした泳ぎが特徴で、琉金・オランダ獅子頭などが代表的です。

 

金魚の種類については、別記事で詳しくご紹介しています。興味のある方は、合わせご覧ください。

あわせて読む:  金魚53種類と見分け方!体型や鱗、体色などが多彩な鑑賞魚!

金魚選びのポイント(購入時)

金魚を選ぶ時に押さえておきたいポイントをまとめました。こちらを参考に、お気に入りの子を探してみてくださいね。

元気に泳いでいて水槽全面に出てくる個体はGOOD

金魚を選ぶ時は、背びれをピンと張って水槽内を活発に泳いでいる子が元気がありおすすめです。加えて水槽に近付くとこちらに寄ってきて口をぱくぱくする「エサくれダンス」をする子だと食欲もあり尚良しです。

底でじっとしている・表層をフラフラしている個体はNG

金魚の飼育方法

撮影:FISH PARADISE!編集部

尾びれをたたんで底に沈んでいる子や、水槽の上部でフラフラと浮いている子は弱っている状態なので避けた方が無難です。ただし、底に沈んでいても背びれがきちんと開いている子は単に寝ているだけの場合が多いのでよく観察してみましょう。

病気が出ている個体がいる水槽からは買わない

身体のどこかが充血していたり、身体に白いもやもやが着いている子は何らかの病気にかかっています。原因は細菌や寄生虫によるもので、同じ水槽に病気の子が一匹でもいると他の元気な金魚にもうつってしまいます。今は元気でも後に発症することがあるため、病気の子と同じ水槽にいる金魚は極力買わない方が良いでしょう。

金魚すくいの金魚は弱いと言われてるけど、本当?

金魚すくいの金魚は飼育してもすぐ死ぬ?

出典:写真AC

金魚すくいの金魚は、ポイで追いかけ回されるストレス、少ない水量での過密な飼育環境など、金魚にとって過酷な状況が原因で実はかなり弱っています。ですので金魚すくいの金魚を迎え入れた時は、何よりもまずトリートメントを行って金魚の体調を整えることを最優先にしましょう。100%ではありませんが、トリートメントを行うことで金魚すくいの弱っている金魚が元気を取り戻し、長生きしてくれる可能性が格段に上がります。トリートメントの方法については後程、詳しく紹介します。

金魚の飼育に必要な器具

金魚を迎え入れるために必要な物をまとめました。是非お役立てください。

飼育容器(水槽・金魚鉢など)

金魚の飼育に使用する容器で使い勝手が良いのが水槽やプラケースです。中でも水槽は他の器具を楽に設置できるのでよりおすすめです。管理がやや難しいため上級者向きですが、金魚鉢や太鼓鉢なども趣があって素敵ですね。

水槽台

水槽はとても重いため、水槽台の上に置くのが理想的です。水槽台以外の物は水槽の重さに耐え切れず歪んでしまうことがあり、支えを失った水槽が崩壊しかねませんので、極力避けるか耐荷重を上げる工夫が必要です。

フィルター

フィルターは水をろ過して良好な状態を保つための器具で、フィルターなしより水が汚れにくく、水換えの度にかかる金魚への負担が少なく済みますので、是非設置しましょう。水槽の大きさに応じて適したフィルターが売られています。

照明器具

金魚の飼育には必要ないと思われがちな照明ですが、金魚の体色を保つ効果や水槽内がはっきり見えることで早期に病気が発見できるなどメリットがたくさんあります。余裕があれば是非設置をおすすめします。

ヒーター

ヒーターは基本的に必要ありませんが、東南アジアから輸入されてきた子は低温に弱いためヒーターで水温を高めに保ってあげると良いでしょう。また、室内飼育で水温が15℃を下回るようでしたらヒーターの導入を検討しましょう。

エアーポンプ

エアーポンプはいわゆるぶくぶくのことです。使用するフィルターや飼育数によって必要ない場合もありますが、夏場の高水温時など万が一の酸素不足に備えて、エアーポンプでエアレーションしておくと安心です。

水温計

金魚は変温動物なので、水温の変化に敏感です。急激な温度変化などは病気などの原因にもなりますので、日頃から水温はしっかりとチェックしておく必要があります。また、ヒーターなどの故障も、水温計があれば早期に発見できます。

カルキ抜き(塩素中和剤)

金魚の飼育水は水道水を必ずカルキ抜きしてから使います。一晩汲み置きや沸騰させることでも抜けますが、市販のカルキ中和剤を使用することで瞬時にカルキ抜きができます。カルキ抜きがあれば、水換えも素早くできて非常に便利です。

底砂

底砂には水槽内の食べ残しやフン、アンモニアなどの有害物質を分解してくれる濾過バクテリアが定着し、この濾過バクテリアが増えると水質が安定するため、これから金魚を飼い始める方に特におすすめです。

掃除用品(バケツ・ホースなど)

バケツや大きめのボールは、金魚の移動や飼育水を作るのに大変重宝します。その他、ガラス面をこするスポンジ、水抜きと砂利掃除が一緒にできる専用ホースなどがあると便利です。掃除の際、洗剤を使うのはやめましょう。

初心者には水槽セットもおすすめ

初心者はフィルターやカルキ抜きなどがセットになったものがおすすめです。

水作 金魚ファミリー S

12L水槽です。1~2匹から飼育を始める方におすすめです。

GEX 金魚のお部屋BK-L

23L水槽です。初心者の方でも扱いやすい大きさの水槽セットです。

テトラ 期間限定特別セット アクアリウム水槽セットAG-52GF+LED水中ライトSL-30

LEDライト付きのセットです。36L水槽なので大きめの金魚でも余裕を持って飼うことができます。 

ニッソー ST6M 金魚5点セット

60cm水槽セットです。複数匹の飼育や大きな金魚に向いています。

金魚の飼い方の基本

金魚の基本的な飼い方について説明します。飼育の目安にしてください。

水質・水温

金魚は弱酸性~弱アルカリ性の水質に対応できますが、基本的には中性付近のphが良いとされます。ペーハー試験紙などを用いて、酸性やアルカリ性に傾いていないかチェックしましょう。

水温は15℃~28℃が適温です。多少前後しても大丈夫ですが、適温外の状態が長期間続く時はヒーターやファンの導入を検討しましょう。水温計を設置しておくと、いつでも水温を確認することができます。

水槽サイズやフィルターと飼育可能数の関係

金魚の飼育密度は?

出典:写真AC

水量の目安は、余裕を持って金魚の体長1㎝あたり3L程度をおすすめします。飼いたい金魚の体長と匹数に応じて必要な水量を確保できる水槽を選びましょう。過密飼育は厳禁です。金魚は買っている内に大きくなりますので、余裕を持って少し大きめを選ぶと良いでしょう。フィルターは飼育数と水槽の大きさに応じて十分なろ過能力を発揮できるものを選びましょう。

金魚同士の相性

金魚飼育の相性

出典:写真AC

金魚は体型によって相性があります。先述の通り長物は泳ぎが速く、丸物はゆったりした動きが特徴です。これらを混泳させると泳ぎが得意な長物がエサを先に見つけて多く食べてしまい丸物があまりエサを食べられなかったり、丸物が長物に追いかけ回されたりして弱ってしまいます。長物と丸物は別で飼うようにしましょう。

水換えの頻度・量

水換えは一週間~二週間に一度、1/3~1/4程度の水を交換します。また、掃除は月に一回程度を目安にし、少なくても半分ほどは元の水槽の水を残すようにしましょう。これはバクテリアを極力減らさないようにするためです。ただし、飼育水から異臭がするなど異常がある場合は、水換えの頻度を多めにするか水換えの量を多くしましょう。

金魚を水槽に導入する際の手順

金魚を水槽へ導入する際にも、いくつかのポイントがあります。

1.温度合わせ

急な温度変化は金魚にストレスを与えてしまい、最悪の場合死んでしまうこともあります。金魚を連れて帰って来たら、まずは金魚を袋に入れたまま水槽に浮かべ、袋の中の水と水槽の中の水温が同じになるまでそのまま待ちます。温度合わせと水合わせ中は、金魚は袋の中で大丈夫です。

2.水合わせ

温度合わせの次は水合わせです。金魚にとって水質もまた重要なことなので温度合わせとあわせて必ず行いましょう。金魚が入っている袋の中の水を1/3程度捨て、同じくらいの量の水槽の水を足し、10~20分程待ちます。そしてまた袋の水を少し捨て水槽の水を足す…という作業を5~6回繰り返します。水合わせを終えたら、金魚を水槽に迎えて大丈夫です。

塩浴や薬浴を取り入れる場合も

金魚を水槽に入れる前に塩浴や薬浴を行う場合もあります。金魚の体力回復や病気を取り除くために行うもので、トリートメントとも呼ばれます。塩浴は水1Lに対して5gの塩を溶かした水を、薬浴は金魚用の薬剤を規定量入れた水を使います。どちらもカルキ抜きをした水を使用し、温度合わせ・水合わせをした後に金魚を入れます。

季節ごと(シーズン別)の金魚飼育のコツ

金魚の飼育において季節ごとの注意点をまとめました。

春の金魚の飼い方

出典:写真AC

冬の寒さも薄れだんだんと気温が上がり始める春は、冬の間寒さにじっと耐えた金魚が活発になり始める時期です。春から初夏にかけては金魚の産卵期のピークなので、産卵の兆候がみられたら速やかに準備を整えてあげましょう。また、この季節は温度変化が激しく金魚が病気にかかりやすい時期なので、いつもと違ったところがないかよく観察してできるだけ早く病気を発見できるように努めましょう。

夏の金魚の飼い方

出典:写真AC

夏は強い日差しと外気温が高いことによる水温の上昇や、急激な水質悪化に注意が必要です。直射日光が当たらない場所に水槽を置き、水温が上がりすぎるのを防ぎましょう。また、夏場は金魚がよく成長する時期でエサをたくさん食べます。食べ残しやフンも増えるため特に水質が悪化しやすい時期なので、水換えの頻度などに配慮し飼育水が汚れたままにならないようにしましょう。水温が高いと水中の酸素量が少なくなるので酸欠にも気を付けましょう。

秋の金魚の飼い方

出典:ぱくたそ

 秋になっても気温が高い日が続くことがありますね。こういった時は夏と同じような管理を心がけましょう。冬が近付くに連れて寒暖の差が大きくなり、春と同様病気にかかりやすくなりますので、急に冷え込んだり気温が上がったりした時は、水温の急激な変化に注意しましょう。気温が下がるに連れ水温も下がり、金魚の動きも鈍くなってきますが、病気によって元気がない可能性もあるので金魚の様子を注意深く見守りましょう。

冬の金魚の飼い方

出典:ぱくたそ

冬は一年の中で最も水温が低くなり、金魚が一番活動しなくなる季節です。この時期は消化不良を防ぐためエサの量を控えめにします。水換えの頻度も少なめで大丈夫です。また、水温が15℃を下回る場合はヒーターを導入して保温してあげるのも良いでしょう(特に外国産は推奨です)。ただし、水温5〜10℃で安定している環境であれば金魚は冬眠しますので、無理にヒーターを入れなくても大丈夫です。冬眠中はエサはあげないようにし、水も減った分を足すだけにしましょう。

金魚の餌

金魚のエサは人工飼料では粒状やフレーク状が主流で、浮上性の物と沈下性の物があります。天然飼料は赤虫やミジンコ、イトミミズなどで、こちらは基本的にメインのエサには向きません。おすすめは普段は人工飼料を与え、たまにご褒美に天然飼料をあげる方法です。毎回食べきれる量を与え、食べ残しはすぐに取り除くようにしましょう。

 

金魚の餌については、下記リンク先の記事で詳しくご紹介しています。

あわせて読む:  金魚餌の選び方とおすすめ28選!与える頻度や適正量は?

金魚水槽のレイアウトのコツ

水槽レイアウトにおいて気を付けたい点を以下に挙げます。

水草は食べられてしまうことが多い

金魚は水草を食べてしまう

出典:ぱくたそ

水草は隠れ家になるほか産卵場所にもなり、更に見た目も整うためレイアウトにはもってこいです。反面、金魚は雑食なので水草を食べます。水草自体は金魚に悪影響はないので、おやつと割り切るか、硬めの葉の水草を選ぶようにしましょう。

流木などの尖ったアクセサリーは使用しない方が無難

金魚の飼育に流木は向かない

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尖っている物は金魚がぶつかった時にケガをし、そこから病気になることもあるため極力避けた方が無難です。もし流木などある程度形を選べる物を入れる場合は、なるべく尖っている所がない物を選ぶようにしましょう。

お気に入りを入れて自分好みの水槽に

耐水性があり色素などの有害物質が水に溶け出さない物は、水槽レイアウトに使うことができます。例えば、ガラス製で金魚の口に入らないサイズのビー玉や陶器製のマグカップなどは、色や模様が様々あり、レイアウトにおすすめです。

金魚飼育で注意したい病気

金魚が特にかかりやすい病気として白点病、尾ぐされ病、エラ病、松かさ病が挙げられます。これらは細菌が原因で起こる病気ですが、水質と水温を適した状態に保つことで予防できます。また、エサのあげすぎは消化不良を引き起こし転覆病にかかりやすくなります。病気を早期に発見するためにも毎日金魚をよく観察しましょう。

金魚の飼い方におけるその他の疑問点を一気に解消!

金魚を飼う上でのその他の疑問点にお答えします。

ぶくぶくなしでも金魚を飼育できる?

大きめの水槽で少数を飼う、水換え頻度を高くするなどいくつかの条件はありますが、ぶくぶくなしでも金魚の飼育は可能です。ですがぶくぶくがあると酸欠になることがまずありませんので、できれば、導入した方が安心です。

金魚は水槽で繁殖できるの?

金魚は、水槽でも繁殖は十分可能です。金魚の繁殖期は春~初夏がピークで、冬の間に冬眠した金魚は産卵しやすい傾向にあるようです。室内で飼育している場合も四季に合わせた水温管理をすることで、産卵の可能性は大いにあります。ただし、水槽サイズなどには注意が必要です。

金魚水槽の水が濁った!原因と対策は?

水が濁る原因は様々ですが、特に起きやすい白濁りは多くの場合、濾過バクテリアのバランスが崩れることにより起こります。水換えをしてみて数日経っても改善しない時は、市販のバクテリア剤を入れることで改善される場合があります。

フィルターは汚れたらすぐに交換するべき?

フィルターはバクテリアの宝庫で、茶色くなってからが真骨頂といっても過言ではありません。黒ずんだり明らかに能力低下が認められる時以外は、飼育水で洗い汚れを落とすだけで大丈夫です。交換の際は、水換えや掃除をした日から少し期間を空けてから行いましょう。

金魚の飼育にLet’s チャレンジ!

金魚の飼い方を解説

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今回は、金魚を飼育する上で覚えておいて欲しいことをご紹介しました。これから金魚を飼おうとお考えの方、今現在金魚を飼っている方、金魚を愛して止まない全ての方に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。あなたと可愛い金魚との生活が幸せでありますように。最後までお読み頂きありがとうございました。

金魚の飼い方を徹底解説!