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ちょい投げ釣りとは

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ちょい投げ釣りは海釣りの中でも手軽で人気の釣り方です。とくに女性や子供でも簡単に魚を釣ることができてファミリーフィッシングとしても抜群の釣りといえるでしょう。
本格的な投げ釣りは4~5m程度のロッドの長さに100g前後のオモリを付けて200mも遠投する場合があり、重いオモリを投げるロッドパワーも必要です。
対してちょい投げ釣りは2~3mのロッドの長さで扱うオモリも30gまでのもので数十メートル程度の範囲で行うため、本格的な投げ釣りよりも手軽で扱いやすい点が敷居の低さとしてあります。
ちょい投げで釣れる魚
ちょい投げ釣りで釣れる魚は実に豊富で、釣って楽しいだけでなく食べてもおいしい魚が多い点も大きな魅力といえるでしょう。
キス

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ちょい投げ釣りのメインターゲットともいえる魚で小さなお子さんでも釣り上げられ、食べてもおいしい人気の魚です。釣りやすい時期は真冬以外のほぼすべての時期で狙える点も嬉しいポイントといえるでしょう。特に夏から秋にかけてはハイシーズンのためサーフや堤防などいろいろな場所から狙えます。
ハゼ

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小型の魚でちょい投げ釣りでも人気のターゲットといわれています。もちろん、食べてもおいしい魚のため積極的に狙っていきたい魚です。主に河川や河口付近が生息場所となるため、ハゼを狙う場合はそれらのポイントを攻めていきましょう。9~10月が最も釣りやすい時期といわれています。
カレイ

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言わずと知れた高級魚ながらちょい投げ釣りでも釣れることができる人気のターゲットです。引きも十分で釣り上げる楽しみもさることながら、食べても絶品の文句なしの魚といって間違いありません。
サーフや堤防など釣りやすい場所から狙える点も嬉しいポイントといえるでしょう。11月頃から4月までが最盛期で狙える時期です。
ベラ

撮影:FISH PARADISE!編集部
あまり知られていないターゲットかもしれませんが、ちょい投げ釣りでも釣れる魚です。外道扱いされてしまいがちなベラですが、西日本では高級魚として認識されており食べてもおいしい魚です。春から秋ごろまで比較的長い期間狙えることができる点も釣りやすい魚としておすすめです。
メゴチ

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こちらもちょい投げ釣りではその独特な見た目から外道扱いされるメゴチですが、人によってはキスよりも美味とも言われるほど美味しい魚です。サーフや堤防から狙うことができ、春ごろから秋まで狙える時期も長く楽しめる魚といえるでしょう。
ちょい投げのポイント

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ちょい投げ釣りは多くの場所で楽しむことができる手軽な釣りとして人気です。主な場所は堤防やサーフが代表的で、河口や河川でも楽しむことが可能です。
狙う場所によっても釣れる魚が変わってくるため、ひとつのタックルであらゆる魚種を狙える手軽さもちょい投げ釣りの大きな魅力といってよいでしょう。
ちょい投げの竿
ちょい投げ釣りに使う竿は2~3m程度の長さのもので、硬さは扱うオモリに合わせて選ぶとよいでしょう。
ちょい投げ釣りでは主に5~8号程度(約18~30g)程度のオモリを扱うため、このオモリの適正範囲のパワーのものを選ぶと失敗しません。価格も非常に手頃な値段のものが多く安いものでも十分なものが多い点も嬉しいポイントです。
仕舞(cm):45
自重(g):120
ルアーウエイト(g):5-15
錘負荷(号):6-12
ちょい投げのリール・ライン
ちょい投げ釣りで使用するリールは遠投性能に優れ、初心者の方でも扱いやすいスピニングリール一択となります。番手は2500~3000番クラスものを選ぶとよいでしょう。
もちろんサビキ釣りをされている方などはそのリールで代用するなどでも可能です。ラインはナイロンラインがトラブルも少なく扱いやすいためおすすめです。太さは2号程度で100m程度巻いておくと良いです。
最大ドラグ力(kg):4
自重(g):255
巻き取り長(cm):71
PE糸巻き量(号-m):0.6-150,0.8-110,1-80
フロロ糸巻き量(lb-m):3-110,4-85,5-65
ナイロン糸巻き量(lb-m):3-125,4-100,5-75
ちょい投げの仕掛け
ちょい投げ釣りの仕掛けは手軽で簡単です。メインラインと5~8号の天秤オモリと呼ばれるものをサルカンで結束し、その下には市販の投げ釣りの仕掛けを結束するものとなります。
針のサイズは7号前後がおすすめで、根掛かりなどでロストしてもいいようにいくつか予備のセットも用意しておくとよいでしょう。
ちょい投げを始めるならセットがおすすめ!
ちょい投げ釣りを始めるなら釣り具屋にあるセットがおすすめです。価格も数千円と安く売られており、竿とリール、ライン、仕掛けがセットになっている入門用でも十分に楽しむことができます。手軽に始めたい方や一つ一つ揃えるのが面倒といった方にはおすすめのセットといえるでしょう。
ちょい投げの餌

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ちょい投げ釣りは餌を使った釣りとなるため、針に掛ける餌も用意する必要があります。ちょい投げで使う餌には大きく分けて2つあります。
虫餌
ちょい投げで使う餌の定番ともいえるのがゴカイやイソメです。これらは釣り具屋でも簡単に手に入れることができ、針に付けることも簡単にできるためおすすめの餌となります。
人工餌
女性や子供では虫餌が苦手といった場合もあるため、そういった場合はパワーイソメなどの人工餌がおすすめです。本物のイソメに似た生分解性のソフトルアーのようなものもあり、虫餌が苦手な方でも扱いやすいです。
ちょい投げであると便利な道具
ちょい投げ釣りで使う竿やリール以外にもあると便利な道具がいくつかあります。合わせて持っていくことでより快適にちょい投げ釣りを楽しむことができるでしょう。
餌箱
虫餌などを保管するケースで木製のものからプラスチック製のものまであります。特に人気なのが餌の鮮度を落とさない保冷機能付きものがおすすめです。
メゴチバサミ
メゴチバサミとはトングのような形状をしたいわゆるフィッシュグリップのことを指します。魚を挟む部分がギザギザになっており、手を汚さない点も魅力ですが、特に毒魚や棘のある魚が釣れた時も安全に魚を掴むことができるため重宝します。
水汲みバケツ
釣った魚を活かしておく簡易生け簀にしたり、血抜きに使えるなど用途の多い便利アイテムです。折り畳めてロープの付いたものがおすすめです。またフタの付いたものならば魚が跳ねて逃げてしまうことも防ぐことができます。
クーラーボックス
釣った魚を鮮度を保ち家まで持ち帰るには必須の道具といえるでしょう。魚の持ち運びはもちろん、ドリンクや食べ物などを保冷剤と一緒に入れて持ち運べる点も魅力です。
ちょい投げの釣り方・コツ

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ちょい投げ釣りにも釣り方にコツがあり、うまく行うことで釣果をより一層伸ばすことが可能なので、ぜひマスターしましょう。
こまめに誘いを入れることが重要
仕掛けを投げて底を取ったら水平にオモリを引いて誘いをこまめに入れることが重要となります。この誘いの入れ方で釣果が分かれるといっても過言ではないため、潮の流れや地形に合わせていろいろと試してみるのも面白いでしょう。
色々な場所に投げてみよう
投げるポイントを色々な場所に変えてみるのも釣れる重要な点となります。 潮目や地形の変化がある場所などを狙ってみることや広い範囲を探ったりすることも釣果を上げる上で大切です。
海底に変化のある場所を見つけよう
ちょい投げ釣りは底をオモリで引いて誘う釣りのため、海底の変化のある場所を見つけることも重要なポイントになります。
カケアガリや船頭の下、根周りなどは魚が付きやすいポイントになるため積極的に狙っていくことをおすすめします。ただし、根掛かりや船に仕掛けを絡ませないよう注意も必要です。
ちょい投げのタックルでできる他の釣法
ちょい投げのタックルで代用できる他の釣り方もいくつかあるため、もっと他の釣りも試してみたい方は以下の釣法もトライしてみてはいかがでしょうか。
サビキ釣り

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海釣りの代表格ともいえるサビキ釣りもちょい投げのタックルで代用できる釣りとなっています。マキエカゴに市販のサビキ仕掛けを付けたもので釣る方法で、アジやイワシなどの数釣りが楽しめ、初心者の方でも手軽でファミリーフィッシングとしても人気の釣りとなっています。
ルアー釣り

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ちょい投げのタックルで代用できる釣り方でルアー釣りもおすすめです。オモリの適合重量範囲内のルアーならばほぼ投げることが可能で、ミノーやペンシルなどを投げて河口やサーフでスズキ、ヒラメなどが狙えます。
また、堤防からメタルジグと呼ばれる鉛のルアーを投げてのライトショアジギングと呼ばれる釣り方で、ハマチやワラサなどの青物を狙うロマンある釣りも楽しめます。
ちょい投げ釣りは魅力満点な釣り!

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リーズナブルな価格でオールセットを手に入れることができて、手軽に楽しめるちょい投げ釣りはまさに釣りの楽しさを満喫する上でおすすめの釣り方といえるでしょう。
これから釣りをはじめてみたい方はぜひこの機会にセットを手に入れて、ちょい投げ釣りでいろんな魚を狙って楽しんでみてはいかがでしょうか!