クエ釣りのタックルや仕掛けとは?超高級魚を自力で釣り上げよう!

クエってどんな魚?

クエ釣りに挑戦してみよう

 

クエはハタ科アカハタ属の魚で、西日本を中心とした沿岸部に生息しており、大陸棚の辺縁部や岩場を好んで住処としている魚です。漁獲量が少ないことから 幻の魚とも言われているため、旅亭などでは高級魚として取り扱われており、鍋料理の人気が非常に高いです。

 

クエの生態は特殊なもので、雌性先熟と呼ばれる性転換を行う特性を持っているため、ある程度(60㎝くらい)まで大きくなると雄へと性転換されることが大きな特徴となっています。近年では養殖技術が向上していることもあり、和歌山県や三重県などでクエの養殖が盛んです。

クエ釣りのシーズン・時間帯

クエ釣りに適したシーズンや場所は?

 

クエは1年中狙うことができる魚ですが、幻の魚と言われるほど希少な魚です。釣れやすい時期や時間帯などはしっかりとおさえておきましょう。

シーズン

生態上の観点から「夏の産卵期で消耗した体力を回復させる」ことと、「冬に向けて脂肪を蓄える」ことが必要になるため、 9月~2月ころのクエは非常に食欲旺盛になります。この時期がクエの狙い目で、脂がのっていて美味であることに違いないでしょう。

時間帯

クエは 夜行性のため、夕マズメから夜間の時間帯がおすすめです。日中は岩礁の隙間や砂底に身を潜め、夜になるとエサを求めて活動する習性があります。夜行性の魚は夜間に巣穴を離れてエサを探し回る習性がありますが、クエは巣穴の近くでエサを待ち構えていることが多いと言われています。

クエ釣りのポイント

クエ釣りのポイントとしては磯が代表的ですが、岩場が絡む漁港などでも狙うことができます。釣り場としては 和歌山〜三重エリアや、長崎や鹿児島などの九州エリア、伊豆諸島や小笠原諸島などの離島などが有名です。

磯はクエ釣りの定番ポイント

 

クエの性格上、湾状になっている潮裏側や岩礁の隙間、海中で急に深くなるカケアガリなどを狙いましょう。海岸沿いの地形を見極めて、クエが身を潜めているポイントを探索してみましょう。

 

クエは夜行性のため、夕マズメから夜間にかけてエサを探し活発に活動することから、この時間帯に合わせて釣りをすることも重要なポイントです。

堤防

クエは堤防でも釣ることができる

 

和歌山県や三重県の海岸沿いにあるテトラポットや防波堤でもクエを釣ることができます。日中でも釣れますが小ぶりなサイズが多いため、磯釣りの時間帯と同じように夕マズメから夜間にねらえば良型のクエがゲットできるかもしれません。

 

夜間の堤防釣りは危険が多いため、ライフジャケットやヘッドライトなど、十分に安全対策をした上で釣りをするようにしましょう。

船釣り

クエの船釣りでは夢の大物も!

 

船釣りでは主に泳がせ釣りと言わる方法でクエをねらいます。餌針に生きたイカを使って泳がせることで、海中のクエを誘い出す船釣りならではの方法ですが、回遊魚のように群れを作らないクエにとって非常に有効な釣り方と言えるでしょう。

 

沖合いでは型の大きいもので1mを超えるサイズが釣りあげられることもあります。クエは餌を咥えると根に潜る習性があるため、強靭なタックルと相当な体力が必要になり、釣りあげることが難しい魚として知られています。

クエ釣りのタックル:陸っぱり

堤防や磯、岸壁などの比較的身近な釣り場でクエを釣ることができますが、陸っぱりで必要なタックルについて以下にご紹介していきます。

竿(ロッド)

メーカーからリリースされているクエ釣り用のロッドを使うのが確実ですが、非常に高価なため、本格的にクエ釣りを極めるというのでなければ、船用の泳がせロッドや、ジギングロッド、硬めのショアジギングロッドなどでも代用することはできます。

 

クエはエサを咥えると根に潜る習性があるため、根から引きずり出せるパワーのあるロッドを選ぶことが重要です。陸っぱりでは根掛かりの心配もありますので、ロッドのみならず仕掛けも強靭なものを使用することをおすすめします。

全長(m):4.80
継数(本):3
仕舞(cm):174
自重(g):1.460
オモリ負荷(号):50-70
適合ハリス(ワイヤー)(号):36-30
適合道糸(号):60-100

リール

陸っぱりでクエ釣りに使うリールとしては、大型の両軸タイプのリールがおすすめです。石鯛釣り用のリールやトローリング用のリールが適しています。ハリにかかったクエが根に潜り込むことを防ぐパワーと、根から引き上げるためのトルクが必要不可欠です。

 

また、太いラインを十分に巻けるラインキャパシティも必要になります。クエ釣り用のロッドと合わせて準備しておきましょう!

ギア比:4.9
最大ドラグ力(kg):15
自重(g):585
巻き取り長(cm):92
ブライト糸巻き量(号-m):10-200
ナイロン糸巻き量(lb-m):20-150

ライン

クエのような大型の魚に対抗するために必要なラインのスペックとしては、 ナイロンラインであれば25号~30号程度もの、 PEラインであれば15号以上のものが最低でも必要になってきます。

 

仕掛けを遠投するわけではないので長さは100m程度あれば十分です。また、道糸とハリスの間に根ズレに強いワイヤーを入れることで、ラインブレイクのリスクを軽減することができます。

クエ釣りのタックル:船釣り

磯釣りとは違い、大物狙いの船釣りではクエとの強烈なファイトに耐えきれる専用のタックルと仕掛けが必要になります。では、どんなタックルが船釣りに向いているのか見ていきましょう!

竿(ロッド)

大型のクエとファイトすることになりますので、当然のことながら船のクエ釣りロッドには非常に強靭なバットパワーが必要になります。適したロッドとしては、粘りのある泳がせ釣り用のグラスロッド。

 

また、クエのアタリは非常にわかりにくいことでも知られるため、穂先感度に優れたロッドを選ぶこともポイントです。

全長(m):1.75
継数(本):1
仕舞(cm):138
自重(g):420
錘負荷(号):80-300
適合ライン(号):-40

リール

クエの強力な引きに対応するためには、剛性や耐久性の高いリールを選ぶことがポイントになります。船上での激しいファイトには、巻取り中にラインが絡まるなどのトラブルがつきものですが、電動リールを使えばそのようなトラブルを防ぎ安全に巻き取ることができます。

 

また、電動リールは操作性にも優れているため船上でも安心してファイトに臨むことができるでしょう。もちろん太いラインが十分に巻けるスペックと、大物のクエを巻き上げられるパワーのあるものが必要です。

ギア比:2.9
最大ドラグ力(kg):33
自重(g):1.770
最大巻上力(kg):622
ブライト糸巻き量(号-m):8-600,10-500
ナイロン糸巻き量(号-m):12-500、16-350

ライン

磯釣りと違い根掛かりの心配はほぼありませんが、水深のある沖合でクエとファイトするには直線強力に長けているPEラインがおすすめです。太さは 8〜10号程度のもので、60号程度のナイロンハリスを結びます。

クエ釣りの仕掛け

適切な仕掛けを選ばなければ、せっかくアタリがきてもチャンスを逃してしまうかもせれません。クエ釣りは釣り場のフィールドに合わせた仕掛け選ぶ必要があるので、しっかりとおさえておきましょう。

陸っぱり

根ズレや根掛かりとの戦いにもなりますので、サルカンに取り付けられる仕掛けはワイヤータイプのものが主流になります。瀬ズレワイヤーは1.5m程度のものを使い、ハリスはワイヤータイプのもので40㎝程度のもを使います。

 

ハリのサイズはクエバリや石鯛用のハリで20号~30号のものを選ぶのがベストです。オモリは20号〜30号程度を用います。

船釣り

道糸の先にワイヤーリーダーを結び、その先に親子サルカンでエダスを出し、ワイヤーハリスを結びます。針はクエバリの30〜40号程度で、オモリはポイントにより異なりますが、大体200号程度を選びます。

 

根掛かりした際に仕掛けのロストを最小限に止めるために、オモリは道糸より細い捨て糸を用いましょう。

クエ釣りのエサ

クエ釣りの餌は何が良い?

 

磯釣りでは刺しエサと合わせて撒きエサを使います。クエは移動することが少なく、岩陰や砂底でじっとしている特性があるため、撒き餌を使ってクエをおびき出します。エサは主に サバ、イワシ、アジなどを使い、活きエサだけでなく切り身や冷凍のものでも問題ないです。

 

船釣りでは、サバなどの死にエサを1尾掛けして流すか、ムロアジやイカなどの活きエサを泳がせる方法が最適です。ハリにエサをかける場合は、ジギング中にエサが外れることが無いように口からエラにかけてハリをかけるか、目通しをしてしっかりと固定しておく必要があります。

クエ釣りに必要な道具

磯や堤防、船釣りなど、クエ釣りをする場所には危険もつきものです。もしもの時に備えておきたい道具についてご紹介していきます。釣りに出かける前に、確認しておきましょう!

ライフジャケット

万が一水辺に落ちてしまったときでも、 ライフジャケットを身に着けていれば生存率は3倍ほど高くなると言われています。特に磯の場合は滑落の危険や、思わぬ大波がきて身体を持っていかれる可能性が高いです。「自分は大丈夫」と思わずに、必ずライフジャケットを着用するようにしましょう。

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2018年2月21日

フィッシュグリップ

クエはヒレに鋭いトゲや口に鋭いキバがあり、手で持ち上げようとすると大怪我をする可能性があります。また、釣れた際も針を外そうとして魚が暴れると手に針が刺さって大怪我をする可能性もあります。

 

フィッシュグリップを使えば、安全に針を外したり、魚体を持ち上げることができます。また、クエの磯釣りをしていると外道として ウツボがかかることが多いです。ウツボのキバはクエよりも鋭利で大変危険なため、クエ釣行の際はフィッシュグリップは忘れずに持っていきましょう。

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ピトン・竿受け

主に磯釣りや堤防で釣りをする場合に使用します。足元の岩場は凹凸が多いため、竿を地面に直接おくことは難しいでしょう。岩場で竿を置いて釣りをする場合、まずはピトンを岩や地面の隙間に差し込んで竿受けを固定することで竿を置くことができるようになります。

 

岩場に直接置くと、大切な竿やリールに傷がついてしまいますので注意が必要です。また、竿が固定できないため、置き竿をしているときにクエがかかると海中に竿を引きずり込まれてしまいます。

ハーケン

磯場のピトン穴が大きくなっていてうまく固定できない場合などによく使われるアイテムです。ピトンを岩や地面の隙間に差し込んでもガタつきが出る場合は、ピトンを差し込んだ隙間にハーケン差し込むことでがっちり固定することができます。

ピトンハンマー

その名のとおり、磯場の岩にピトンを打ち込むために使用するハンマーです。主に磯場で使用するため、鉄製ではなくサビに強い ステンレス製のものを選んでおくのポイントです。

クエ釣りのコツ

幻のクエを釣るコツとは?

 

釣りをする方であれば、生きているうちに一度は釣ってみたい魚であることに違いはないでしょう。おいそれと釣れる魚ではないことで知られていますが、全く釣れないわけでもないのです。クエを釣り上げるために必要なポイントをおさえて釣ってみましょう。

クエのいる場所をピンポイントで探ろう

クエは夜行性であることから、日中はほぼ岩陰や砂底に身を潜めています。夜になるとエサを求めて活動しますが、行動範囲が狭いためクエが好むカケアガリや岩陰を根気よく狙ってみましょう。明るい時間帯にポイントを下見して、どのような地形になっているかを探るのも効果的です。

アタリがあってもじっくり待とう

クエは口が大きいため、アタリが出てすぐにアワセるとハリがかからず抜けてしまう可能性があります。アタリが出たら慌てずに、少し時間をあけてじっくり食い込むのを待ってからすアワセを入れる方が良いでしょう。

 

個体数が多い魚ではないので、数少ない魚からの反応を一回一回大事にしていきましょう。

根に潜られないようにゴリ巻きで

クエはエサを咥えた途端、いっきに根に潜り込んでいこうとします。必死にリールを巻き続けなければ、瞬く間に岩の隙間に潜り込まれてしまい引き上げることは難しくなるでしょう。クエがかかったら基本的にドラグは出さずに 一気にゴリ巻きしていきます。

 

また、クエの強烈な引きに対抗できる道具はもちろん、しっかりとゴリ巻きできるように自身のパワーとスタミナを鍛えておくことも重要です。

「幻の魚」クエの釣りにチャレンジしよう!

クエ釣りに挑戦しよう!

 

クエは幻の魚と言われているほどめったにお目にかかることはないとされていますが、釣れる時期や時間帯を知ることでクエを釣りあげることが可能であることは分かっていただけたと思います。

 

磯釣りや船釣りでのポイントとなるタックルやエサについて知ることで、クエを釣る確率を上げることができたのではないでしょうか。ここまでご紹介したことを踏まえていれば、超高級な幻の魚といわれているクエを自分で釣り上げることができる日も近いでしょう。


幻の魚クエ釣りを解説