
トンジギ(トンボジギング)が大人気!
トンボジギング(通称トンジギ)は、現在人気急上昇中の釣りです。実際にどのようなスタイルの釣りなのかを見ていきましょう。
メインターゲットはトンボ(ビンチョウマグロ)

トンジギ(トンボジギング)の、”トンボ”は ビンチョウマグロの別の呼び名です。つまり、トンジギのメインのターゲットはビンチョウマグロとなります。ジギングと聞くと、ブリやヒラマサ等の青物をイメージしてしまいがちですが、マグロもメタルジグを使って狙って釣ることができます。
季節や場所によっては、ビンチョウマグロだけでなく、 カツオやキハダマグロが混じって釣れることもあり、気軽に大物を狙えるということで非常に人気が出ています。
三重県を中心に大人気の釣り方

人気急上昇中のトンジギを楽しめる場所ですが、最も盛んに行われているのは三重県の志摩周辺です。トンジギに対応している遊漁船が多くあり、多くの釣り人が通っています。
関東近辺でトンジギを楽しみたい方であれば、南伊豆からもトンジギができる遊漁船がいくつか出ていますので、それを利用するのがおすすめです。
時期(シーズン)

どんな釣りにも良く釣れるシーズンというものがありますが、トンジギに適した時期は、秋から春にかけてがシーズンとなります。
具体的には 晩秋となる10月前後から、春の5月前後までが目安となるでしょう。もちろん、フィールドやその年の傾向によって差が出てきますので、予約する際に船長に状況を確認してみてください。
/トンジギのタックル

では、実際にトンジギを楽しむためにどのようなタックルを用意すれば良いのでしょうか。
ロッド
まずロッドについてですが、ベイトロッドでもスピニングロッドでもどちらでも大丈夫です。通常青物をジギングで狙う際のようなジギングロッドを使用することができますが、気を付けたいのは対応ジグウェイトが300~400g前後のものを選ぶということです。
それよりもライトなロッドになると、ターゲットのいる棚までジグを送り届けることが困難になり、釣り自体が成立しにくくなりますので注意しましょう。
継数(本):2
仕舞(cm):161.2
自重(g):140
適合ジグウエイト(g):160-380
適合ライン(号):MAX3
リール
トンジギで使用するリールを選ぶ際に最も優先すべきことは、ラインキャパシティがどの程度なのかという点です。基本的にトンジギでは、3~5号のPEラインを使用しますので、最低でも 3号を300m以上巻くことのできるリールが望ましいと言えるでしょう。
つまり、スピニングリールを例に挙げるとすると、少なくとも8000番以上の大きさが必要で、使用するラインの太さと長さに合わせて、さらにラインキャパシティのある10000番や14000番などを選択することができます。
最大ドラグ力(kg):10.0
自重(g):595
巻き取り長(cm):117
PE糸巻き量(号-m):3-400,4-300,5-220
電動リールも使える?
トンジギでは電動リールを使用することもできます。基本的にかなり深場を狙うことになるこの釣りでは、ジグの回収やファイト時にもある程度の体力が必要となります。少しでも体力を温存しながら快適に釣りを楽しみたいという方には、電動リールを使ったタックルもおすすめです。
/ライン
メインライン
メインラインはPEを使います。太さは先にも述べたように、3~5号を基準に考えながら、状況に合わせて選択することができます。
長さは必ず300m以上のものを選んでください。カラーをどれにするかは自由ですが、ジギングではある程度の棚を知るためにも、10m毎に色分けがなされているマルチカラータイプのラインが便利です。
リーダー
リーダーの素材は、ジギングゲームで良く使用されるフロロカーボンが擦れにも強く望ましいと言えるでしょう。太さは 70~100lb程度を目安にして選択してください。
長さもそれぞれの好みですが、5~10m程度取っておくと安心です。おすすめの結束方法は、ガイドに干渉しにくい FGノットやPRノットです。
トンジギにおすすめのジグを厳選!

トンジギで使用するジグは、フォールアクションでアピールすることのできるアイテムがおすすめです。ジグを巻き上げたりジャークしたりする時よりも、フォール中の方がマグロへのアピール力が高く、バイトもこのタイミングに集中しやすくなります。
重さは250~400g程度がよく使われますが、実際にどの重さをメインに使用するのかは船長に尋ねるのが確実です。深場を狙うことの多いトンジギでは、グローカラーやゼブラグロー、ケイムラカラーなどが実績が上がっています。
ウロコジグ オリジナル
「ウロコジグ オリジナル」は非常に実績が高く、かなり人気のあるジグです。本物のウロコのようなきれいなホログラムを纏ったアイテムも非常に人気で、キレのあるアクションも相まって、ターゲットへのアピール力と食わせ力は抜群です。
シマノ オシア スティンガーバタフライ イージーペブル
ジャークしやすく、フォール中にも強烈なローリングアクションを繰り出すことで、ターゲットにしっかりとアピールしてくれる、シマノ製の人気ジグです。シマノ独自の狂鱗カラーも人気があります。
ブリード ゴラッソロング
ラインテンションが抜けた状態で、水平姿勢を保ちやすくなるよう工夫した設計が施されていて、スライドアクション時や一瞬の間を入れた際にバイトを誘発させてくれるとても優秀なジグです。
タナジグ あいや〜ロング
ジャーク時にもフォール時にもよくヒットすると評判のジグです。ジャークした際の引き重りも非常に少なく、長時間しゃくり続ける際にもアングラーの強い味方となってくれます。
メジャークラフト ジグパラバーチカル ロングスロー
とてもリーズナブルな価格帯で手にすることができる、コスパ抜群のジグです。独自の断面形状が施されているため、フォール時に安定したアクションを繰り出すことが可能で、マグロ類のジギングゲームにとてもマッチします。
トンジギのアシストフック

トンジギタックルでは、アシストフックの選定も気になる分野です。実際のフックサイズの目安やセッティングについて見ていきましょう。
フックサイズ
アシストフックのサイズに関しては、基本的に大型対応のものが必要となります。例を挙げると、オーナー針の製品であれば”ブルーチェイサー”の7/0~11/0程度を目安とすることができます。
フックセッティング
フックの数はシングルが基本で、通常はフロントのみに取り付けますが、フッキング率をアップさせたい時や、フォール姿勢のバランスを考えてフロントとリア両方にセッティングすることもできます。その時の状況に応じて適時調整していきましょう。
トンジギのやり方

では、トンジギのやり方について見ていきましょう。ジグの投入から取り込みまでの一連を解説しますので参考にしてみてください。
ジグの投入
まずジグの投入ですが、青物ジギングのように毎回底を取ってアクションするというよりも、船長が言う棚に合わせてジグを送り込んで、そこから誘っていくのがトンジギの基本となります。
アクション
基本はワンピッチジャークとなりますが、要所でロングフォールをさせて食わせの間を作ったりアピールさせることを心がけてください。ワンパターンな攻めにならないよう、メリハリのある攻め方が有効です。
スピーディーでキレのあるジャーク、スローな動きやフォールなどをいろいろと試して、その日のヒットパターンを見つけ出すのもトンジギの醍醐味のひとつです。
ファイト〜取り込み
ビンチョウマグロがヒットしたら、ファーストランである程度走られることを想定しておく必要があります。少し動きが止まったらポンピングで寄せてきましょう。この時ロッドは立て過ぎないように注意が必要です。あまり立て過ぎると折れてしまうことがあります。
ファイト中何度か走られることもありますが、 ドラグはある程度きつめに設定しておいてください。マグロに走られ過ぎると周りのアングラーの仕掛けとオマツリになってしまう可能性もあります。取り込みは網ですくってくれますので、落ち着いて指示通りにロッドを操作しましょう。
トンジギで釣れたマグロはどうやって持ち帰る?

トンジギで釣れたマグロを、できる限り鮮度を保つ仕方で持ち帰るためには、クーラーボックスを用意しておく必要があります。最低でも 60~80L程度のものを準備しておきましょう。
船宿によっては、釣れたビンチョウマグロを持ち帰るための発泡スチロールを購入できたり、持ち帰りやすいようさばいてくれるところもありますので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
大人気のトンジギに挑戦してみよう

現在各地で大きな注目を集めつつある”トンジギ”は、気軽にマグロなどの憧れの魚を狙うことができるとあって、日に日に人気の高まりを見せています。ぜひ、トンジギについての正しい知識を身に着け、自分に合ったタックル選びをして、この大人気の釣りに挑戦してみましょう。