コンゴテトラは存在感抜群なカラシン!飼育や混泳の注意点は?

コンゴテトラについて

コンゴテトラは体長10cm程度の中型カラシンで、成熟したオスは色・フォルムとも非常に美しい容姿になります。まずは、コンゴテトラの特徴などをご紹介します。

コンゴテトラの特徴

コンゴテトラの特徴

 

名前の通り、ネオンテトラなどと同じくカラシンの仲間なのですが、本種は体長10cm前後にまで成長する中型の種類です。成熟したオスの体色は、光の当たり方で虹色に見えるうえに、金属光沢を伴います。

 

そして、各ヒレが伸長し、特に尾ビレは中央部分だけが伸びるため、独特な形状になります。さらに、体高が高いので水槽内での存在感は抜群で、本種を群泳させるだけでも大変に見栄えのするアクアリウムに仕上がります。

 

ただし、メスの方は体色が地味でヒレも伸びませんし、オスも幼魚期は前述したような特徴は現れません。

コンゴテトラの分布(生息域)

コンゴテトラの分布

 

コンゴテトラはアフリカンカラシンで、分布域は名前が示す通り、コンゴ共和国やコンゴ民主共和国が位置する西アフリカ~中央アフリカにかけてです。

 

コンゴ川が主な原産地として知られておりますが、国内で流通している個体は 東南アジアでブリードされたものがほとんどです。コンゴテトラは川の中流から下流に多く生息しており、水草が生い茂っていて流れが穏やかな場所を好みます。

コンゴテトラの寿命

コンゴテトラの寿命

 

本種の 寿命は4~5年前後と言われています。もちろん、寿命は飼育環境の影響を強く受ける要素なので、上手に飼育できればこの数字よりも長生きするケースもあります。

 

いずれにせよ、ネオンテトラなどの小型カラシンよりは長く付き合える魚種であるため、愛着が湧くこと請け合いです。

コンゴテトラの種類

コンゴテトラにもいくつかの種類が知られており、観賞魚として販売されています。ここでは、国内で主に流通しているコンゴテトラの種類をご紹介します。

コンゴテトラ Phenacogrammus interruptus

一般的に「コンゴテトラ」と言えば本種を指します。アフリカンカラシンの代表種として、古くから親しまれている定番の熱帯魚の1つで、オスの派手さから変わらぬ人気を博しています。

 

近年では、ブリードされた個体が定期的に輸入されているので入手も容易です。

ゴールデンコンゴテトラ Phenacogramus aurantiacus

コンゴ川の支流に広く分布しているコンゴテトラの仲間です。黄色を基調とした体色に頭部を中心に青色に染まり、メタリックな輝きがあるので金色に見えます。

 

コンゴテトラと同じ感覚で飼育できる人気種なのですが、流通量が少ないため入手はやや難しいです。

ブルーダイヤモンドコンゴテトラ Alestopetersius smykalai

最大で体長7cmほどのコンゴテトラの仲間ではやや小型の種類です。金属光沢を伴う青色を基調とした体色をしており、光の加減で特に背中の輝きが強くなり綺麗です。

 

アフリカ西部を流れるニジェール川やクロス川に分布しており、日本には最近になって輸入されるようになったので流通量が少ないです。

コンゴテトラの飼育方法

コンゴテトラの飼育方法

 

コンゴテトラは基本的には丈夫で飼いやすい熱帯魚なので、アクアリウムの入門種としても適しています。ここでは、コンゴテトラの飼育方法をご紹介します。

水温・水質・水流

コンゴテトラを飼育できる水温の範囲は 22~28℃前後です。そのため、一般的な熱帯魚と同様、ヒーターなどを用いて年間を通じて適正範囲になるよう保温してください。本種が好む水質は 弱酸性から中性です。

 

日本の水道水は地域によっては弱アルカリ性なので、必要に応じて水質調整剤などを用いると良いでしょう。流木などを水槽に入れておくのも、水質を酸性側に傾けるのに効果的です。

 

また、飼育し続けているとpHが低くなっていく(強い酸性になる)ため、定期的な水換えによって水質を維持してください。

 

前述した通り、野生個体は流れが穏やかな場所を好むため、水槽内で強い水流が発生しないように注意してください。適度な水流は水質維持に欠かせませんが、強い水流が発生していると泳ぎ疲れて弱ってしまいます。

水槽サイズ・フィルター

コンゴテトラの飼育に適した水槽サイズは60cmクラス以上の水槽です。なぜなら、本種は群れで生活する生態を持っているため複数飼育が基本であるうえに、 体長10cm程度に達するので45cmクラス以下だと手狭になってしまうからです。

 

フィルターについては、本種は大食漢ゆえに排泄物の量も多くなるため、ろ過能力に優れる形式が望ましいでしょう。候補としては、主に上部フィルターと外部フィルターが挙げられます。

 

上部フィルターは、安価でメンテナンス性にも優れますが、水槽の上部スペースを占めてしまうので鑑賞性が低下する欠点があります。外部フィルターは、やや高価でメンテナンスにも手間がかかりますが、フィルター本体を完全に隠すことも可能なので鑑賞性は圧倒的です。

 

それぞれにメリットとデメリットがあるため、ご自身のスタイルに合ったものを選んでください。

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レイアウト

コンゴテトラ水槽では、比較的自由度の高いレイアウトを楽しむことが可能です。酸性側の水質を好むため流木との相性も良好ですし、石組みや水草を入れても構いません。

 

ただし、本種は遊泳力が高く活発に泳ぎ回る傾向にあるので、遊泳層を圧迫しないような配置にしてください。

 

また、本種は雑食性なので、成長して口が大きくなると、水草を食べてしまうことがあります。葉が柔らかい種類ほど食害されやすくなるため、水草を入れる場合はアヌビアス・ナナやミクロソリウムといった、葉が硬い種類を配置すると良いでしょう。

 

底床の有無は任意で問題ありませんが、あった方が水槽底部からの照り返しを防げるのでコンゴテトラが落ち着きやすく、アクアリウムの鑑賞性も向上します。

 

底床の種類についても任意の物で問題ありませんが、水質をアルカリ性側に傾けるサンゴ砂のような性質の物は向いていません。

コンゴテトラの餌

コンゴテトラは綺麗

 

本種の食性は雑食性です。そのため、熱帯魚用に市販されている飼料であれば、基本的には何でも食べてくれます。 テトラ用の人工飼料を中心に、たまに冷凍アカムシなどの生餌を与えると喜びますし、栄養バランス的にも健康的な成育が望めます。

 

給餌の方法としては、1日1~2回に分けて与え、それぞれ5分程度で食べきれるだけの量を与えてください。量が多いと食べ残しが発生し、それが水質の悪化を速くするので注意が必要です。

 

コンゴテトラの健康のためにも食べ残しはそのままにせず、確認したら水槽から取り除いてください。

コンゴテトラの色揚げ方法

コンゴテトラの色揚げ方法

 

コンゴテトラを色揚げするにあたってストレスは厳禁です。水槽導入直後のコンゴテトラの体色が良くないことは珍しくありません。これは、ショップでキープされていた環境と、輸送を経て辿り着いたご自宅の水槽で環境が激変し、 多大なストレスを抱えているからです。

 

まずは、水槽環境に慣れさせるために、 ある程度の期間飼い込むことが必要です。その際、水温・水質が適切な範囲を外れてしまうとやはりストレスになってしまうので、これらをきちんと管理することは色揚げをするために必須条件と言えます。

 

加えて、本種はもともと弱酸性の水環境で生活していたため、 中性より弱酸性の水質で管理した方が発色が良くなる傾向にあります

 

また、餌も重要な要素です。コンゴテトラの発色を良くするには、同種が色素を生成する必要がありますが、それには 餌に含まれる色素成分の多少が大いに影響するためです。よって、色揚げをしたい時は、雑食性の熱帯魚用の色揚げ効果を謳う餌を与えると良いでしょう。

 

最後に、前提として派手な姿になるのは、 成熟したオスに限られることを知っておいてください。幼魚期のオスは地味ですし、メスに至っては成熟してもオスのような特徴は現れません。幼魚を入手するケースも多いと思いますが、まずはオスがいることを期待して無事に成長させることが重要です。

コンゴテトラの混泳について

コンゴテトラは温和で丈夫なので混泳相性は良好です。ここでは、コンゴテトラの混泳についてご紹介します。

同種・近縁種との混泳相性

コンゴテトラの混泳

 

本種は通常、群れを作って生活しているため、同種との混泳は問題なく可能です。逆に、ある程度の匹数で飼育して、群れを作れる環境にしないとストレスを感じてしまいます。コンゴテトラは温厚な性格をしているので、同じように温和な性格の近縁種となら混泳も可能です。

 

しかし、ネオンテトラのような特に小型の種類は、コンゴテトラの遊泳力の前に落ち着けないことがあるため、サイズ差が小さい種類の方がおすすめです。

他種との混泳相性

コンゴテトラとグラミー

 

基本的に、コンゴテトラを攻撃してこない、サイズ差が小さく温厚な魚種であれば混泳できます。それに加えて遊泳層が被らない種類であれば理想的です。コンゴテトラの遊泳層は上層~中層なので、コンゴテトラとサイズが同等かそれより小さい底物とは、混泳が成功しやすいです。

 

例としては、小型プレコやコリドラス、オトシン類が挙げられます。これらの魚種はタンクメイトになっても、お互いに無関心であることがほとんどなので比較的安全です。遊泳層が重なる魚種であれば、小型グラミーやレインボーフィッシュの仲間が候補に挙げられます。

エビ類・貝類との混泳相性

エビとコンゴテトラの相性は良くない

 

エビ類との混泳は避けた方が無難です。というのは、先に述べましたがコンゴテトラの食性は雑食性なので、エビ類は食べられてしまうからです。十分に大きくなったコンゴテトラは、ヤマトヌマエビのような比較的大きいエビも食べようとすることがあるため、エビ類との混泳はおすすめできません。

 

一方、貝類とはほぼ問題なく混泳可能です。ただ、貝類の中には弱酸性の水質を嫌う種類もいるので、貝類と混泳させたい時は中性で管理するか、弱酸性の水質にも強いカノコ貝類やラムズホーンなどの種類を選ぶ必要があります。

コンゴテトラにおすすめの混泳相手TOP3

TOP.3 レインボーフィッシュの仲間

温厚な性格でサイズ差が小さい種類が多い、レインボーフィッシュの仲間は混泳相手に向いています。特に、コームスケールレインボーは性格・サイズ面で混泳が成功しやすく、赤色の体色が良いコントラストになって見栄えするのでおすすめです。

TOP.2 小型プレコ

小型プレコは基本的に温和で、お互いに無関心であることがほとんどなので、安全に混泳できる魚種に挙げられます。小型プレコはあまり水を汚さないですし、タンクメイトにすればコケ対策にもなります。中型以上のプレコは混泳に適さないので、種類には注意してください。

TOP.1 コンゴテトラの別種

安全かつ見栄えもする、おすすめの混泳相手はコンゴテトラの別の種類です。飼育環境も基本的には同一で構いませんし、コンゴテトラの中にゴールデンコンゴテトラが混ざるだけでも、アクアリウムの印象に変化をつけられます。

コンゴテトラの繁殖

本種の繁殖は産卵までは比較的容易なのですが、稚魚の育成が難しいことで知られています。ここでは、コンゴテトラの繁殖についてご紹介します。

コンゴテトラのオスメスの見分け方

性成熟したオスは前述した通り、体色が光の加減で虹色に輝き、ヒレが伸長する派手な姿になります。対して、メスはオスのような変化はせず体色は地味なままで、抱卵することにより腹部が膨らみます。

 

逆に言えば、性成熟するまでは見た目でのオスメスの見分けは困難でほぼ不可能です。

繁殖に適した環境

コンゴテトラの繁殖を狙う場合は、親魚に卵や稚魚を食べられることを防ぐために、採卵することが基本です。その際、他種がいると食卵の被害が拡大することが考えらえるので、コンゴテトラ用の繁殖水槽を立ち上げてください。

 

また、本種は ばら撒き型と呼ばれる産卵形態を持ちます。これは、水草などを産卵床とし、そこにばら撒くように産卵する方法です。

 

産卵床となるものがないと、繁殖活動がスムーズに進行しないケースもあるため、繁殖させたい時は産卵床となる水草などを入れておいてください。水草の種類は、やはりミクロソリウムなどの葉が硬い種類が適しています。

 

後は、水温・水質を適切を適切に保ち、餌をきちんと与えていれば問題ありませんが、水質は弱酸性に調整した方が良い結果を得られやすいでしょう。

ペアリング〜産卵

ペアリング~産卵は比較的容易です。産卵期になるとオスがメスを盛んに追いかけ回すようになるので、この行動が見られたら産卵が近い合図です。

 

この頃は、特別に何かする必要はありませんが、複数のオスにメスが追いかけられるとメスが弱ってしまうことがあるため、状況に応じてメスが隠れられる場所を水草やシェルターで作ってあげると良いでしょう。

 

産卵が確認されたら、前述の理由で採卵してください。採卵した卵は、稚魚用の水槽で管理するとその後が楽です。水温は28℃程度とやや高めに調節し、水カビの発生を防ぐためにエアレーションを施して弱い水流の下で管理してください。

稚魚の育成

コンゴテトラの繁殖で最大の難所が稚魚の育成です。なぜなら、産まれたばかりの稚魚はかなり小さいので、ブラインシュリンプでさえも大きすぎて口に入らず摂食できないからです。つまり、いかにして稚魚を餓死させないかが、最大の焦点となります。

 

そのような稚魚の餌としては動物プランクトンが適しており、現在では通販などでも普通に市販されています。インフゾリアの素(インフゾリアは動物プランクトンの総称)やメダカの稚魚用を謳うゾウリムシなどが該当するので、用意しておいてください。

 

その餌を1日に複数回、食べきれるだけの量を与えます。稚魚の頃は多くの養分を必要とするため、1日に何回も餌を与えた方が早く成長してくれます。ただし、食べ残さない程度の分量を見極める必要はあります。

 

稚魚の頃はデリケートなので、頻繁な水換えはできません。また、遊泳力が低いせいで、フィルターを設置すると吸い込まれて死んでしまうことがあるため、ある程度成長するまではフィルターも使用できません。

 

そのため、水の汚れには細心の注意を払ってください。食べ残しや排泄物などのゴミは、ピペットなどで吸い込んで除去すると良いでしょう。

コンゴテトラの飼育で気をつけたい病気

コンゴテトラは丈夫なのであまり病気にはならないのですが、多大なストレスにさらされた場合はその限りではありません。ここでは、コンゴテトラを飼育するうえで、注意すべき病気についてご紹介します。

白点病

白点虫に寄生されることで発症する病気で、体に白色の斑点が現れ、体を震わせたり体を擦り付けるようして泳ぐなどの症状が出ます。この白点虫は水中に常在している繊毛虫の1種で、コンゴテトラの免疫力が正常なら発症しません。

 

しかし、ストレスによって免疫力が低下していると、病気のリスクが上昇するので、特に水槽導入時は注意が必要です。

尾腐れ病

カラムナリス菌と呼ばれる病原菌によって引き起こされる病気で、発症すると尾ビレが溶けてなくなってしまいます。これは、カラムナリス菌が生産する強力なタンパク質分解酵素の働きによるもので、患部に水カビが2次感染することもあるため、早期治療が重要です。

 

また、同病原菌はヒレ以外に口やエラにも感染し、前者は口腐れ病、後者はエラ腐れ病と呼ばれています。

コンゴテトラは7色に輝く熱帯魚!

コンゴテトラの魅力とは

 

コンゴテトラはアフリカ西部から中部にかけて分布している熱帯魚です。成熟したオスは光の加減で虹色に光り輝く派手な体色になるうえ、体高が高くてヒレが伸長するので、水槽内での存在感は抜群です。

 

丈夫で飼育しやすく、やや難易度は高いですが水槽内で繁殖も狙えるため、全てのアクアリストにおすすめできる魚種です。ぜひ、コンゴテトラを飼育してみてください。


コンゴテトラの特徴