スポッテッドガーの成長速度や最大サイズは?飼育には届出が必要!




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スポッテッドガーとは

スポッテッドガーってどんな魚?

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スポッテッドガーは北米東部に生息する淡水魚で、シーラカンスなどと同じように古代から姿を変えていない「古代魚」の仲間です。丈夫で人にも良く慣れ、飼育は簡単ですが、あっというまに成長します。ガー科のすべてが特定外来生物に認定されたため、2018年4月からは飼育には環境省への申請が必要ととなります。

特徴

スポッテッドガーは、鶴のくちばしのような細長い吻が特徴。アリゲーターガーやロングノーズガーなどの仲間がおり、いずれも大型になります。鱗はガイノン層というエナメル質に被われて鎧のように硬くて丈夫。スポッテッドガーは表 皮に黒い斑点が点在します。

分布

アメリカ東部を中心に、特にミシシッピ川流域のミシシッピ、アラバマ、ルイジアナ、アーカンソーなどの各州や、テキサスからフロリダに至るメキシコ湾北岸沿いの河川に分布しています。五大湖のエリー湖、ミシガン湖の周辺にも生息しています。

生態

水草が繁茂したような止水を好みます。ブルーギルなどの小魚やザリガニなどの甲殻類、昆虫、両生類などを捕食します。現地では釣りの対象魚でもあります。表層付近を好み、基本的には夜行性です。

成長速度・最大サイズ

自然界では成魚はおよそ80センチになり、大きいものでは1メートルを超え、4キロ以上の重さとなります。適切に飼えば1年で40センチに達します。2年で成魚となります。水槽で飼うと60センチほどで成長が止まります。

寿命

原産地の生息域での調査では、オスがおよそ8年、メスがおよそ10年という結果が出ています。飼育下ではそれよりも長生きし、20年以上飼育されているガーもいます。

流通量と価格相場

東南アジアで観賞用に養殖されており、日本へも大量に輸入されてきました。ホームセンターの観賞魚コーナーなどでは、爪楊枝サイズの小さなものは、500円前後で売られるほど安価でした。 

スポッテッドガーの飼育は届出が必要?気になる規制内容とは

河川や湖沼でアリゲーターガーが相次いで出没し、生態系に打撃を与えている可能性が指摘されるようになったことなどを背景に、ガー科全種と交雑種がこのたび、特定外来生物の指定を受けました。

規制は2018年4月から始まります。ペットとして新たに飼うことはできなくなり、従来から飼育していた個体については、10月1日までに環境省に申請し、逃げだす恐れがないなどの条件を満たしていれば、引き続き飼育することが可能となります。

 

違反した個人は最高で300万円の罰金か3年間の懲役が課せられます。飼育中の方は、環境省のウェブサイトから申請書をダウンロードし、早めに申請しましょう。

 

環境省のガー科に関する特定外来生物指定についての詳細

スポッテッドガーの飼育の基本

スポッテッドガーは人に良く懐き、丈夫ですが歯が鋭く、ジャンプ力が強いので、飛び出て飛んでくると大けがを負わせられることもあります。

水温・水質

水槽で飼育する場合の適温は20~28度です。しかしスポッテッドガーは低温にも強く、氷が張った池でも水底でじっと耐え、生き続けます。室内の水槽で飼育するなら加温は必要ないことも多いです。

 水質には神経質になる必要はありませんが、よく餌を食べるのですぐに水が汚れてしまいます。スポッテッドガーは丈夫とはいえ調子を崩してしまいますので、水替えを頻繁に行った方が良いでしょう。

水槽サイズ・フィルター

ガーは体が硬く、反転や方向転換が得意ではありません。狭い水槽では鼻先をぶつけ、けがをしてしまいます。幼魚のころは60cm水槽で飼育を始めますが、最後は120cm水槽以上が必要になります。

理想的なのはオーバーフロー式の濾過ですが、外部式と上部式の濾過を併用する方法もあります。ただいくら濾過性能が高くても、水中から硝酸塩を除去するわけではないので、定期的な水替えが必要となります。

レイアウトのコツ

フンや残り餌を取り除きやすいので、何も入れないベアタンクで飼育する方法がとても優れています。ただ、ベアタンクは殺風景です。

 

もしもレイアウトにこだわるなら、アクセントとなる大きな流木を水槽に斜めに、一部が水面に露出するような形で配置するなどが良いかと思います。オオカナダモなどなどちぎれにくい水草を漂わせてみましょう。ただし、レイアウトをするには大型の水槽が必須です。

 

飛び出る恐れがあるので、水槽には必ず蓋をします。ガラスは割られる恐れがありますので、樹脂製にしましょう。

スポッテッドガーの餌

幼魚時代は冷凍赤虫などを与えます。すぐ大きくなり、ヒメダカや小赤なども食べるようになりますので、このタイミングでペレットで餌付けしましょう。20cmを超えるとペレットもどんどん無くなるほど食べます。キビナゴや豆アジなどに切り替えましょう。

スポッテッドガーの混泳

スポッテドガーは穏やかな性格の個体が多く、同じ大きさならば他の魚をいじめたり傷つけたりすることは稀です。逆に、好奇心の強い魚に追い回されたりすることがあるため混泳には慎重な組み合わせが必要となります。

同種・近縁種との混泳相性

スポッテッドガーの混泳は同種・近縁種でもOK?

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アリゲーターガーやロングノーズガーなどで、同じ大きさのガー科ならば混泳できないことはありませんが、水面近くに位置するというガーの習性上、180cm程度の水槽では気に入った場所に位置取れないガーが出てきてしまいます。また餌を与えるときに、同じ餌を食べようとして過って、他の魚にかみ付いてしまうこともあります。なるべく混泳は避けましょう。

他種との混泳相性

スポッテッドガーはアロワナとの相性も比較的良い

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体長の差がありすぎるものは、スポッテッドガーの餌となります。セルフィンプレコなどとは、干渉し合わずに暮らしていけるようです。スポッテッドガーは他の魚に積極的にちょっかいを出したりしないので、ダトニオやアロワナなどとも混泳できますが、これも個体の持つ性質と相性次第です。

スポッテッドガーの繁殖

2018年4月から販売が禁止となるので、繁殖なども基本的には不可能ですが、繁殖生態についてもご紹介します。

 

スポッテッドガーは春先から夏にかけて産卵します。卵の数は多いと14000粒ほどを産むとされ、卵は約1週間で孵化します。水槽内では繁殖は難しいとされています。池で飼育すると、メスを複数のオスが浅瀬に追い込み、寄り添って産卵を促す姿が観察できます。

 

卵が付着している水草を隔離して孵化に成功しても、餌となる十分なプランクトンが確保できなければ、成長させることは困難で、共食いも行います。ちなみに、ガーの卵には毒があるとされています。

スポッテッドガーの病気や怪我と治療法

スポテッドガーは基本的にはとても丈夫で、病気にかかることもあまりりません。また、ガー科は魚病薬を与えると一気に体調を崩すことがありますので、水質を改善し、自然治癒する方向で、治療するするのが無難です。病気よりもケガが多い魚です。流木に口吻を突っ込んで折ってしまうことや、飛び出して死ぬこともあります。十分な対策をとりましょう。

最後のスポッテッドガーを大切に

今現在飼育されている個体の一匹一匹は、それぞれ個人で飼える最後のスポッテッドガーです。愛魚が「国内最後の個人飼育のスポッテッドガー」となるよう、長期飼育にぜひ挑戦してみてください。当然ですが、飼えないからと言って、河川などにスポッテッドガーを放流することは厳禁ですよ!

 

スポッテッドガーの飼育規制について