石鯛釣りに必要なタックルや道具!磯の王者に挑戦しよう!

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石鯛について

サンバソウは石鯛の子供

撮影:FISH PARADISE!編集部

石鯛は高級魚とされており磯の王者とも呼ばれる人気のターゲットです。特徴は体に太い横縞が入っており円盤型の体形をしていて、顎がわずかに前に突き出ています。成魚では50cm程度が一般的ですが、中には全長70cm以上の大物も存在し未成魚はシマダイやサンバソウ、老成魚はクチグロと呼ばれています。

 

西日本を中心に日本近海に生息し、主に甲殻類や貝類、プランクトンなどを捕食しています。食べておいしい時期は秋で刺身や塩焼き、唐揚げなど調理の仕方も多く人気があります。

石鯛釣りの時期

石鯛釣りは基本的に1年中できる釣りですが、ベストシーズンは春と秋です。石鯛がよく釣れる海水温が18~24度とされている点や産卵のため、エサをよく食べる時期である3月下旬から5月下旬と水温が徐々に低下する9月から11月の年2回がもっとも釣りやすいチャンスとなります。特に秋には大物が釣れやすいため、ベストシーズンを狙っていくと初心者の方も釣果が得られやすいのではないでしょうか。

石鯛釣りのポイント

石鯛釣りのポイントは波しぶきかかる荒磯

出典:Pixabay

石鯛釣りに適しているポイントはやはり磯の王者とも呼ばれているため磯場がメインとなります。小さい個体ならば堤防などからも釣れることはありますが、ある程度のサイズや大物を狙うのならば沿岸部の岩礁帯をポイントとする必要があります。また、地域別でみると適水温となることが多い四国や九州地方がよりおすすめとなるでしょう。

石鯛釣りのタックル(道具)

石鯛釣りのタックルも各メーカーから実に豊富なものがリリースされています。石鯛釣りに適した製品も数多くあるため、正しい道具を選ぶことが釣果に繋がる第一歩といえるでしょう。

ロッド

石鯛釣りのロッドには繊細さとパワーの両方が求められます。石鯛のアタリは繊細でわずかな変化を感じ取る必要がありますが、ひとたび掛かれば非常にパワフルなファイトも要求されるためロッド自体の強さも必要となるでしょう。扱いやすい長さはタナ釣りなどでは2~4m、投げ釣りでは5m程度がおすすめです。硬さはM~Hですが、初心者の方や慣れていない方はMかMHが扱いやすいでしょう。

プロックス SX攻技巨投TE 7-54遠投

太糸仕掛け対応の大物狙いに特化した遠投性能に優れたモデルです。大型のガイドを搭載しているため重量のある仕掛けもスムーズに遠投が可能で、穂先も繊細さがあります。もちろん、掛けてからは強靭なバットパワーで石鯛のパワーにも負けない強さも兼ね備えています。

シマノ リアルパワー石鯛 MH500

ブランクスにはシマノの独自技術であるハイパワーXを搭載しておりツブレやネジレによるパワーロスを極限まで抑え込み、バット自体のパワーを十分に引き出します。穂先は潮の流れも感じ取れるほどに繊細でわずかな変化もアングラーに伝達してくれる優れモノです。

シマノ リアルパワー 石鯛 MH500

シマノ リアルパワー 石鯛 MH500

¥49,333(as of 04/20 00:34)
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リール

石鯛釣りに適したリールは手持ちの場合は小さい番手となり2000番が良いでしょう。置き竿や遠投に用いる際は大きめの番手で3000~4000番がおすすめです。また、石鯛釣りのリールにはカウンターと呼ばれるラインをどれだけ引き出したかがわかる機能が付いているものもあります。キャストの距離を把握する場合やレンジ攻略の際にも大いに役立つ機能のため、特に初心者の方には必須の機能といえます。

シマノ スピードマスター石鯛 3000T

リール自体の剛性は高く価格の面でもコスパに優れたリールといえるでしょう。タナを正確に把握することが可能な高精度デジタルカウンターも付いているため、レンジ攻略も行いやすい点も優秀です。手頃な値段以上に扱いやすい初心者の方にもおすすめなリールといえます。

ダイワ 幻覇王 石鯛50

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パワフルかつ高精度な巻上げを可能とするダイワの石鯛リールで最高峰のモデルとなっています。マグシールドやATDといったダイワ独自技術はもちろん、タテ型ICカウンターも搭載しており水深も視覚的にしっかりと把握できる高性能なリールです。

ダイワ 17 幻覇王 石鯛 50

ダイワ 17 幻覇王 石鯛 50

¥65,217(as of 04/20 00:34)
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道糸

石鯛釣りに必要な道糸はナイロンラインがおすすめで、磯場などの根ズレの多い場所でも扱いやすい点が挙げられます。また、伸張性も適度に保たれているため初心者の方も扱いやすいラインといえます。PEラインでも釣ることは可能ですが低伸度で根ズレにも弱い点からあまりおすすめできません。太さは18~30号程度のナイロンラインを選ぶと良いでしょう。

ダイワ アストロン石鯛マックスガンマ

根ズレに強いことはもちろん、特殊技術であるNANODIS MAXにより耐摩耗性を従来の20倍まで引き上げているため、非常に耐久性も高い点が魅力です。それでいながらしなやかさがあり、結束もしやすいため扱いやすいラインともいえるでしょう。

石鯛釣りの仕掛け

石鯛釣りの仕掛けにはいろいろな種類がありますが、基本的にはワイヤーハリスといった強度のあるラインとオモリ、針を組み合わせたものが基本となります。石鯛は歯が鋭いため通常のハリスでは簡単にラインが切れてしまうため、ワイヤーの通ったハリスを使用することをおすすめします。また、置き竿や遠投でも仕掛けの種類はことなるため、必要に応じて仕掛けを変える必要があります。

オーナー 遠投石鯛ワイヤー仕掛 15号

オーナー 遠投石鯛ワイヤー仕掛 15号

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石鯛釣りの餌

石鯛釣りの餌は高級品!?

出典:Pixabay

石鯛釣りの餌には貝類や甲殻類などがおすすめですが、特に有名なのがガンガゼやバフンウニが主な餌として使われています。そのほかにも赤貝やサザエといった馴染みのある貝類も餌として適しています。またヤドカリなどの甲殻類も石鯛には効果的な餌となるため、状況に応じて使い分けると釣果に繋がりやすいでしょう。

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石鯛釣りに必要な装備

石鯛釣りに必要なものは竿やリールだけではありません。石鯛釣りを安全に快適に楽しむためにもいくつか必要な装備があるため、これらも必ず揃えておくことをおすすめします。

ライフジャケット

こちらは石鯛釣りのみならず、釣りをする上では安全性を高める上で必須の装備品といえるでしょう。特に石鯛釣りは磯場などの岩礁帯をメインの釣り場とするため、装着は必須です。万が一落水した場合も生存率を高めてくれるため安全に釣りをするためには最重要な装備といっても過言ではありません。膨張式のタイプもありますが、磯場の岩などで破れる危険性もあるため浮力材入りのベストタイプが破損しても浮力を損なわれにくいためおすすめです。

磯靴

石鯛釣りは磯場などの岩礁帯がメインの釣り場となるため、磯靴も重要な装備品といえるでしょう。磯場などは波などにより濡れて滑りやすくなっているため、専用の磯靴がなければ非常に危険で移動しにくくなります。磯靴は底面がフェルトスパイクタイプのものがおすすめで、滑りにくく移動はもちろんファイト時も力が入りやすいといったメリットがあります。また、素材もソフトなものを選べば疲れにくく長時間の釣りにも最適です。

バッカン

石鯛釣りには活餌が必要となるため、それらを保存して持ち運べるバックが必要です。そこでおすすめなのがバッカンと呼ばれる防水素材で出来たタックルボックスです。餌の鮮度を保つためエアーポンプも使用することが多く、専用のケースやポンプ管を通す穴も付いているものが扱いやすくおすすめです。

竿掛け・ピトン

竿掛けやピトンは置き竿で石鯛を狙う上では必須の装備品といえるでしょう。特にガンガゼを使った釣りでは合わせのタイミングでも竿掛けやピトンを使用した方法がおすすめで、釣果を分けるといっても過言ではありません。磯場などにしっかりと打ち込んで竿を固定する目的で使用します。

昌栄 石鯛竿受

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ハンマー

石鯛釣りにはハンマーは何かと必要な装備品といえます。竿掛けやピトンなどを地面に打ち込む場合や貝類などを割って餌を取り出す場合にも必要となるため、必ず持っていきたい必需品といってよいでしょう。海水に濡れても錆びにくい素材のものがおすすめで、ある程度重量のあるものの方が扱いやすいです。

昌栄 NEW ステンハンマー

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餌切りバサミ・ウニ通し

石鯛の餌は貝類やウニ、甲殻類など硬いものが多いため餌を切り分ける専用のハサミも必要となります。また、ウニを仕掛けに通す際に穴をあけるのに便利なウニ通しなどもあると便利な小物といえます。

タカ産業 ウニ切りハサミ V-59

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ロープ

石鯛釣りをしていると時に竿が飛ばされるケースも少なくありません。その場合、尻手ロープを竿に付けておくと竿を回収できるため必須となります。また、釣った石鯛を通して海水につけておけるストリンガー用としても使用できるなど用途は多いため揃えておくと快適に石鯛釣りを楽しむことが可能です。

ゴーセン 万能ロープ 10m

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石鯛釣りのコツ

石鯛釣りには実際の釣りの場面でも、釣りを始める前にもコツとなるポイントがいくつかあります。これらを徹底することも釣果に繋がる重要な点といえるため、特に初心者の方は意識してもらうことをおすすめします。

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仕掛けを入れる前に地形を把握しよう

石鯛釣りをはじめる前に釣り場の地形を把握しておくと根がかり回避に繋がりやすく、また石鯛のいるポイントの目星もつけられるため、必ず地形調査は行う必要があります。ブレイクや餌となる甲殻類や貝類などが確認できたり、地形を把握できれば攻めるべきポイントも絞れ釣果も上げやすくなります。

鮮度の良い活き餌がベター

石鯛釣りには鮮度の良い活き餌がおすすめで、冷凍餌も使えますが基本的に活き餌の方が釣果を上げやすいです。手間がかかる分、釣果に繋がりやすいため餌の鮮度にはこだわった方がよいでしょう。

石鯛は遅合わせが基本

石鯛釣りの難しいところはアワセのタイミングといっても過言ではありません。石鯛は餌をついばむように捕食し、徐々に警戒心が解けてしっかりと喰ってくるため、このアタリを見極めることが石鯛釣りの醍醐味であり、奥深さのひとつともいえます。他の釣りでは馴染みが少ない遅合わせが基本となります。

ロマンある石鯛釣りを楽しもう!

石鯛釣りは竿やリール選びはもちろん、仕掛けや必要な装備品も多くこれからはじめられる方には多少敷居が高く感じてしまう釣りかもしれません。しかし、最近では手頃でもしっかりとした道具なども揃っており以前よりもはじめやすくなっています。また、一度やってみると意外と難しくない釣りであり、高級魚である石鯛を釣るというロマンあふれる釣りにハマる方も多いようです。この機会にぜひ道具を揃えて石鯛釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか!

石鯛釣りに必要な道具ややり方とは?