メダカの混泳について!金魚や熱帯魚、エビとは混泳が可能?

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メダカを他の魚と一緒に飼育してみたい!

メダカは混泳にむいている?

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メダカは単体でもとても魅力的な魚であるため、メダカだけで飼育している人も多いと思います。最近は改良メダカがとても人気で、熱帯魚顔負けの派手な色彩やヒレの形状がとても魅力的です。またメダカは小型水槽でも十分飼育が可能であるため、少ない数でレイアウトをしながら飼い込むのにも適した魚です。

 

しかし中には、他の魚と一緒にメダカをしたい!という人もいると思います。今回はそんな人に向けてメダカの混泳についてご紹介していきたいと思います。

メダカ同士の混泳について

メダカ同士の混泳について

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まずは、メダカ同士の混泳相性についてみていきましょう。

メダカ同士であれば基本的に混泳は可能

基本的にはメダカ同士の混泳は問題ありません。メダカは本来、日本の川や小さな湖などに複数でまとまって暮らしているため、飼育下においても複数飼育が可能です。メダカの中でも上下関係はあるため、弱い個体は強い個体に追い回されたりする場合はありますが、追いかけ回して死なせてしまうといったことは稀で、水草などの隠れ家などがあればほとんどの場合は問題なく混泳できます。

アルビノ種やヒレナガ種と普通酒の混泳は少し注意が必要

改良メダカは多種多様ですが、本来持っているはずの色素を持っていないアルビノと呼ばれる種類や、品種改良が進みヒレの長さがとても長くなったヒレナガという種類は混泳の際に注意が必要です。アルビノは目が悪く、普通種のメダカよりも泳ぎがおっとりしていたり餌を見つけるのが下手ですので、できれば混泳は避けた方が無難でしょう。

 

また、ヒレナガも泳ぎが普通のヒレのめだかに比べるとあまり上手ではないので、餌をしっかりと食べれているのかなど注意が必要となります。

サイズ差が大きいメダカ同士は混泳しない方が良い

同じめだか同士であっても、あまり体のサイズ差が大きいめだか同士の混泳は危険です。大人のめだかは稚魚や針子などをつついたり、食べたりしてしまうことがあります。口に入らないサイズ同士であれば混泳は問題ないことがほとんどですが、サイズ差が大きい場合は混泳を避けましょう。

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メダカと日本産淡水魚の混泳について

メダカと日本産淡水魚の混泳

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メダカは日本古来の淡水魚です。同じ日本産淡水魚との混泳相性は良いのでしょうか。

魚食性が強い種類・大型種は避けよう

メダカを食べてしまうような魚食性の強い魚や大型に成長する種類の魚との混泳相性はよくありません。メダカと同じくらいのサイズまでしか成長せず、性格も大人しい種類を混泳相手として選ぶようにしましょう。

住み分けができる種類は安心して混泳可能

メダカは水面の上の方を泳ぐ魚ですので、底の方で暮らす魚などとは相性が良いといえます。生活圏が被らないような混泳相手を選ぶと、トラブルになりにくいでしょう。ただし、大前提として水量に対して無理のない匹数で飼うようにすることはとても重要です。

メダカと混泳相性がいい日本産淡水魚

タナゴ

タナゴはコイ科の小型魚類で、性格も大人しくメダカとの相性もいい魚です。タナゴは婚姻色がとても美しく、観賞価値も高いのもおすすめポイントと言えます。タナゴには様々な種類がいますが、ヤリタナゴやタイリクバラタナゴなどが入手いやすいでしょう。クロメダカとタナゴを混泳させて、日本の清流を再現してみるのもいいかもしれません。

ドジョウ

ドジョウは底の方で生活する魚で、性格もとても大人しいためメダカとの混泳相手としてはもってこいの魚といえます。また、ドジョウはメダカの食べ残した餌を食べてくれるため、お掃除生体としても活躍してくれます。ただし、餌の量はしっかりと調整してあげないと、上を泳ぐめだかばかりが餌を食べ、ドジョウが痩せてしまう場合もありますので、餌が全体にしっかりと行き渡るように注意しましょう。

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メダカと金魚の混泳について

メダカと金魚の混泳は可能?

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金魚も日本の環境に馴染んだ淡水魚ですが、メダカとの混泳相性はどうなのでしょうか。

金魚のサイズが小さいうちは可能な場合もあるが...

金魚という魚は雑食性で、口に入るものであれば水草から小魚、エビまでなんでも食べてしまいます。金魚とメダカのサイズがそれほど変わらないうちは、混泳が可能な場合もありますが、あまりおすすめはできません。

金魚が大きいと混泳はやめた方が無難

金魚は餌の量や飼育水槽の大きさによっては、すぐに大きくなる魚です。そのため、めだかと一時的に混泳がうまくいっていたとしても、すぐに金魚の方が大きく成長していまうため混泳は困難になります。当然、めだかがまだ稚魚サイズの小さいうちは、混泳は厳禁です。

メダカと熱帯魚との混泳について

メダカは意外と熱帯魚と混泳できる!

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最近の改良メダカは熱帯魚顔負けの綺麗さですが、熱帯魚との混泳も相手を選べば意外と可能な場合もあります。どんなポイントに注意して混泳相手を選ぶと良いか解説していきます。

熱帯魚の水温に合わせて混泳することが大前提

熱帯魚の多くは24~26度程度が飼育に適した水温ですが、メダカは飼育環境を整えてあげるとヒーターなしでも年中飼育が可能な魚です。そのため、メダカと熱帯魚を混泳させる際は、必然的に熱帯魚の飼育水温にメダカを合わせてあげる必要は出てきます。メダカを熱帯魚の飼育水温である24~26度前後で飼育しても特に問題はなく、むしろ水温変化が少ないことで病気の予防などにもつながります。

 

また、水温が安定していてライトの照射時間が長めであれば、年中産卵をさせることも可能です(ただし、混泳水槽の場合は卵が食べられてしまう可能性があります)。

小型で大人しい種類との混泳は十分可能

熱帯魚との混泳を考える際も、基本的には日本産淡水魚などと同様、小型で大人しい種類を選ぶようにしましょう。また、小型であっても泳ぎが極端に早い種類などは混泳相手としてはあまり向いていません。

 

メダカがいじめられず、均等に餌が行き渡るような飼育を目指すと混泳がうまくいきます。

大型になる種類や気が荒い種類は混泳不可能

メダカが熱帯魚に悪さをすることはあまりないと思いますが、メダカをいじめたり、食べたりする種類は絶対に避けましょう。熱帯魚には小型でも気性の荒い種類もいたりしますので、注意が必要です。大型の肉食魚などはメダカが餌になってしまうので、混泳は厳禁です。

メダカと混泳させるのにおすすめの熱帯魚

アフリカンランプアイ

アフリカンランプアイはメダカによく似ていますが、カダヤシの仲間に分類されます。性格は大人しく、メダカとの混泳にも適した熱帯魚です。飼育も容易で値段も安価であるため、初心者にもおすすめの混泳相手と言えるでしょう。

2匹のアフリカンランプアイ

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ラスボラ・ヘテロモルファ

ラスボラ・ヘテロモルファは小型のコイ科熱帯魚で、メダカとの混泳相手にもおすすめの大人しい種類です。体高があり、小型ながらとても綺麗な見た目をしています。日本の河川などのレイアウトにも合わせやすい上品な綺麗さをもつ熱帯魚といえます。

コリドラス

コリドラスは南米原産の小型ナマズの仲間です。ナマズと言っても、メダカを襲って食べてしまうような種類ではなく、底に落ちている餌を主に食べています。メダカとは生活圏が被らないのと、性格もとても大人しいので混泳相手としてもおすすめです。

クーリーローチ

クーリーローチは外国産のドジョウの仲間で、派手な見た目に反して、性格も大人しく飼いやすい熱帯魚です。値段も安価で、ニョロニョロとした動きはメダカの泳ぎ方とはまた違って、水槽内でもいいアクセントになること間違いなしです。

オトシンクルス

コケ取り生体として知られるオトシンクルスもメダカの混泳相手としては適しています。オトシンクルスは水槽や水草の葉についたコケを餌としているため、水槽内のコケ掃除としても一役買ってくれます。痩せてもわかりづらい部分があるので、しっかりと餌を食べられているかチェックするようにしましょう。

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メダカとエビの混泳について

メダカとエビの混泳の注意点

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メダカとエビを混泳させている人も多くいますが、どんなエビとでも混泳が可能かというとそうでもありません。メダカとエビとの混泳についてみていきましょう。

基本的には混泳が可能

基本的にはメダカとエビは混泳が可能です。特におすすめはミナミヌマエビで、性格も大人しく飼育も容易であるため、混泳相手には適しています。

ヤマトヌマエビは弱ったメダカを食べてしまうことも

ヤマトヌマエビもメダカとの混泳は問題なくできる場合がほとんどですが、ヤマトヌマエビはミナミヌマエビに比べると大型に成長します。ヤマトヌマエビは雑食性なので、死んだり弱っている小魚は食べてしまうこともあります。メダカも弱ってじっとしている時などは、狙われてしまう可能性もあるので少しだけ注意が必要です。

外国産小型シュリンプはメダカに食べられてしまう可能性も

レットビーシュリンプやチェリーシュリンプなどはメダカの餌となってしまう可能性があるので、混泳にはあまり向きません。ビーシュリンプなどは日本産のエビに比べるとサイズもとても小さいので、メダカが餌として認識してしまうことがあります。

アルカリ性の水質を好むエビとの混泳は注意が必要

メダカは弱酸性から弱アルカリ性までの幅広い水質に適応できる魚と言われていまが、スラウェシ島産のシュリンプなどとの混泳は注意が必要です。日本で販売されているメダカの多くは弱酸性から中世付近で管理されているものが多いのに対し、スラウェシシュリンプなどは、phが高く、かなりアルカリ性よりの水質を好みます。

 

慎重に水質を合わせていけば、混泳できないこともないかもしれませんが、難しい作業になるので初心者にはおすすめしません。

メダカとの混泳相手はしっかり考えて選ぼう

メダカの混泳相性をチェック!

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金魚や熱帯魚は飼育したことがあるけれど、メダカはまだ飼育したことがないという人も多いと思います。そのような人がこれからメダカを飼育してみようと思った時に、この記事を参考に混泳相手を選んでみてください。特に熱帯魚などを飼育していた人は混泳することが飼育の前提であることも多いと思います。

 

メダカはとても丈夫な魚ですが、混泳にはポイントがいくつかあります。今回ご紹介した混泳の注意点をしっかりと理解して、楽しく安全にメダカの混泳を楽しみましょう。

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